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    malcyn7

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    malcyn7

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    将軍とヴァレンさんが負傷してマーリン様にガチ説教かまされるはなし
    怪我の表現、サラッとした表現ですが苦手な方はご注意下さい。

    ブライト王国辺境地、聖石町。
    女神デューラ像を中央に、穏やかな時が流れる長閑な町である。その安泰を守るべく駐在する騎士団詰所にて、保安官室をノックする軽い音が響いた。部屋の主であるホーガンが返事をすると現れたのは部下のヴァレン。
    「将軍、またメイジ様からお便りだぜ」
    「おお、そうか」
    手渡されたのはシンプルな封筒。それまでの執務を中断し、早速とその封を切って内容を確認する。特に急ぎの要件と言うわけではないらしく、簡単な挨拶と近況報告が走り書きされているだけの感想なものだった。
    「今はまたババリアの友人に招かれて、人助けをした帰りのようだな。こちらに戻るそうだ」
    「はぁ、あのお方も懲りないねぇ。そう言う星の元に産まれておいでなのか…」
    「恐らくそうだろう。あまり無理はしないで欲しいものだが」
    広げた手紙をまた封筒に戻して、引き出しの中にそれを大事に仕舞い込む。今し方入れたばかりのものの下には、紙紐で縛られたたくさんの先達たち。その白が視界に入ったのか、ヴァレンが少しだけ眉を下げて。
    「…やっぱりまだ心配掛けちまってんのかねぇ」
    「うむ…」
    脈略なく告げられたようにも感じられる部下の言うところの〝心配〟には、ホーガンも勿論心当たりがある。と言うのも約一ヶ月程前、聖石町はカタストロフの襲撃に遭ったのだ。

