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DONEブラ晶♀いい兄貴!いい兄貴!!を目指しました😄
食ってばかりだなー、って内容です🍗
ボスとメイドとカツカレー日増しに暖かくなり、早春の息吹が感じられる此の頃。
「――私、真木晶は、今日一日ブラッドリー様の専属メイドになりました」
「賢者さん」
悲痛を帯びた叫びがネロの腹から発せられ、談話室に響いた。
それは、小腹がすいたから食い物寄こせとブラッドリーに呼ばれたネロが、スイートポテトの余り材料で作った即席の芋クリーム乗せパンケーキを片手に、しぶしぶ談話室に入ったのだった。
いつもどおりのブラッドリーがおり、ふと視線をずらすと見慣れない姿の女が目に飛び込んできた。
髪を一つにまとめて、カナリアが着ている使用人の衣装に似た(それよりも上等な仕立ての)メイドがいる。化粧をしているのか心当たりのある人物と雰囲気が少し変わっていて、ネロは一瞬確信が持てなかったが。
7538「――私、真木晶は、今日一日ブラッドリー様の専属メイドになりました」
「賢者さん」
悲痛を帯びた叫びがネロの腹から発せられ、談話室に響いた。
それは、小腹がすいたから食い物寄こせとブラッドリーに呼ばれたネロが、スイートポテトの余り材料で作った即席の芋クリーム乗せパンケーキを片手に、しぶしぶ談話室に入ったのだった。
いつもどおりのブラッドリーがおり、ふと視線をずらすと見慣れない姿の女が目に飛び込んできた。
髪を一つにまとめて、カナリアが着ている使用人の衣装に似た(それよりも上等な仕立ての)メイドがいる。化粧をしているのか心当たりのある人物と雰囲気が少し変わっていて、ネロは一瞬確信が持てなかったが。
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DONEミス晶♀クソデカ感情が芽生えるかどうかくらいをイメージしてみました!
1/2ずつのこころ「ささささ寒……っ」
いつの間にここにいたのだろう。
ガタガタと身体が震え、目の前には雪国ならではの白い風景が広がっていた。さっきまでミスラと西の国にある魔法使いの雑貨屋にいた……はずだった。臓腑まで凍えるような痛いほどの冷たい空気に、歯がガチガチと鳴る。辺りはどこまでも白一色で、まるで色のない世界にでもいるようだった。
「こここ、ここはっ、どど、どこ?」
どもりながら問いかけた声は、しんしんと降る静寂の世界に飲み込まれるように搔き消えた。北の国であることは間違いないだろう。見渡す限り木々も建物も何一つなく、少し離れた真っ白な雪原の中にただミスラが一人で佇んでいるだけだ。
「……ミスラ?」
自分の声も雪が埋めていく。ミスラはゆっくりとこちらを振り向いた。
8182いつの間にここにいたのだろう。
ガタガタと身体が震え、目の前には雪国ならではの白い風景が広がっていた。さっきまでミスラと西の国にある魔法使いの雑貨屋にいた……はずだった。臓腑まで凍えるような痛いほどの冷たい空気に、歯がガチガチと鳴る。辺りはどこまでも白一色で、まるで色のない世界にでもいるようだった。
「こここ、ここはっ、どど、どこ?」
どもりながら問いかけた声は、しんしんと降る静寂の世界に飲み込まれるように搔き消えた。北の国であることは間違いないだろう。見渡す限り木々も建物も何一つなく、少し離れた真っ白な雪原の中にただミスラが一人で佇んでいるだけだ。
「……ミスラ?」
自分の声も雪が埋めていく。ミスラはゆっくりとこちらを振り向いた。
ROKA𓌉◯𓇋
DONEお相手は当日までのお楽しみ、届いたイラストと簡単な説明から小説を書くという《絵描き×字書き合作企画》でした!"晶がムルに噛みつかれてる場面を目撃した傷オエちゃんがけんじゃさまって美味しいのかなってがぶりしちゃう感じ"から妄想しました。
無自覚両片想いな2人です。
SSで綺麗にまとめるのめっちゃむずい...
