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    ゴエティアとドラクリヤとルルとヘレナの話ですギャグのつもりです頭の悪い話です

    鏡よ鏡ドラクリヤは思い立った

    「ん!!!!!我輩ちゃんのたっちゃったよ!!!!!!!!」

    突然の思いつきに身を捩らせてゴエティアの下へ走っていった

    「ゴエティアーん!!!」

    ゴエティアはこの3日間研究があるからといって部屋に閉じこもり出てくる素振りを見せず食事も取らないので皆心配していた

    もちろんドラクリヤは何も心配していない

    「ゴエティアー!!!!氏!!!!!」


    どんどんどんどん

    激しくドアをノックする

    「ゴエティアーーー!!!!!!!氏!!!!!!


    ゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴン

    勢いよくノックしていると、ドアを叩きすぎて突き破ってしまった

    「我輩ちゃんとしたことがお邪魔しまーす」

    部屋に入ると怪しげな液体が巨大なフラスコの中であおみどろの光を放ち脈打っていた

    思いがけぬ光景に流石のドラクリヤも言葉を失っていたが、散乱した書類の中で、突然手が飛び出してきた

    「ひい!」

    白い手はがさがさと紙の上を這っていたが少しして寝ぼけた様子のゴエティアが書類の中から出てきた

    「ん…?ねていたか」

    「ゴエティア氏死んだとおもたよ」

    「そうかい。ところで部屋には誰も入るなと言っていたし、鍵もかけていたと思うが、君は何をしているのかな?」

    「そんな事どうでもいいんじゃなーい?ゴエティア氏我輩が入んなかったら紙に埋もれて死んでたよ」

    それはないだろうと文句をいってからゴエティアは気怠げに髪をかきあげた

    色素の薄い中性的な美形だが研究の事になると他のことはどうでもよくなり、身だしなみも酷いことになっていた
    髪が乱れに乱れ凄まじいほつれかたをしているし、服は謎の青い液体で濡れていた
    液体は乾いているものの洗うのが大変そうだ。落ちるのだろうか
    「ところで君、何しにきたの?」
    「ちょっと我輩ちゃんの股間にビビッと閃きが来ちゃって」
    「ふーん…」
    「でもどうでもよくなっちゃったな。ゴエティア氏これなん?」
    ドラクリヤが巨大なフラスコを指さす
    ゴエティアはああ、と気怠そうに返事をし、ズレた眼鏡を人差し指で掛け直した
    「実験は失敗した」
    「あら、お気の毒…」
    「処分しないとならないんだ。評議会の人を呼んできてほしい。埋めようと思っていてね。」
    「これなん?」
    「計画していたものと違うものができてしまったんだ。これを飲むと変身できる」
    「変身」
    「全部ね」
    「これ全部」
    「そう。不可能だろ?だから失敗。破棄する」
    ドラクリヤは蠢く液体を凝視していたが、決意をすると真剣な表情で
    「我輩が全部飲むぴょん」
    「本気?いいよ」
    フラスコが叩き割られ液体はドラクリヤの口に容赦なく始めから宿主を決めていたかのように突っ込んできた
    「ムゴ!!ウオォォ!グルァァ!」
    流石のドラクリヤも白目を剥き気絶しかかっている苦しげに喉が上下し液体が胃の中におりているのがわかった気の毒なくらい気の毒である

    液体が全て口の中に収まった!
    「う、うおおおおおおお!!!」

    刮目し口から目から光が溢れドラクリヤの姿がぐにゃりと変化した
    「こ、これは!」
    ゴエティアは目を見開く
    「なん?何が起こった?ゴエティア氏ーんおせーてーん」
    ドラクリヤは己の状況が分からず身をくねらせて…身が固く、体は全く動かなかった。それどころか視点も真正面しか見れず体の自由が利かない

    「ドラクリヤ、君…鏡になってるよ…」

    驚いたことに何をしても戻らなかった

    「普通解毒剤も一緒に作るもんでない?」
    「だからやめておけと言ったんだ」
    「言ってない言ってない。さしもの我輩もこまっちったまいっちんがまちこちゃん」
    とりあえず廊下の壁にたてつけたドラクリヤ巨大鏡はエコーがかった声で話していた
    とりあえず話せるし視界もあるがそれだけである

    「でも解毒剤ができるまでいつまでかかるかわからないのに本当に皆に言わなくていいのかい?」

    「あーいいよいいよーこうなったからにはしばらく鏡の姿で皆を覗き見しないとねーほんとはお風呂がよかったのになぁ」

    「風呂まで行くのは面倒だ。ここで我慢する事だね」
    ゴエティアはそう言うと何事も無かったように自室に戻っていった

    「さーて我輩ちゃーんの退屈を紛らわすのはどなたかなーん」

    四時間たっても誰も来なかった

    「誰もこんとは…我輩ちゃん退屈でしんじゃーうんんんんんん」

    「あれ?今誰か話した!?」

    突然声がしドラクリヤはおうおうと声を漏らした
    ひょっこりと鏡の前に顔を覗かせたのはヘレナだ

    天使のように可愛らしく美しい少女にしか見えないのにこれで男なのだから興奮してくる

    「誰もいない…」
    「おっほん」
    「うわ!?」
    ヘレナは目の前の鏡から発せられた咳払いにのけぞって目を丸めた
    この反応だけで面白い ドラクリヤは爆笑しそうになったが耐えて、勿体ぶって裏声を使う