    ──それは前触れもなく唐突にやって来て、一時町は大パニックに陥った。
    騎士団だけの奮闘ではあわや全滅と言った事態も予想された中、セレスチアル・サジタリスがカタストロフの気配を辿って顕現し共闘してくれたのは不幸中の幸いだった。
    その賜物で町民たちに大きな被害はなかったものの、ただの人間である騎士団と異形の眷属たちとの戦力差は圧倒的で、騎士たちには負傷者が多数出た。と言ってもその大半はホーガンを含め治癒術に頼る程もない切り傷や打撲で済んだが、例外的にヴァレンは利き腕の骨折と腹部を刺し貫かれる重傷を負い、今でも完治し切っていない(これについて本人は敗因を聞いても「ドジっちまった」と笑うだけだったが、後日見舞いに訪れた少女によって、逃げ遅れた住民を庇った結果であることが明らかになった。格好付けたい気持ちは分からないではないが、こう言う時くらいは素直に労いを受けるべきである)。
    その場の混乱をどうにか納め、騎士団も人々も日々の生活を取り戻し始めたそんな頃──使い魔を伴ってマーリンがふらりと町に戻って来たのだ。
    『どうしたんだいこの怪我は!?』
    彼はまず腕を吊りながらも騎士服に袖を通していつも通り振る舞うヴァレンに血相を変えて詰め寄った。そして額にぐるりと包帯を巻いているホーガンも視界に入れるなり、その眉間に深く皺が寄る。
    『あ、あー、大したことないんだが、…将軍?』
    常にない勢いに驚いたようにしつつも、部下はどこまでこのメイジに話したものかと悩んだらしく、ちらりと上官に目配せ。今更マーリンに隠し立てするようなことは何もない。一つ頷いて見せてホーガンは旧友に状況を説明した。
    『うむ、…先日、遺跡山脈からカタストロフの眷属共が襲撃してきてな。セレスチアル殿のお力も借りて何とか撃退はしている』
    『カタストロフ!?どうして、』
    『理由までは分からん。セレスチアル殿は太陽の神殿の裂け目から抜け出て来たのだろうと仰ってはいたが』
    『………っ!』
    こちらの説明を聞きながらも、旧友はどんどん顔色を悪くしていく。傷を負った騎士たちを交互に見て、焦燥を募らせたようにする彼を宥めようと思ったのか、ヴァレンが努めて軽く笑って見せた。
    『まぁ今回ばかりは死ぬかと思ったが、もう終わったことな』
    『何でそういう時に僕を呼ばないんだ君たちは!!』
    常と比べれば少し力のない声が言葉を紡ぎきる前に、滅多に聞かない強い口調でマーリンが若盛りな騎士の弁を遮る。驚いてアメジストの目を丸くしたヴァレンを見て、一瞬しまったと言う顔をしたメイジだったが、しかし言い足りなかったのかそのまま続けた。
    『カタストロフに普通の人間が太刀打ちできるわけがないだろう?どうして僕を呼び戻さなかったんだ』
    『よ、呼ぶったって、どこに居るかも分からなかったしなぁ…』
    明確な叱責に戸惑いながらも、ヴァレンの口から思わずと言った様子で溢れた一言は、言い訳めいているようで問い掛けに対する答えとして的を射ていた。その証拠にマーリンは心なしか苦い顔をして。
    ──何かに導かれるように日々の殆どを旅に費やす彼は、その所在が常に曖昧だ。テレパシー術や風語りのような遠い場所にいる相手に声を掛ける術を持たない騎士たちは、その連絡手段に伝書鳩を多用するが、それが使えるのは送る相手がどこの町にいるのか分かっている場合のみ。確かにカタストロフが町に襲来したと報告があった時点でホーガンの脳裏にはマーリンの姿が過ぎったが、肝心の彼の居場所を知らなかったので救援を求めようがなかったのだ。それに。
    『俺も一瞬貴殿の助けをと考えたのだが、…しかしこの町を守るのは俺たちの責務だ。あまり貴殿に頼るのもどうかと思ってな…』
    ただでさえここ最近ホーガンは自らが町を離れられないことを理由にマーリンに頼り切りだった。その上で現地に赴く調査や魔法に関わることならともかく、自分たちの力で解決出来ることにまで彼の力を借りようとするのはあまりに傲慢なように思えていたのだ。
    しかしそれを聞いた旧友は苦虫を噛んだような酷く渋い顔になって。何やら言葉を探すように歯噛みしたかと思えば、一度被りを振ってこちらに手を翳した。
    『今後は定期的に連絡する…!…メイメイ、二人に治癒術だ!』
    『はっ、はい!』
    いつになく荒っぽく指示を飛ばし、後ろで様子を見守っていたメイメイが飛び出て来て彼女はホーガンに、マーリンはヴァレンに蒼緑の光を纏わせる。それには慌てた、彼らの大切な魔力を行使した術を、重傷のヴァレンはともかく軽傷の自分が受けるには値しないからだ。
    『メイメイ、俺は平気だ。額だから大袈裟に見えるだけで…』
    ホーガンはそう言って小さなメイジに制止を掛けるも、彼女はしっかりと首を横に振る。
    『いいえ将軍、この傷は深いです、しっかり治しま』
    『ヴァレン!何が大したことないんだ!!骨折の上腹に穴が空いてるじゃないか!!!』
    メイメイの話の最中、すぐ隣からマーリンの怒鳴る声(!)が響いて、うっかり飛び上がるハムスターと共にホーガンも肩を跳ねさせてしまった。
    (彼の怒鳴り声などと…この付き合いで初めて聞いた気が…)