オー晶♀Webオンリー 合作企画作品ある秋の風が爽やかな日。
晶は中央の国で開かれている骨董市に来ていた。
旅をしながらヴィンテージの服飾を集めては各地の市に出ているという魔法使いの噂を聞きつけたクロエが誘ってくれたのだ。
市と聞き小さなスペースで選りすぐりの品物を並べている様を想像していた晶だったが、その魔法使いの店は表向きは小さなテントでありながら一歩中に足を踏み入れると広々とした空間が広がっているという不思議なものだった。
後に聞いた話によるとこの店は魔力を持たないもの1人では訪れることが出来ないのだという。
晶にとって店内の商品はどれも珍しいものだったが、クロエはかつて訪れた地で見たものも多いらしく「ラスティカが教えてくれたんだけどね」と一つひとつ丁寧に説明してくれた。
4737晶は中央の国で開かれている骨董市に来ていた。
旅をしながらヴィンテージの服飾を集めては各地の市に出ているという魔法使いの噂を聞きつけたクロエが誘ってくれたのだ。
市と聞き小さなスペースで選りすぐりの品物を並べている様を想像していた晶だったが、その魔法使いの店は表向きは小さなテントでありながら一歩中に足を踏み入れると広々とした空間が広がっているという不思議なものだった。
後に聞いた話によるとこの店は魔力を持たないもの1人では訪れることが出来ないのだという。
晶にとって店内の商品はどれも珍しいものだったが、クロエはかつて訪れた地で見たものも多いらしく「ラスティカが教えてくれたんだけどね」と一つひとつ丁寧に説明してくれた。
柚月@ydk452
DONEブラ晶♂互いに独占欲を見せるブラッドリーと晶くんの話。さらっとオリキャラあり。
ぎすぎすした終わりにしたくなくて、のんな結末になりました。カクテルの色は互いの瞳をイメージ。きっと老店主は二人の関係性を察したのでしょう。
欲の在処 頬に触れる風はほんの少し冷たくて、晶は思わず身を縮こまらせる。その震えが伝わったのか、前を向いていたブラッドリーは晶の方へと振り向いた。
「寒いのか?」
「いえ、大丈夫です。」
箒に乗る前に防寒魔法を掛けてもらっていた。だからこれは、単なる条件反射のようなものだ。
晶は今、ブラッドリーの箒に乗って、星の瞬く夜空を駆けていた。魔法舎でゆっくり過ごしていたら、突然ブラッドリーが部屋に来て、付いてこいと誘ってきたのだ。目的も行き先も分からないままクロエの所へ連れて行かれ、いつもの服からよそ行きの衣装へと着替えさせられた。あれよあれよという間に箒に乗せられ、今に至る。
遠目に見ていては分からなかったが、眼下に広がる景色から、どうやら西の国らしいと言うのは分かった。
5947「寒いのか?」
「いえ、大丈夫です。」
箒に乗る前に防寒魔法を掛けてもらっていた。だからこれは、単なる条件反射のようなものだ。
晶は今、ブラッドリーの箒に乗って、星の瞬く夜空を駆けていた。魔法舎でゆっくり過ごしていたら、突然ブラッドリーが部屋に来て、付いてこいと誘ってきたのだ。目的も行き先も分からないままクロエの所へ連れて行かれ、いつもの服からよそ行きの衣装へと着替えさせられた。あれよあれよという間に箒に乗せられ、今に至る。
遠目に見ていては分からなかったが、眼下に広がる景色から、どうやら西の国らしいと言うのは分かった。
柚月@ydk452
DONE魔法舎ドタバタ事件簿シリーズ。Case1,マジカル⭐︎バナナ「ああ、ちょうど良いところに。暇ですよね?」
「げっ。」
「うわ…最悪…。」
魔法舎の談話室で、ミスラに声を掛けられたブラッドリーとオーエンは揃ってげんなりとした。夕食も済み、各々が好き勝手過ごしている自由な時間。ブラッドリーもオーエンも同じ空間に居たとは言え、二人で何かをしていた訳ではない。隙あればもちろん殺し合いをするが、今は奇跡的に殺伐とした空気は影を潜めていた。
ワイングラスを片手に晩酌をしていたブラッドリーは、チッと盛大に舌打ちする。
「暇じゃねぇよ、他を当たれ。」
「大好きな賢者様のところに、早く行ってよ。」
「今あの人、風呂に入ってるんですよね。」
二人の抵抗を他所に、ミスラはソファにどさりと身を投げた。そしてテーブル上にあったつまみを、当然のようにして口に入れる。
5501「げっ。」
「うわ…最悪…。」
魔法舎の談話室で、ミスラに声を掛けられたブラッドリーとオーエンは揃ってげんなりとした。夕食も済み、各々が好き勝手過ごしている自由な時間。ブラッドリーもオーエンも同じ空間に居たとは言え、二人で何かをしていた訳ではない。隙あればもちろん殺し合いをするが、今は奇跡的に殺伐とした空気は影を潜めていた。
ワイングラスを片手に晩酌をしていたブラッドリーは、チッと盛大に舌打ちする。
「暇じゃねぇよ、他を当たれ。」
「大好きな賢者様のところに、早く行ってよ。」
「今あの人、風呂に入ってるんですよね。」
二人の抵抗を他所に、ミスラはソファにどさりと身を投げた。そしてテーブル上にあったつまみを、当然のようにして口に入れる。
柚月@ydk452
DONEブラ晶♂SS良い目をするようになったじゃねぇかとブラッドリーに身内認定される晶くんの話
ひとの上に立つ覚悟賢者の仕事とは、多岐に渡る。
任務や依頼の内容はさることながら、各国の財政界や領主との会談、そして。
