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    にゃんこ

    @krr557

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    にゃんこ

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    太宰の本気の1週間2日目。
    中也を振り向かせる……何をすればいいのか私には案なんてなかった
    「どうしたら振り向いてくれる」
    嫌がらせ、悪戯をする事しか思いつかない私は相当ひねくれている。
    「中也……振り向いてくれなかったらどうしよう」
    私は胸を張り1週間で振り向かせると言ってのけたが、できるか、私は不安しかなかった
    「私今まで中也に何もしてないもの」
    私が昔から中也に愛情表現をしたのは嫌がらせ、悪戯だけ。汚濁後の意識のない中也の髪を撫でたりするくらい
    「言葉なんて…信じて貰えない」
    中也に今までの女達にしてた事を言ったとて、響はしない、伝わらない
    「それでも、言葉にしよう、素直に伝えよう」
    私はまず中也にメールをする
    (蛞蝓)
    いつもみたいに呼び名を送って思った
    「あれ?これじゃ変わらない」
    私は慌てて違う事を送ろうとした時中也から返事がくる
    (青鯖)
    (ちびっ子)
    (女の敵)
    「女の敵……」
    (帽子置き場)
    (包帯無駄遣い装置)
    (最小幹部)
    (社会不適合者)
    いつものやり取りに私は嬉しくなる、昨日伝えた事によった中也に距離を取られたくはなかったから
    (あのさ、暇なの?)
    (その言葉そっくり返してやる)
    (私は暇じゃないよ、今も女の子に声をかけるのに忙しい)
    (そりゃ大変だな、仕事サボんな)
    何か反応して欲しかったけれど、中也の返事は変わらなくて、それが面白くなくてつい言ってしまう
    (さっきいい子いたのに、中也のせいで逃した、どうしてくれるのさ)
    (知らねぇよ)
    (あーあ中也とメールなんかしてるからだよ)
    (なら、送ってくるな)
    「ちょっとは何か言ってくれてもいいじゃない」
    私は不満げにメールを送るがその返事が来ることはなかった
    「あれ?これマイナスじゃない…」
    メールを見直して私はつぶやく、私中也落としたいのに、何女の事言ってるの、いつも通りのやりとに安心して私は失敗してしまった
    「あぁ、最悪、何もできてない」
    その日中也にメールをしても返事はなかった、電話にも出て貰えなかった
    「……中也」
    言い訳なんて送らない、いつものやり取り、私の下らない事に律儀にいつも返してくれるのに、それもないと寂しいと言う事を知った。
    「私が、気がついて、知ってどうするの……中也に知って欲しいのに」
    私はその夜中也に電話した、出てくれるか分からないがした
    「出てよ…中也」
    しばらくコールをしつこく鳴らせば繋がった
    (何の用だ!)
    後ろで何やら音が凄いする
    「おや、戦闘中かい?」
    (仕事中なんだよ!しつこい!)
    「出ない中也が悪い」
    (あのな、仕事中に出るやつがいるか!?)
    「中也はどんな時だって私からの電話には出て、メールは返さないといけないの」
    (はぁ?なんだよそれ)
    後ろで音が酷くなる、それによって中也も動いているのか呼吸音がする
    「中也」
    (あ?)
    「早く終わらせてよ」
    (手前の電話がなけりゃ早く終わらせてるんだがな!?)
    「聞いててあげるから早くして」
    (ふざけんな!切るぞ)
    「中也」
    (………)
    「中也、切るな」
    (……手前)
    「このまま殺るんだ」
    (はぁ)
    「何さ」
    (ほんとになんなんだよ)
    「……別に」
    (後少しで終わらせる)
    「……それで」
    (終わったらかけ直してやるから良い子で待ってろや)
    「……絶対だよ」
    (分かってるよ)
    「中也」
    (あぁ、分かってる)
    「ばーか」
    (それは手前だ!)
    そう言って中也は電話を切った
    「何さ、まるで私がわがまま言ったみたいな言い方してさ」
    実際、わがままを言ったのも分かってる、けれど中也相手にわがままを言わないなんて出来ない、中也には私を1番に考えて欲しいと思っているから、それは譲れない
    「はぁ、惚れさせないといけないのに、中也の対応に惚れ直しそう」
    私は苦笑いでそう言って酒を飲んだ
    そしてあの電話から30分後中也から電話が来て、話してたら会いたくなって、中也の部屋に行き、2人で飲んだ。疲れてるはずなのに、文句を言いながらもご飯とお酒を用意してくれる中也に私はあの時の言葉を思い出し呟いた
    「惚れ直してしまった」
    そう呟いた私の頭をぽんと叩き中也は笑って言う
    「馬鹿だなぁ手前」
    そう言っても優しい顔で笑う中也を抱きしめたくなったけれど今はまだ出来ないので我慢した
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