カノエ
MAIKING十日目の菊(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=23025824)の晶side的な。今のところ晶と友達(捏造)が喋ってるだけ。
すごくみじかい
いつかの文目 ──きっともう長いこと、ここにいない誰かの影を追っている。
♢♢♢
「しっ、失恋⁉」
「わ、声大きいって……」
晶が慌てて辺りを見回すと、思わずと言った様子で立ち上がっていた彼女は気まずそうに腰を下ろした。
物の少ない空間というのは得てして音がよく響くもので、それは無機質さを売りの一つにしているカフェの中でも例外ではない。店の雰囲気を壊してしまっただろうかと恐る恐る周囲を窺う。こじんまりとした店内には晶たちの他に作業をしている様子の女性が一人いるが、彼女はこちらに一瞥をくれることもなく端末の画面に注視していた。席の位置的に確認できないが、バックヤードから店員が出てくるような様子もない。
とりあえずカフェの運営に支障をきたすほどの迷惑はかからなかったようだ。晶はほっと胸を撫で下ろし、複雑そうな顔をしている友人に向き直った。
1908♢♢♢
「しっ、失恋⁉」
「わ、声大きいって……」
晶が慌てて辺りを見回すと、思わずと言った様子で立ち上がっていた彼女は気まずそうに腰を下ろした。
物の少ない空間というのは得てして音がよく響くもので、それは無機質さを売りの一つにしているカフェの中でも例外ではない。店の雰囲気を壊してしまっただろうかと恐る恐る周囲を窺う。こじんまりとした店内には晶たちの他に作業をしている様子の女性が一人いるが、彼女はこちらに一瞥をくれることもなく端末の画面に注視していた。席の位置的に確認できないが、バックヤードから店員が出てくるような様子もない。
とりあえずカフェの運営に支障をきたすほどの迷惑はかからなかったようだ。晶はほっと胸を撫で下ろし、複雑そうな顔をしている友人に向き直った。
カノエ
MAIKING厄災を倒した後その場からも皆の記憶からも消えてしまった晶をフィガロが(賢者とは知らず)偶然拾ってなんやかんやいい感じになる予定の話のプロローグです。
すごく少し
霜天に星 雪というのは存外質量を持つものだ。
北の国で生まれ育った生き物にとってはわざわざ確認するまでもないそんな事実を改めて実感し、フィガロは無聊に目を細めた。
立ち入った頃には儚ささえ感じさせる粉雪だったものが、北端に近付くにつれ段々と激しさを増していく。無遠慮な吹雪に晒される、冷たい北の空を飛ぶ感触を懐かしんでいたフィガロだったが、さすがにそろそろ煩わしくなってきた。
──まったく、面倒な事だ。
本日何度目かもわからない溜息を零しながら、小さく呪文を唱えて叩きつける雪の欠片を掃う。
そもそもの発端は、どこからかネロを連行してきた双子がどうしても星屑糖を使ったチュロスが食べたいなどと言い出したことだ。厄災を倒し自由の身になった後は東の国で料理屋を開いたのだと聞いていたが、当たり前のように双子に所在を把握されているというのはもはやかける言葉もない。
2394北の国で生まれ育った生き物にとってはわざわざ確認するまでもないそんな事実を改めて実感し、フィガロは無聊に目を細めた。
立ち入った頃には儚ささえ感じさせる粉雪だったものが、北端に近付くにつれ段々と激しさを増していく。無遠慮な吹雪に晒される、冷たい北の空を飛ぶ感触を懐かしんでいたフィガロだったが、さすがにそろそろ煩わしくなってきた。
──まったく、面倒な事だ。
本日何度目かもわからない溜息を零しながら、小さく呪文を唱えて叩きつける雪の欠片を掃う。
そもそもの発端は、どこからかネロを連行してきた双子がどうしても星屑糖を使ったチュロスが食べたいなどと言い出したことだ。厄災を倒し自由の身になった後は東の国で料理屋を開いたのだと聞いていたが、当たり前のように双子に所在を把握されているというのはもはやかける言葉もない。
K/白紙
MAIKINGエレンくんお誕生日おめでとうございます!エレリになるまで話はまだ途中経過だけど今年もお祝いできて嬉しいです、生まれてきてくれてありがとう!!
成人向けも加えて続きを描いて本にするかもしれないので、期間限定の公開です。 18
111strokes111
MAIKING蒼月ルートのクロロレです。家出息子たちの帰還.12───ダスカーでは葬儀を終えた一週間から四週間後に巫者を呼ぶ。巫者は遺族や故人の友人たちの前で死後の世界へ旅立ったばかりの故人の魂を呼び戻し、己の身体に憑依させる。遺族や友人は故人と生前の思い出話をして死後の世界での暮らしぶりを聞き、何かして欲しいことがないか、言い残したことがないかを問う。この場では遺族と死者との口論が起きることも珍しくない。葬儀は死者を悪霊ではなく祖霊にするための儀式で、巫者による呼び戻しは死者個人のために行われる───
昨日は本当にいい日で、フェリクスとイングリットがそれぞれに踊る姿を見たディミトリはずっと微笑んでいた。彼の伯父であるイーハ公は絶対に認めようとしないが、ディミトリは他人の幸福に喜びを見出す。それなのに続いて欲しい日常は儚い。
1971昨日は本当にいい日で、フェリクスとイングリットがそれぞれに踊る姿を見たディミトリはずっと微笑んでいた。彼の伯父であるイーハ公は絶対に認めようとしないが、ディミトリは他人の幸福に喜びを見出す。それなのに続いて欲しい日常は儚い。
するが
MAIKINGうたオア3開催おめでとうございます!全年齢パートまで書き上がったので取り急ぎ上げときます。
R18パートまで仕上がったら支部にぶん投げます。
宴開催中になんとかなれー!!
