本当の気持ち 2/2 李紫 微甘あれから紫鸞はずっと李典の事について悩んでいた。
いきなり口付けされ、本当の気持ちに気づいてほしい。と
紫鸞の頭の中では混乱していた。別に口付けされたこと自体嫌ではなかった。
心臓の鼓動が早くなって書物に手をつけられなかった。
翌日から李典の様子がおかしかった。
すれ違っても目を合わせてくれない。挨拶しても一言二言で終わって避けられてしまう。
心がちくっとする。
紫鸞は自室に戻りひたすらに考えた。
もっと自分を見てほしい。初めてを奪われたのなら尚更。
自分自身が李典を意識して見ているとだんだん気づいてきた時だった。
「よっ。答えは決まったかな?」
振り返ると意識していた人物がいた。
紫鸞は思わず李典に抱きつき顔を埋める。
「おっと…そんな大胆に来られちまうと……俺も男だからよぉ…その……な…?」
李典は優しく紫鸞を抱き締め頭を撫でる。
「李典が…好き。」
紫鸞は小さく呟く。李典はたまらず嬉しくなった。
「俺もあんたが好きだぜ。無名。」
李典は紫鸞の顔を持ち上げ、またあの時のように口付けをする。
今度は触れるだけじゃない。さらに深く…
唇を離すとお互いに顔が紅くなっていた。
「実は言うと…俺もこういう経験なくて…
初めてなんだよ…。だからさ、あんたには責任を取ってもらおうと思ってな…。」
そう言い紫鸞を持ち上げると褥へと向かう。
「覚悟は…できてるよな?」
紫鸞はゆっくりと頷いた。
行為を終え、二人は大変満足していた。
「俺はとても嬉しいぜ。あんたを堪能できて。」
自分にだけしか見せない笑顔を目一杯見せてくれた。
紫鸞は嬉しくなり堪らず李典の首に手を回す。
「お…おい…。あんまり煽るような事はするなよ…俺だってこれでも抑えてるんだ…な…?」
「何度でも…………」
「っ…。どうなっても知らないからな…!」
李典はそう言うと抑えつけていた欲を解放し紫鸞を喰らい尽くした。