日々ふ、と意識が浮上する。
目を開けると、部屋は薄暗くて、まだ朝では無いのだとわかる。
寝袋の上で寝返りを打てば、がさりと何かがどこかから落ちるような音がして、ものだらけの散らかった部屋にため息をつく。
ぼんやりと開けた視線の先には、線の細い背中が縮こまって小さく上下していた。
なんとなくその背に手を伸ばし、肩に手をやり、無理矢理こちらを向かせると、うう、と眉根を寄せ小さく唸った。
つ、と大瀬の目尻から涙が伝い、頬を滑り落ちていく。
それを親指で拭ってやると、大瀬は薄く目を開けた。
ぼんやりと俺を見て、特に何か喋ることも無く、すり、とその手に僅かに擦り寄ってまた目を閉じてしまった。
すうすうと寝息をたてだした大瀬に、俺もつられて目を閉じる。
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