午後3時の白昼夢「少し、休憩してお茶にでもしましょうか。」
ー午後3時の執務室。
柔らかな西陽が差し込む一部屋で、内閣総理大臣と内閣総理大臣秘書官である私は午後の任務をひとまず終える。
次の予定まで少し時間が空くので一旦休憩を挟む事になった。
執務室には小休憩できるような広々とゆったりしたソファと、ソファよりひとまわり小さめの丸テーブルが置かれている。
私はテーブルに1枚のお皿と2人分のティーカップを並べる。片手に持ったティーポットをカップに傾け、慣れた所作で紅茶を注いでいく。白い湯気がゆらゆらと立ち込める中、紅茶の良い香りが私たちの心をほっとひと息つかせてくれるようだった。
「乙統女様、午後の任務お疲れ様でした。今日の紅茶はチョコレート菓子に合うようなものがいいとの事でしたので、アッサムにしてみました。如何でしょうか。」
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