    恐る恐るそちらを見ると、肩を怒らせている旧友と、これまた珍しく怯えたように身を縮こまらせている部下の姿がある。
    『ええ…見えてないのに何で腹のこと分かったんだ…?それにちゃんと塞いだって治療してくれたヒーラーに聞いたぜ…?』
    『どこのやぶヒーラーだいそいつは!!こんな薄っぺらい皮一枚で塞げてる訳がないだろう!!そいつの名前と所属を教えなさい、僕が基礎から治癒術を叩き込んでやる!!』
    『ひ、ひぇ……ウチ所属のヒーラーなんですけどぉ……!!』
    いつの間にやら腕を組んで仁王立ちの稀代のメイジ。怒髪天を突く勢いの彼には使い魔たちも震え上がってホーガンの後ろに隠れてしまった。しかしまさに当事者でどこにも逃げられないヴァレンは、唐突に始まった説教を震えながら聞き入れるしか無い。
    『大体君も君だ!!いつもサボりたがるくせに、こんな血も肉も無い状態で何普通に仕事してるんだ!?貧血と痛みでとんでもない状態のはずだが!!?』
    『だ、だって他の連中も怪我しt』
    『 君 が 一 番 重 傷 だ ろ う が ! ! !』
    『ひぇっ、そ、そんな怒んないで…』
    ただでさえ重い怪我のためにここ最近の部下は空元気状態だった。その上でここまでストレートな説教はメンタル的にかなりキツイらしく、いつもの軽薄さは嘘のように消え去り、放っておけば叱られた子どものように泣き出しそうである。そんなヴァレンの姿を見るのも殆ど初めてで、何ならここまで怒り狂う旧友を見るのも多分初めてで、この日は何かと初めて尽くしだとどこか遠くに考えながら、ホーガンは年長者としての矜持のみを武器に意を決して二人の間に割って入った。
    『と、友よそれくらいで…人員不足を理由にヴァレンを休ませなかったのは俺の落ち度だ。それにこの怪我も必死に町民を守った故のことで、これは名誉の負傷であっt』
    『名誉も何もあるか!!!!死んだら元も子もないだろうが!!!!!』
    『アッ うむ申し訳ない!!!』
    『ご、ごめんってぇ〜…!!』
    これ以上ない程のど正論をかまされ、騎士二人は返す言葉もなく素直に返事をして頭を下げる。かつての〝帝国の鉄壁〟と、その一番の部下を言葉一つでこうも服従させられるのは、きっと後にも先にもこのメイジしかいないだろう。
    ここに来てようやく反省を見せた二人に少しは溜飲が下がったのか、マーリンはようやく一つため息。それからホーガンの後ろを覗き込み、止まっていた術を再開しながら続けた。
    『……分かったら反省して、この術が完了したら君は三日三晩ベッドで養生しなさい』
    『えっこれで完治するんじゃ』
    思いがけない指示だったのか、ヴァレンが驚いたようにそう尋ねると、落ち着いた感情に再び火をつけてしまったらしくメイジがぐっと眉間に皺を寄せて。
    『治癒術は応急処置!!血も肉も骨もそう簡単に戻る訳がないだろ!!よく食べてよく眠るしかないんだよ!!!君は今日から最低でも三日三晩食っちゃ寝生活!!出来ないなら拘束術でベッドに縛り付けるから!!いいね!!?』
    『エッ…』
    『返事!!!』
    『ハイ!』
    『よろしい!』
    ──そんな説教を経てヴァレンは休暇に入り、マーリンはそれから一週間程滞在して彼の看病や騎士団所属のヒーラーの再教育に勤しんだ(ヒーラーは二名いるが、どうやら相当厳しく扱かれたらしく彼らは暫く意気消沈としていた。強く生きて欲しい)。
    メイジの手厚い看護の甲斐あって、彼が町を発つ頃にはヴァレンも何とか実戦復帰出来る程度に回復したのだが。
    『これは毎食後、こっちは痛み止めだけれど強い薬だから余程辛い時だけにしなさい』
    『分かった分かった、それはさっきも聞いたって』
    『良いかい、戦闘は許可したけれど君の身体が完全に回復仕切るまで少なくもあと一月は必要だ。決して無茶はしないこと、適当なやつの相手は君の部下たちにやらせなさい』
    再び旅立つ日の朝。口酸っぱく薬の扱いや日頃の過ごし方を手負いの騎士に言い含めるマーリンは、やはりまだ心配が拭えないらしく不安気にヴァレンの体調を何度も確認していた。そんな様子に苦笑いの部下は、一週間前より遥かに血色の良くなった顔で胸に手を当てて。
    『それも暗唱出来るくらい聞いたよ。…でも、ありがとうメイジ様。おかげでとても良くなった、助かったよ』
    『どういたしまして。これに懲りたらもっと自分を労ることを覚えなさい──ホーガン、君もだよ』
    二人の会話を見守っていたつもりが、急に槍玉に上がったホーガンは思わず慄きつつも旧友へ軽く頭を下げた。本当にこの度のことでは世話を掛けてしまったのだから。
    『うっ、…しかと心得た』
    『ははっ、将軍も言われてやんの!』
    『君は人のことを笑える立場じゃないだろう?…とにかくこれからはもっと小まめに顔を出すし、手紙も送るから二度とこんなことがないようにね』
    『分かった。本当にありがとう我が友よ、道中の無事を願っているぞ』
    最後にしっかりと釘を刺し、心配そうにはしつつもマーリンは聖石町を後にして行った──それが、約一ヶ月前の出来事である。

