凛と一緒(7) 蜂楽に相談して良かった。一時の集合は楽しかった。みんな曲者ぞろいだけど、やっぱりいい奴らだと、心からそう思った。
ただいまー。家に帰ると、母が待っていた。
「楽しかった?」
「うん。楽しかった」
蜂楽は千葉に帰り、凪も寮に戻り、千切は東京にいる姉の元に身を寄せた。國神は遠方であるため玲王の預かりとなった。久々に明るい表情で帰ってきた我が子に、母は複雑な表情を浮かべている。
「さっきまで、凛くんが来てたのよ」
リビングでくつろいでいたところに、キッチンで作業していた母から告げられた。
凛が…。潔は頭を横殴りにされたような衝撃に襲われた。
「弁当箱を持ってきてくれたの。そのままお夕飯食べて帰ってたわ」
「…凛、何か言ってた?」
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