エスティニアンは兼ねて相棒と信頼を寄せる光の戦士から一通の連絡を貰った。イシュガルドに部屋を買ったから、せっかくだし呑もうと。方方旅をする彼の話は随分と興味深く、また酒を飲めるとなればと、エスティニアンは久方ぶりにイシュガルドへ帰国した。後々聞けばアイメリクも一緒らしく軽く舌打ちしかけたが、せっかく来たんだしと押し切られて今に至る。
先に盛り上がってたら適当に入ってきて、と不用心も甚だしい連絡をもらいつつ、新居であるイングルサイドへ。アイメリクと鉢合わせするのが何となく嫌で、気配を消し、約束の時間より少し遅れてエスティニアンは扉の前に立った。
扉越しにくぐもった笑い声の端々が聴こえ、しまったと思いながらノックをする。盛り上がっているのか返事はない。住所を改めて確認し、扉を薄く開けると声がはっきりと届いた。
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