【注意事項】
・付き合ってないジャミカリです。
・全年齢ですが下世話です。
・触手プレイがちょっとだけあります。
・途中不穏ですがすぐ持ち直すのでご安心ください。
※pass→ジャミ誕とカリ誕で8桁の数字 5801
ひわ@❤️🩹🏸
MAIKING思いついただけの雑高 吸血鬼ネタメモ🐦️のほうに投げたのでコッチにも出す。
(清書するかネタメモで留めるか…迷う🤔)
向こうでは検索避けしたけどコッチでは読みやすさ優先で直してます。
まだ温めてた🔞話も書き上げてないのにほかのネタ浮かんぢゃったから頭抱えてる…🙆 1211
111strokes111
MAIKING蒼月ルートのクロロレです。家出息子たちの帰還.11───魂の抜けた身体は御者のいない馬車に例えられる。馬はあちこち好き勝手に走り回り、方々にぶつかり馬も傷つく。そのうち御者がいないことに気づいた悪霊が馬車に乗り込む。一方で巫者は御者に例えられる。自らの意思で魂を抜いた身体に精霊を憑依させるからだ。だが巫者の内なる世界で何が起きているのか、は彼らを外部から観察するしかない余所者が客観的に判断するのは不可能だ。───
日頃は施錠されていて出入りの許されない女神の塔はわざとらしく鍵が外されていた。修道院の粋な計らいだろうか。クロードは少し離れた場所から、散り散りに塔へ向かっては見つからないように出てくる学生たちを眺めた。結果として入れ替え制になっていることに皆が気が付かないのは見つからないように必死だからだろう。意識はお相手に集中しているので前後に誰がいたのか、など考えもしない。
1973日頃は施錠されていて出入りの許されない女神の塔はわざとらしく鍵が外されていた。修道院の粋な計らいだろうか。クロードは少し離れた場所から、散り散りに塔へ向かっては見つからないように出てくる学生たちを眺めた。結果として入れ替え制になっていることに皆が気が付かないのは見つからないように必死だからだろう。意識はお相手に集中しているので前後に誰がいたのか、など考えもしない。
筋肉二刀流抹茶
MAIKINGまずは結婚から始めようシリーズの途中これなら結構書きやすいからゆっくり仕上げていこう。完成したらマイピクに移動します。
新パスはマイピクにあり。未完成ですが見たい方はご自由にどうぞ 2645
夕焼(ゆうや)
MAIKING第十九回【春分】刀さに 泛さに
『あまえたがりの君』
参加させていただきます
※冒頭に注意点をまとめております
#刀さにお題_四季折々
#刀さにお題_四季折々_春分
「あまえたがりの君」閲覧いただきありがとうございます。
※捏造設定注意
※モブが話します
※解釈違いありましたら申し訳ございません
※元々は自己満足で一冊の本にしたいな、くらいの気持ちで書こうと筆をすすめていたのですが、これ本当に書くと相当長くなってしまい時間が足りないため、後半からかなり展開が駆け足になっております
後日、一冊の本にするくらいの気持ちで加筆修正版を出すかもしれません。
すべてフィクション、妄想、自己満足です。
窓の外を見ながら、春彼岸だというのにどうして雪が、なんて話してた頃の話だ。
書類仕事をしながら期間限定の甘味が食べたい、と呟けば近侍の肥前忠宏はふたつ返事で「行くか」と言ってくれる。
落ちてくる牡丹雪は花弁のように美しいというのに、足元は違う。万屋街の踏み潰された雪を自分達も踏みながら目当ての甘味処へ向かっていた時。
10312※捏造設定注意
※モブが話します
※解釈違いありましたら申し訳ございません
※元々は自己満足で一冊の本にしたいな、くらいの気持ちで書こうと筆をすすめていたのですが、これ本当に書くと相当長くなってしまい時間が足りないため、後半からかなり展開が駆け足になっております
後日、一冊の本にするくらいの気持ちで加筆修正版を出すかもしれません。
すべてフィクション、妄想、自己満足です。
窓の外を見ながら、春彼岸だというのにどうして雪が、なんて話してた頃の話だ。
書類仕事をしながら期間限定の甘味が食べたい、と呟けば近侍の肥前忠宏はふたつ返事で「行くか」と言ってくれる。
落ちてくる牡丹雪は花弁のように美しいというのに、足元は違う。万屋街の踏み潰された雪を自分達も踏みながら目当ての甘味処へ向かっていた時。