手軽に言い放つ雑談1.隼デニ
ある夜、デニスは突然どっと泣き崩れた。隠していた脆さや無力感がすべて剥き出しになり、泣きすぎて眼窩は腫れ上がり、髪も服も乱れてみすぼらしい姿だった。黒咲隼は無言で彼を抱きかかえ、背中をゆっくりと何度も軽く叩いていた。
2.隼デニ
戦後、すでに交際を始めていた。
相手を嫌いにならなければ出られない部屋。
デニスはどうしたら外に出られるのか迷っている間、黒咲隼はもう直接手でドアを開けてしまい、ただデニスだけがぼんやりとその光景を見ていた。
ハッピーエンド:
その後、黒咲隼はこのことを全く何とも思わず、相変わらずデニスに優しくしていた。だがデニスは、隼の優しさが装っているのだとぼんやり感じていて、理解はできてもどこか隔たりが生まれてしまった。
1972