「夜会への参加ですか…。」
晶を絶賛悩ませているのが、この貴族主催のパーティーへの参加だ。平凡な一般人である自分が、礼儀やマナーすらままならないのに、『賢者』という肩書きを目当てに多くの誘いが舞い込んでくる。世界の危機に立ち向かう救世主と崇めてくる人も中にはいるが、実はそれは少数だったりする。大半の目当ては興味本位か、あるいは晶の向こうにいる魔法使い達の品定めだ。自分たちに害する気はないか、賢者はきちんと手綱を握っているのか、あの手この手で無遠慮に切り込んでくる。今後の事を考えて、出来るだけ角が立たないよう、なんとか躱し続けているものの、全てを断るわけにもいかない。現に招待状を持ってきたクックロビンは、申し訳なさそうに平謝りしていた。
7425任務や依頼の内容はさることながら、各国の財政界や領主との会談、そして。
「夜会への参加ですか…。」
晶を絶賛悩ませているのが、この貴族主催のパーティーへの参加だ。平凡な一般人である自分が、礼儀やマナーすらままならないのに、『賢者』という肩書きを目当てに多くの誘いが舞い込んでくる。世界の危機に立ち向かう救世主と崇めてくる人も中にはいるが、実はそれは少数だったりする。大半の目当ては興味本位か、あるいは晶の向こうにいる魔法使い達の品定めだ。自分たちに害する気はないか、賢者はきちんと手綱を握っているのか、あの手この手で無遠慮に切り込んでくる。今後の事を考えて、出来るだけ角が立たないよう、なんとか躱し続けているものの、全てを断るわけにもいかない。現に招待状を持ってきたクックロビンは、申し訳なさそうに平謝りしていた。
柚月@ydk452
DONEスノホワ晶♂SSスノウとホワイトの屋敷に閉じ込められてて、一日の終わりにフィガロに記憶をリセットされる晶くんの話
変わらぬ日々に終焉を「晶よ、今日は庭先でティーパーティをするのはどうじゃ?」
「良い茶葉が手に入ったのでな。茶菓子もいくつか見繕っておる。あとはそなたの返事だけじゃ。」
晶の返事を待つようでいて、その実拒否権など存在しないことに、晶は苦笑した。可愛らしくおねだりしている姿の、なんと微笑ましいことか。数千年を生きる怖い北の魔法使いと言えど、こればかりはつい頬が緩んでしまう。
北の国の双子の屋敷にて、晶はスノウとホワイトと共に過ごしていた。棍を詰めすぎるのも良くないから、という名の療養だ。人間が生きるには厳しい大地だけれども、晶が過ごす屋敷の周りは結界が張られているのか、不思議と寒さとは無縁の生活を送っていた。門の向こうでは激しく吹雪いているのに、結界の中では暖かな陽射しが降り注いでいるといった奇妙さはあれど、魔法の存在するこの世界では驚くに値しない。
2472「良い茶葉が手に入ったのでな。茶菓子もいくつか見繕っておる。あとはそなたの返事だけじゃ。」
晶の返事を待つようでいて、その実拒否権など存在しないことに、晶は苦笑した。可愛らしくおねだりしている姿の、なんと微笑ましいことか。数千年を生きる怖い北の魔法使いと言えど、こればかりはつい頬が緩んでしまう。
北の国の双子の屋敷にて、晶はスノウとホワイトと共に過ごしていた。棍を詰めすぎるのも良くないから、という名の療養だ。人間が生きるには厳しい大地だけれども、晶が過ごす屋敷の周りは結界が張られているのか、不思議と寒さとは無縁の生活を送っていた。門の向こうでは激しく吹雪いているのに、結界の中では暖かな陽射しが降り注いでいるといった奇妙さはあれど、魔法の存在するこの世界では驚くに値しない。
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DONEスノウ様とフィガロが雑談しているだけのSSです。21gの絵本「知っておったか。魂の重さとやらは21gらしい」
唐突に、スノウ様が俺を振り仰いでそう言った。今日はホワイト様とは別々に過ごす日らしく、寂しいからと半ば無理やりお茶会に誘われ、魔法舎からほど近い野原でお喋りに興じていたが、いつの間にか同席していた子供たちは川遊びに夢中だ。夏にぴったりの微笑ましい光景を横目に木陰で涼んでいる俺たちの足元には猫。南の国に比べれば湿度も低く、風もそよいで眠たくなるような穏やかさと倦怠感。テーブルの上に山ほどあった菓子もオーエンが強奪していったし、お開きの空気を感じて食器類を片付けながら向かいに目を向ける。
「誰に聞いたんですか」
「シャイロックが言っておった。人間は死後、21g軽くなるそうじゃ。それが魂の重さだと」
3620唐突に、スノウ様が俺を振り仰いでそう言った。今日はホワイト様とは別々に過ごす日らしく、寂しいからと半ば無理やりお茶会に誘われ、魔法舎からほど近い野原でお喋りに興じていたが、いつの間にか同席していた子供たちは川遊びに夢中だ。夏にぴったりの微笑ましい光景を横目に木陰で涼んでいる俺たちの足元には猫。南の国に比べれば湿度も低く、風もそよいで眠たくなるような穏やかさと倦怠感。テーブルの上に山ほどあった菓子もオーエンが強奪していったし、お開きの空気を感じて食器類を片付けながら向かいに目を向ける。
「誰に聞いたんですか」
「シャイロックが言っておった。人間は死後、21g軽くなるそうじゃ。それが魂の重さだと」