グレムル前提のヒスムル(仮)20話事務所に入った時、何を思ってこの事務所を選び、入ったのかは曖昧で思い出せないのだが……武器のデザインに惹かれたのが理由の一つであったと思う。
あえて錆び付いたカラーリングにして、工具の形をとって……何より歯車が付いているのが気に入った。
だが、実際に私が入ったのは事務部署だった。
製造部署は人手が足りているので人手の足りない事務に行ってほしいと頼まれての事だった。
他のフィクサー達もそうだったのだろう。
仕方無くやっていたりサボったりしている姿が見えた。
……私は、割り振られた仕事を終業の4時間前に終わらせてしまったので、停滞している仕事を手伝う事にしたのだ。
翌日も、その翌日も手伝っていると……いつの日か、私に仕事が押し付けられるようになった。
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