    あれからと言うもの、マーリンは有言実行してホーガン宛に週に一、二回手紙を寄越すようになった。内容は彼の現在地を知らせるもので、その文末にはヴァレンがきちんと薬を飲んでいるか確認してほしいと言ったお小言めいた一言も添えられている。
    (以前は年に数回送ってくればまだ多い方だったが…どうやら今回の件は余程腹に据えかねたようだ)
    それを正直有難く思ってしまう自分は、彼の友としてどうなのだろうと若干申し訳なさも感じつつ、ホーガンは最近傷を負った腹を撫でるのが癖になっている様子の部下に尋ねる。
    「そう言えばヴァレン、身体の調子はどうだ」
    「ん?もう全然平気さ。剣も問題なく振るえるし痛みもないよ、薬も飲めって言われた分は全部飲んだし」
    「それは良かった。まだ何か不調があればいつでも言え、お前はすぐに無茶をするから」
    「あーもうやめてくれよ将軍!俺はそんなにやわじゃないぜ?今回はちょっと、ドジっただけ!」
    もう全快であるとアピールするヴァレンは、自分が心配されることがどうにも擽ったいようでいつもこんな言葉を返す。その性質を知っていながら、あの時彼の言葉を鵜呑みにしてしまったのは真に失敗だったなと今更ながら思う。ホーガンはヴァレンの上官としてその辺りの見極めも出来なくてはならないが、どうにも昔から腹の探り合いは不得手だ。
    (せめて苦しい時には苦しいと素直に言える相手が、こいつのそばに居てくれたら良いのだが)
    そう密かに内心で溜息を吐いていると、何やら部屋の外が俄かに騒がしくなる。部下である騎士たちは弁えているので詰所で騒ぎを起こすことはあり得ない。来客だろうか、同じく反応したヴァレンが部屋を出るより前にドアがノックされて。
    「やぁホーガン、僕だ」
    「おお、我が友ではないか」
    「将軍、ヴァレンさん、こんにちは!」
    扉が開いた先にはつい今し方話題に上がっていたメイジが立っていた。その足元にはいつも通りちょこまかと動く二匹のハムスター、そんな姿を見てひどく安心した心地になるのは何故なのだろう。
    「こんにちは。相変わらず元気がいいな、親愛なる使い魔のお二人さんは」
    「やぁヴァレン。身体はどうだい?」
    「もうすっかり良くなったよ。君のおかげさ」
    「そうかい。でも念の為に少し診るよ」
    挨拶もそこそこに、マーリンはヴァレンの腹部に手を翳し、何かを探るように目を閉じる。幸か不幸か見慣れたその光景で、傷の状態を確認していることが知れた。
    「……うん、だいぶ治ったね。まだ無茶は禁物だが、多少動く程度なら問題ないだろう」
    「え?もう全然大丈夫な気がするけどなぁ」
    「油断大敵だよ、ヴァレン。悪い事は言わないから、もう暫く自分の身体を労りなさい」
    「…メイジ様がそう仰るなら」
    一月前しこたま叱られたのが余程効いたらしく、この口が減らない筈の部下はマーリンに対してあまり口答えをしなくなった。少しばかりしゅんとして頷くのを仕方のないものを見る目で見たメイジは、それからホーガンに視線を寄越して笑う。
    「君も変わりないかい」
    「俺はこの通りだ。額の傷はもう痕もないぞ!流石はマーリンの使い魔だな、メイメイ!」
    「褒められたぞ、良かったな」
    「とっ、当然です!私はマスターの使い魔なのですからっ」
    敬愛するマーリンに褒められて嬉しかったのか、白い頰をピンクにしてそう言い切るメイメイ。それを微笑ましく眺めていると、ふと視線を感じて顔を上げる。するとどうやらマーリンがこちらを、厳密に言うとホーガンとヴァレンの二人を見つめているようだった。
    「どうかしたか?我が友よ」
    「うん?…あぁ、」
    何か思うところがあるのかと問い掛けてみると、彼は言葉を探すような間を空けて。それからややあってその表情を緩めながら口火を切る。
    「…いや、君たち二人が元気そうにしていると、とても嬉しくて、何より安心してね。…一度傷付いた姿を見たから、余計にかな」
    ホーガンはその言葉をとても不思議な気分で聞いていた。何故ならそれは、マーリンたちがこの部屋に訪れた時に自分が彼らに対して感じたものと同じ気持ちであったから。
    (こう言ってはなんだが、怪我の功名と言うやつだろうか…)
    カタストロフの襲撃は勿論忌避すべき事態であったが、それを解決したお陰でこうやって旧友と改めて絆を深められたことは素直に嬉しい。自分も同じ気持ちでいる、と返そうとするが、それより早く隣からぱん!と軽く手を打つ音がした。見ればヴァレンが機嫌良さげに口角を上げている。
    「気が合うな、俺も君たちの顔が見られて嬉しいと思ったところだったんだけど──これは飯でも行かないとだよな、将軍?」
    こちらとあちらを交互に見ながらの思いがけない提案にホーガンはやや目を見張る。この誘い掛け自体はそう珍しいものでもない。酒好きのヴァレンは折に触れて自分を食事に連れて行けとよくねだったからだ。
    しかし最近の彼は怪我や薬の影響か、あまり食欲がなかったようで、〝薬を飲むために何かを食べる〟という味気のない食生活を送っていた。それがみんなで食事を摂りたいと思う程度に回復したと言うことであれば喜ばしいことである。そう言うわけで、いつもならば跳ね除けてしまう誘いであったが、今回に限ってホーガンは快く頷いた──その前に旧友から掛けられた嬉しい言葉に大層機嫌をよくしていたのもあったので。




    「お前の快気祝いもそうだが、そもそもマーリンたちにこの前の礼をせねばと思っていたところだ。今晩はみなで食事をしよう」
    「やったー!将軍の奢りだ〜」
    「ありがとうホーガン。でもヴァレン、分かっていると思うが君は禁酒だよ」
    「 え っ 」
    「当たり前だろう…身体に障るぞ、グロデン麦茶で我慢しろ」
    「そ、そりゃないぜ〜〜…!!」

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