I  YOU .物語のようには上手くいかないと思っていた。だって。

「あの子は人魚姫で、僕はセイレーンなんだから。」

海面を見上げながら僕は体を水中に身を預ける。

セイレーン。上半身は人間で下半身は魚の姿をしている。その歌声は航海中の人間を惑わし、遭難や難破に遭わせる。歌声に魅惑された船人たちはセイレーンによって食い殺される。恐ろしい怪物。

あの人から聞いた「セイレーン」のこと。
間違ってはいない。まだ、僕は人間を食べたことも食べようとも思ってない。でも、仲間の皆は人間を食べている。

「もう何十人、何百人と被害が出続けている。このままではいけない。私が何とかしなければ。」
灰色の瞳に確固たる決意を宿した君。

あぁ、なんてーーー

  「玲王くん、誠っちゃん——爸爸妈妈去夏威夷旅行半个月，你们要好好相处喔！」

  「知道啦～」

  「好——」

  「誠ちゃん要照顾好弟弟哟。」

  「我会努力的。」

  ……………

  分不清谁先吻上的谁，只是反应过来的时候，玲王的上颚被凪的舌尖牢牢抵着，他有点呼吸不过来了，于是反客为主啃咬凪的下唇。

  「…凪誠士郎君所谓的照顾弟弟，就是把弟弟亲得喘不过气吗？」

  「唔诶……」凪掐了掐弟弟的乳首反问道，「御影玲王大人被委托和哥哥好好相处，是指一会用小穴吃哥哥的鸡鸡吗？」

  谁也没有回答谁的问题，谁也都知道接下来这间屋子里会发生一场多么激烈的性爱。赌气一般，两个人又开始了舌吻。

  玲王摸上凪的腰带，窸窸窣窣中扒下他的深灰色内裤，手指抚上情热勃发的男性器官，那里已经又烫又硬，只是指尖触碰到的温度就让玲王性欲更盛。