t0mic0x0shi
DONE2部超えて、少し先の未来でフィの告白するファとフィのフィファ【フィファ】告げた言葉のその先で※二部を越え、それからも少し未来のはなし。
告げた言葉のその先で
「僕は、おまえの、あなたのことが、好きだよ」
黒い布の裂け目のように細く輝く<大いなる厄災>。それは遠く、それよりも小さく煌めく星たちの光のほうが空を彩る、そんな夜だった。
ふとした会話の切れ目。フィガロとファウストの会話においては多々訪れる、空白の時間。
落ちた沈黙がいやな重さを持つことは少なくなった。回答、返答、告げたい言葉、それらを探すときもある。口に含んだ酒の美味さを舌の上で転がしながらただ味わうような、ふたりの時間を堪能するかのようなときもある。そんな沈黙。
いま、口から転がり出た言葉は、いま思いついたものではない。いつのころからかファウストの中にあって、形となって、相手に渡す機会を待っていたもの。
3903告げた言葉のその先で
「僕は、おまえの、あなたのことが、好きだよ」
黒い布の裂け目のように細く輝く<大いなる厄災>。それは遠く、それよりも小さく煌めく星たちの光のほうが空を彩る、そんな夜だった。
ふとした会話の切れ目。フィガロとファウストの会話においては多々訪れる、空白の時間。
落ちた沈黙がいやな重さを持つことは少なくなった。回答、返答、告げたい言葉、それらを探すときもある。口に含んだ酒の美味さを舌の上で転がしながらただ味わうような、ふたりの時間を堪能するかのようなときもある。そんな沈黙。
いま、口から転がり出た言葉は、いま思いついたものではない。いつのころからかファウストの中にあって、形となって、相手に渡す機会を待っていたもの。
gankakaka
DONEハマCP無し全年齢オンリー「Drown In The Blue」小説展示 PWはオンリー会場にて
フェス前のマイク使用不能時期にひと悶着起こす話。
※軽度の暴力表現を含みます。 33
ばんしゅん
DONE32話女の子たち、あたりの蛇足。2周目でようやく、初登場の月子さんの服装は苦労の末だと気づき、たまらなくなりました。
新章がマジぶっ飛んでるけど、変わらず応援しています。
月子+苺(龍と苺)半袖になったセーラー服から、藍田苺の二の腕が伸び、夏らしい白い生地とともに夜に浮かび上がっている。
はじめて会ったのは、まだ肌寒い日もある四月で、重たそうな冬服だったな、と思っていたら、相手も似たようなことを考えていたみたいだ。
「制服はじめて見た。月子んトコはブレザーなのね」
「以前、将棋会館でも会ってるわよ」
「え、将棋会館? イヅルと海江田しか会ってないけど」
「・・・・・・そう」
以前なら落ち込んでいたかもしれないけど、思わず笑ってしまった。
終局後とはいえ、特別対局室に殴り込む怖いもの知らずは、至近距離ですれちがったのに、いっそ清々しほど勝負しか眼中にない。
「最初の大会のときより、絶対こっちがいいよ。似合ってる」
692はじめて会ったのは、まだ肌寒い日もある四月で、重たそうな冬服だったな、と思っていたら、相手も似たようなことを考えていたみたいだ。
「制服はじめて見た。月子んトコはブレザーなのね」
「以前、将棋会館でも会ってるわよ」
「え、将棋会館? イヅルと海江田しか会ってないけど」
「・・・・・・そう」
以前なら落ち込んでいたかもしれないけど、思わず笑ってしまった。
終局後とはいえ、特別対局室に殴り込む怖いもの知らずは、至近距離ですれちがったのに、いっそ清々しほど勝負しか眼中にない。
「最初の大会のときより、絶対こっちがいいよ。似合ってる」
ramsch_g
DONE5/5のミラフェス新刊サンプル。東2ヌ21b/頒価500円予定。創作P(虎牙道P、もふP)がよう喋る。虎道ほぼ出ない。直央くんは出るけどあくまでも牙崎漣本なので…という感じです。 6
asanomono
DONE『ペイル・ブルー・ドット』とある毒薬を巡るMTCの話。
※暴力、流血、命の選択を強いられる表現
2024/4/27-29 全年齢ハマCPなしwebオンリー Drown In The Blue- 春和景明 万客来来 大横濱祭 - での展示作品です。
PW:イベントスペースに記載 19514
住めば都
DONEvilla party! 開催おめでとうございます。展示作品です。同イベントXアカウントで開催されら、紋章見せての企画で掲載させていただいたユーハン夢になります。
災いの烙印、あるいは幸福の刻印 見ないようにと意識すればするほど、そちらへ目が吸い寄せられてしまうのは、一体どういうわけなんだろう。
ユーハンが腕を動かすたび、ちらちらと視界を過ぎるそれを、私の目は追いかけてしまう。彼の体に刻まれた、丸い形の紋章。悪魔と契約した証だ。
「主様、どうかなさいましたか?」
袖のない運動着を着ているせいで、ユーハンの二の腕はむき出しになっている。普段は服の下に隠れている紋章を見つめながら思考に没頭していた私は、心配そうに顔を覗き込んでくるユーハンに、思わず身を仰け反らせた。
近い。すぐ傍で、彼の顔半分を隠す長い前髪が揺れている。滴るような黒色に朱の混じる不思議な色彩は、暗闇で踊る炎のようだ。
「ごめん、大丈夫。だから……ちょっと離れてほしいかな……」
2572ユーハンが腕を動かすたび、ちらちらと視界を過ぎるそれを、私の目は追いかけてしまう。彼の体に刻まれた、丸い形の紋章。悪魔と契約した証だ。
「主様、どうかなさいましたか?」
袖のない運動着を着ているせいで、ユーハンの二の腕はむき出しになっている。普段は服の下に隠れている紋章を見つめながら思考に没頭していた私は、心配そうに顔を覗き込んでくるユーハンに、思わず身を仰け反らせた。
近い。すぐ傍で、彼の顔半分を隠す長い前髪が揺れている。滴るような黒色に朱の混じる不思議な色彩は、暗闇で踊る炎のようだ。
「ごめん、大丈夫。だから……ちょっと離れてほしいかな……」