    「我輩は鏡である」
    「えー?なにこれー?鏡がしゃべってる」
    「おほほん…我輩は鏡…問われればどんな事も答えることができるのだよなんかきいてみ」
    「そうなの?ふーん。」
    ヘレナは顎に手を当ててくびをかしてげて考えていたがにたりと邪悪な笑みを浮かべると

    「じゃあ君の鏡面に爪をたてたら、痛いの?どんな悲鳴で鳴いてくれるかなぁ…」

    「やめてやめて何でも良いからほんとにそれだけはおゆるしください」

    「アハハ!冗談だよ!じゃあーこの世で一番美しくて可愛いのは!だーれだ!」

    「オホホホ、もちヘレナちゅわんですわ」

    「あれ?僕の名前なんで知ってるの?」

    「鏡は何でも知っとる故…」

    「フゥン。でも僕が一番可愛くて美しいか…君のこと信じても良さそうだね」

    ヘレナは上機嫌にこたえるこう言ってはあれだが相手の望むことを適当にぽんぽん言っておけば信用されるものだ
    ドラクリヤ鏡はヘレナの信用を世界一可愛く美しいで勝ち取った
    「我輩の事は誰にも言わんといて下さい色々不都合があるからぁん」
    「あはっ二人だけの秘密ってこと?いいよーじゃあまたね鏡くん」

    ヘレナが手を振って去っていってから同じような角度からルルが出てきた

    「わぁ。大きくて素敵な鏡さん。こんなのあったらすぐ気づくと思うけどなぁ。」

    「おんおん…」

    「え?なに?こわいよ〜」

    ルルはビクッとしてキョロキョロと周りを見渡すが何もなく、涙目になって怯えてしまった
    ドラクリヤは笑いたくなるのをこらえてヘレナの時と同じように
    「こんちは我輩は鏡である」
    「え!?鏡さんが話してたの!?」
    「はい…やんごとなき事情でこのような姿になっちょリますが、本当は某国の麗しい王子なんす…」
    「まぁ可哀想…すぐ皆に知らせなくちゃ…」
    「あぁ言わんといてください。こんな惨めな姿知られとうありません故、二人だけの秘密にしてくれませんか」
    「え?でも…」
    「いやぁ、それにしても今まで酒池肉林、数々の酒やおなごをよりどりみどりしてまいりましたが、貴女ほど美しーんおなごは見たことがありません…美しい」
    「ヤダ…鏡さんたら…」
    ルルは赤くなって頬に手を添える
    勝ったドラクリヤ鏡は内心ニヤリとした
    元に戻るまでコケにして遊び倒し、もとに戻ったら存分にからかおうではないか
    今はまだほんの序の口。ここから先がお遊びの本番となるのである

    ドラクリヤ鏡はそれから一人で通りがかった者に声をかけ、適当にほめちぎり、相手の話を聞いた
    二人だけの秘密ということで、既にヘレナからは小役人にしたあんなことやこんな事、ルルからは体重が増えたなどを聞き取ったもっとどかんと面白い秘密をそろそろ知りたい

    (むほほ、鏡稼業も悪くないですなぁ…)
    しかしそんな日も終わりの時が来た

    ルルとヘレナが、2人できたのだ
    鏡をじっと睨んでいる
    (………あらこの空気は?まずいのでは?)

    「鏡よ鏡〜?」
    まずヘレナが目を細めて
    「この世で一番可愛くて美しいのはだーれだ?」

    (おりょりょ…登場人物が3人いるのにたずねてきたということは…)

    「全部わかってるからね〜二股してたんだね鏡さん?僕が世界で一番かわいいんじゃないの」

    「鏡さん、王子様じゃなかったんだね…」

    「すいません…」

    「ふーん、もういいや」

    ヘレナが木槌を手にして振り上げたのを見てえ!?とドラクリヤはびっくりした
    「いきなり壊す!?ちょっとちょっとこっちの言い分も聞こうや」

    「信用を裏切るとこうなるんだよー?」

    「どわー勘弁してー」

    「まってヘレナ!鏡さんいくら何でも可哀想だよ…」

    「ルルちゅわん…」

    「鏡さん…ほんの少し…」

    ルルの目が赤く光った

    「怖い目にあってね…」

    「ひい!ひぎゃー!!!」


    ドラクリヤ鏡が死を覚悟したその時…

    「おーいドラクリヤ〜」

    天からの助け!ゴエティア!!

    「ゴエティア!へいへるぷ!」

    「あ!その声よく聞いたらドラクリヤじゃん!何してんの!?」
    「ドラクリヤ、ついに人じゃなくなったの?」

    驚愕する2人を差し置き、ドラクリヤはゴエティアの方へ転がっていった

    「ヘルプミー!たすけて!」

    「薬はできたけど」

    鏡の後ろで殺気を放つ2人を確認したゴエティアは

    「まぁ、二人の気が済んでからでも遅くないかな。言っとくけど僕は共犯じゃないからね。ドラクリヤが勝手にしたんだよ」

    「そんな!殺生な〜!」

    「「ドラクリヤー!!!!!!」」


    こうして鏡騒動は叩き割られる寸前までいったものの一命は取り留め、人の姿に戻ったドラクリヤはやれやれとかたをすくめて舌を出した

    「もう悪だくみはこりごりってね!」

    「こりてないね〜」
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