どんな手を使ってもお前とまだ一緒にいたい【番外編】【番外編①】ーフロイドの思いー
ジェイドが倒れた。
その時はあの男を殺してしまわないように理性を保ちながら取り押さえるのでやっとだった。倒れたことに対して実感がわかなかった。その気持ちのまま、警察の聞き取り調査や、アズールと一緒に事件について学園長へ報告をしに行ったり、情報を漏らそうとするやつがいないか夜通し監視していた。一段落付きやっと保健室に行くと、ベッドにジェイドが横になっていた。
「ジェイド…?」
オレはゆっくりジェイドに近づき手を握った。
冷たかった。
呼吸をしている様子がなかった。
動いていない
声をかけても返事をしてくれない。
いつもはちゃんと返してくれるのに。
『おやおや、困りましたね。』
『フロイドが楽しそうで何よりです。』
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