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    町葬屋怪異譚 げんみ× HO2○
    助けて、まだ通過前なんです

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    のくたの諸々倉庫

    DONEヤンデレ先生の可能性を考える/鍾タル

    タルがモブとの恋愛を仄めかします。捏造など諸々許せる方のみどうぞ。
    窓の外の俺を認めるなり、深海の瞳が見開かれる。寒いから入れてくれ、とジェスチャーで伝えれば慌てたようにドアが開いて、記憶の中と寸分違わぬ青年が現れた。
    「鍾離先生!? 久しぶりだね……!」
    「……ああ、久しいな。ここ50年ほど、会っていなかったか」
    「はは、当たり前だけどあの頃と同じ姿なの先生だけだよ。いや俺も、もしかして変わってない?」
     そうだな、と頷きながらも招き入れられた家の中は、雪国らしく大きな暖炉があって──その上に置かれていた写真立てには、愛らしい女性の笑顔がある。ただ少し、色褪せが始まっているだろうか。
    「まさかスネージナヤまで来てくれるとは思わなかったよ、嬉しいなあ」
     言いながら差し出されたココアを飲みながら、見つめた彼の目はほんの少し赤い。うっすらと浮かぶ寝不足の証も僅かな鼻声も、理由を知っているからこそ問うことはしなかった。
    「……ねえ、先生。俺ほんと、どうしちゃったんだろうね」
     スネージナヤには不老不死の男がいる、という噂話をたどり、彼を訪ねてここまで来たが。うつむく彼の言葉は重く、俺は静かに目を伏せた。
    「……お前は人外に好かれやすいのかもしれないな」
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    のくたの諸々倉庫

    DONE去りゆくお前の手を掴めない/鍾タル

    死ネタとか諸々。何でも許せる方のみどうぞ〜
    「実のところさ、先生結構優柔不断でしょ」
    「む、どうしてそう思った」
    「えぇ? だって最近……先生ずっと何か迷ってる気がするんだよね。買い物するときも一緒にご飯食べる時もさ」
     ──こういうこと、してる時も。
     言ってするりと伸ばされた手が、俺の頬を撫でてからぱたり、とシーツに落ちる。あるいは好きにしてくれというように、けれどまたあるいはあきれてしまうように。
    「俺を前にしてさ、何を迷うことがあるのさ。言いたいことは言って、したいことはすればいい。俺は簡単には壊れないよ」
    「……そうは、言ってもな」
     ほらまた、とけらけら笑う彼にしかめた眉は、彼が笑ったことによってその腹に力が入ったからだということにしてほしい。
    「……俺はね先生、先生の何もかもを愛してるわけじゃないし……先生より大切なものだっていくつもあるけどさ。こうして一緒にいられるのは、幸せだって思うんだよ」
     だからと濁った目が、けれどまっすぐに俺を見る。
    「ね、せんせ。俺のこと、どう思ってるの」



    「……愛して、いるさ。これ以上、ないほど」
     思えばあの時、俺はどのように言葉を返しただろうか。今更の告白はとうに届くはずも 876