エルドバに容疑がかけられていることを知り調査を進める一行。
無実を証明するため依頼主やその雇った兵士たちに付き添い様子をみていると、エルドバが犯罪に手をかけている瞬間を目撃してしまう。
捕らえろ殺せとエルドバへ襲い掛かろうとする兵士たち
「ごめんね、みんな」
「えっ?」「琴音!?」
驚くフォルクやレーナ達を背に琴音はエルドバの方へ駆け寄り、交戦をかき分け攻撃を受ける寸前のエルドバを盾で護る。
エルドバも兵士たちも依頼人も仲間たちも動揺で一瞬うろたえたタイミングで琴音はエルドバに合図をし、そのまま逃走する。
どうみても黒でしかないエルドバに味方をする琴音。
逃げ切り一息をついた頃
心配をする琴音と、自分の置かれている状況を察し何故俺をかばったと怒るエルドバ。
「私はエルドバの味方だって約束したもの」
「…俺が本当に罪を犯していたらどうする。油断させて俺を仲間に売るか?その為にこんな場所まで連れて来たんじゃないのか。」
琴音や周囲への疑心から殺意を持つエルドバに琴音はどっちだって構わないと答える。
「エルドバが罪を犯してても無実でもいい。独りになんかさせない。」
真剣に真っすぐ答える琴音に目を見開き驚くエルドバ。
たとえ全てを敵に回してもエルドバ自身のことを信じ傍にいることを誓う琴音に、エルドバは静かに今までの経緯を話し出す。
罠にはめられ冤罪をかけられたこと。
ダークエルフである自分ではどうあっても誤解を解くことはできない。
琴音にまで被害が被ってしまった事実にも罪悪感を覚えるエルドバ。
苦しい想いも、琴音はぎゅっと優しく大丈夫だよと抱きしめ撫でる。
しばらく琴音と居るうちに黒い感情や闇にのまれかけた心が安定するエルドバ。昔のように実力行使で逃げ隠れするしか道がなかった思考から共に冤罪だったことをどうにか証明しようと話し合う。
今回は冤罪だったけれど、もしも本当に手を染めていたら。
それでも琴音は今と全く変わらず同じく接し、これからを生きてくれた。
無関係の琴音に罪を背負わせたくはない想いと、どんなことがあっても約束を違えず自分の味方になることを言動共に実行してくれたことへの感謝と親愛に
絶対に不幸にはさせない。と心に誓うエルドバ。