壮年鯉月とモブくん・書生編
「勉強なんかより畑耕せ!」言われて、逃げるように親元を出てきた書生さん。
鯉月邸で住み込みの丁稚でもさせて貰えんものかと月さんに言うけど、
閣下が「男と二人きり!?ならんならん!!」てブチギレるんですよ。
書生「なにて???」
住むところがないと泣きつく書生を、基とひとつ屋根の下に置く位なら・・・!って近所で部屋が借りられるように口をきいてやる閣下。
「丁稚しながら住まわせてもらえバカタレ」「これ、閣下、口が悪い!おうお前、これから仕事も勉学も気張れよ」「ありがとうございます!励みます!」
ちゃんとお仕事もして、ちょいちょい御用聞きに訪れる書生。ある時、鯉月邸に本がたくさんあるのを知る。
「貸してやるぞ。好きなのを持って行くといい」
書斎を見せてもらうと、たくさんの本の中には外国語のものもあって、閣下ともなればこんな色々な国の言葉もわかるのかぁ・・・なんて思ってたら、
「露語なら少し見てやれるから」と言われて「あんたも読めるんか!!!?」ってなる書生。
なんやこのちっこい爺さん。
「その本ならこっち」「それならこっち」と膨大な量の本から的確に書生の望みの本を指してくれる月さん。
今でもばっちり有能な補佐。
高い所に手を伸ばす月さんに「自分がとります!」と近づいて「意外とがっしりしてるな!?」と、今更気づく書生。
「すまん、助かる」と下から柔和にほほ笑む様に、心臓がキュッとなるなどする書生。
「仕事も勉学も頑張ってる」偉いぞ!って褒められてお駄賃を少しとお菓子もらって、
「次のお宅に行くのに身なりを正しなさい」って襟元と髪をすっと正してもらって、
閣下が「一緒に住むのダメ!!!!」って言ってた意味がわかってしまう書生・・・・・・
うっかり抱き締めそうになるサイズ感もあかんよね。
まぁうっかりやらかそうとしたらどこからともなくSPがでてきたりする。怖い。
家に忍を飼っている。
月さんの方が忍より強いけど。
閣下怖すぎるし勝てるはずないのは雄の本能でわかるので潔くあきらめて、
良くしてもらった基さんのために、たぎる煩悩のすべてを勉学に注ぐのであった。
めでたしめでたし