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    樟(クス)

    思いつきでぶん投げる用。
    ジャンル雑多。今の所、怪⑧レノカフ・WBさこひいなどなど…

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    樟(クス)

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    Xにぶん投げていた2・22 ネコの日ラクガキのにゃぁんの方のカフニャンです。
    ※微妙なお色気&猫耳尻尾注意⚠️

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    ゆうりん

    DONE春のザクレノ現パロの続きです。
    レノは桜の精。ザックスは大学1年生。
    【桜が散る頃には】



     桜の花びらは地面に全て舞い散り、若葉が新緑に変わる頃。
     葉桜の並木道に変わってしまった光景にザックスは呆然と葉桜を見上げる。
     何度呼びかけても、並木道を探し回っても赤い髪の青年レノは姿を現さない。

    「あの時…冗談で桜の精って訊いたのに、マジだったのかよ!」

     薄々感づいていた。レノと逢えるのは決まって、咲き誇る満開の桜並木だけだったから。
     それが途端に確信に変わると胸が締め付けられるように痛い。無意識に胸元のシャツの袷を握り締める。

    「来年…桜が咲いたら必ず逢いに来るから!待っててくれよ。桜の精レノさん!」

     周りが一瞬ざわつくほど大きな声で宣言して、ザックスは自転車に跨り、ペダルに足を掛け漕ぎだした。





    『バーカ。声でけぇよ。聞こえてるっつの。』

     ザックスが去った葉桜の並木道に姿のないレノの声が静かに響く。

    『…期待、してもいいんだよな?約束…逢いに来てくれよ。』

    『オレのことが見えるのは、お前だけなんだよ…ザックス。』

     レノの願いにも似た呟きは、春風に吹かれて攫われた。

     この願いがザックスに届くように。レノは祈りなが 513