信一と龍兄貴と洛軍雑感信一は龍兄貴に大事にされてることをちゃんと知ってるけど、でも時々その眼差しが自分じゃない誰かを見てることにも気づいていて、死んだ自分の父親かなとか、知らない誰か過去の人かなと思いながら成長して、そのうち陳占のこととか知っちゃったりするんだけど、まあでも過去の人だし。今は自分が一番近くにいて、一番大事にされてるしって、半ば自惚れのような気持ちを持ってたんだけど、ある日洛軍がやってきて、兄貴が彼に向ける眼差しが、まさにあの眼差しで、ああ、自分は彼の代わりだったんだ、と思い知らされる瞬間があるんだよ。
で、どんな奴だよって観察するんだけど、ただただ真面目に働いて、庇の上で寝起きして落ちそうになってたり、入り組んだ通路で迷子になってたり、一番安い光酥餅をもそもそ食べてたりする姿を見て、ちょっと、肩透かし食った気になる。
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