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    rengeongenge5

    @rengeongenge5

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    rengeongenge5

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    ネップリで描いたジェイフロ絵は、こんなこと考えながら描きましたよ~。という話です。
    漫画にする気力もなく、最近周りに素敵な文字書きさんが多くいらっしゃって、感化されたのもあり、6億万年ぶりぐらいに字を書きました。
    つたない文章なので、駄菓子のおまけくらいの気持ちでお読みください。

    Good morning, sweetheart.

    海水とカーテンを通して入ってくる、朝日。腕の中の、温かな重み。それらを感じながら少しずつ、意識を浮上させる。
     薄らと瞼を上げれば、見慣れたターコイズブルーが目に映る。僕の、大好きな色。目覚めたばかりの単純な事しか考えられない脳みそで、そんなことを思いながら、そっと、その柔らかなターコイズブルーに指を通す。
     しばらくその感触を楽しんでいたが、一度顔を洗うため静かに身を起こす。 正直なところ、もう少しだけあの心地良い白い砂浜の様なベッドの中で片割れの事を感じていたかった。
     そもそも、今はホリデー中なのだから急いで起きる必要もなかった。だが、それでも名残惜しさを抱えてこの身を起こしたのは、昨日の出来事があったから。
     片割れから唐突に、残りわずかのホリデーを楽しもうとデートに誘われ、朝から日が暮れるまで町中を巡り歩いてあちこち散策した。それだけでは飽き足らず、夜は片割れの海を探検しにシーツの上で一晩中、踊り明かした―。
     そんな素敵な一日を過ごしたのだ。
     だからきっと、目を覚ました片割れから、おこしてー、あさごはんつくってよぉ、と甘美な声色で囁かれるに違いなかった。片割れのおねがいには、いつだって手際良く応えたい。そうするのが好きで、楽しいと思えるから。
     さて、あの子が起きたら一体どんな要望が飛んでくるだろうか。様々なパターンを考えながら、顔を洗い、髪を軽く梳かして身なりを整えて、また片割れの眠るベッドへと向かう。
     生き物が活動をする気配を感じ取ったのか、はたまたベッドに自分以外の存在がないのに気がついたのか、くぐもった声とともに身じろぐ姿が見えた。
     ベッドに手を付きその顔を覗き込むと、微かに開いた瞼の奥の瞳と目が合った。まだ寝ぼけているのか、ゆっくりと数回瞬きをしている。そんな様子を眺めながら、先程までしてた様に髪に指を通し、玩ぶ。そうしてると、くすぐったそうに体を少し丸めてブランケットに身を隠された、それからふふっ、と愛らしい笑みを向けられた。
     ああ、愛しい。思わず口角が緩み、眉間にきゅっと力が入ったのがわかった。相当酷い顔だったのか、愉快そうに片割れは笑った。そして一頻り笑った後、その甘美な声色で僕に囁いた。
    「ジェイド、おはよう」
    胸の辺りが不思議と温かくなる。
    片割れにも同じ気持ちになってほしくて、その名を呼ぶ。
    「フロイド」
    そして、フロイドに応えるべく朝の言葉を紡いだ。
    陸で知ったお気に入りの、呼び名を添えて。
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