龍神様といっしょ 本あれから、何日か経ったがリオセスリの様子はほとんど変わらない。
…子どもとはもう少しくるくると表情を変えるものではなかっただろうか。少なくとも『娘』たちは、そうだった、ような気がする。
だが、リオセスリはほとんど無表情か、おびえるか、泣くか、本当に……本当にたまに微かに笑うか、そのどれかしかない。
少しだけ近づいたと思った心の距離は、どうやらまだまだ遠いらしかった。
「…かみさま、ほかにすることない?」
「ほかに?石を積むのは?」
「あきちゃった」
さすがにずっと同じ遊びをさせるのは退屈だったか。
子どもは飽きっぽいのだったな、それにしてはリオセスリはよく我慢していた方かもしれない。
「かみさまが見てるのなに?」
2652