明日宿儺が消えた。
それに伴い、呪力も無くなった。
もちろん、呪霊を払う事も、出来なくなった。それ自体は、当然の事だと受け入れられる。
もともと、自分の力ではなかったし。一時、借りていたものを返したようなもんだ。
ただ、そうなると呪術師としていられなくなる。と、高専は役立たずになる。
「呪力が無くったってできることがあるだろ。高専にも呪力はなくても事情を把握して、サポートする仕事は沢山ある。それにお前の体術なら後任の指導とか」
ほんと伏黒は優しいな。
「わかってる、そうじゃないんだ。ここにいたら、やっぱり出来なくなってしまった事を数えてしまいそうなんだ。それじゃダメだろ?今の自分で出来ることをちゃんと探したいんだ」
3045