だいだ☆quiet followPAST霊律お題「着付け」 「変じゃないですか?」 浴衣の袖を掴んで両手を拡げながら律が言う。 「いや?似合ってるよ。」 「今年は母に習って自分で着付けたんです。…霊幻さん、自分で着られるから脱がせても大丈夫ですよ。」 そう言うと律はわざとらしく微笑えむ。 「お前なぁ…そもそも浴衣の着付けなら俺だって出来るぞ。」 「いやらしい。」 「いやらしいのはお前だろ。」 花火の時間まであと少し。手持ち無沙汰な会話を続けながら律の指を一本一本撫でていると咎めるように反対の手で握りしめられた。Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow だいだPAST律受けお題「秘密」モブ律 2 だいだPASTモブ律 バレンタイン 2 だいだPASTモブ律、ふたりとも大学生 2 だいだPASTもぶりつオンリーお題「影帽子」「手をつなぐ」それはある日の公園でのこと。 「おにーちゃん、みてて!おにーちゃんはうごかないでね。ぼくのてをこうすると…」 そう言いながら律は茂夫に手を近付ける。そおっと慎重に、けっして触れないように。 「ほら!くっついた!」 律の影が茂夫の影に重なりそうになる直前、律の影がにょーんと伸びて茂夫の影と繋がる。実験が大成功した律はけらけらと笑った。 「うわぁ!りつすごいね!これ、りつのちょうのうりょく?」 茂夫は夢中になって手をパタパタさせて影を離したり近付けたりしてる弟に話しかけた。 「う〜んわかんない。ちがうとおもう。ぼくてをのばしただけだし…。」 そう言いながら律は自分の手を見つめた。その顔はさっきまでの笑顔が消え、前髪の影が幼い顔を覆い悲しげに見えた。 984 だいだPAST大人モブ律でメイドの日「お帰りなさいご主人様!」 「律?その格好どうしたの?ごしゅじんさま…?」 困惑に眉を顰めながら茂夫は聞いた。茂夫と律が二人暮らしをしている部屋の玄関で、茂夫を出迎えた彼の弟はフリルの付いた白いエプロンに胸元に大きな白いリボン、頭にはこれまた白いフリルのカチューシャに紺の膝丈ワンピース…いわゆるメイドさんの格好をしていた。 「う…そう返されると恥ずかしいな。メイドならご主人様かなって思って。さすがにこの年で女装は無理あったかな…」 そう言いながら律はスカートの裾を掴んでヒラヒラさせた。ちょうど膝が隠れるくらいの長さのスカートは、そうすると膝が見え隠れする。ずっと膝が見えてるよりえっちだな。茂夫はそう思ったが特に言わなかった。 996 だいだPASTもぶりつオンリーお題「図書室」「こっちじゃないかな?兄さん。」 律は兄の茂夫の前を歩きながら小声で言った。ここは塩中の図書室。今日はあまり人はいないが大声を出すのは禁止されている。放課後廊下で偶然遭った茂夫と律は茂夫が宿題に使う資料を借りたいというので連れだって図書室に来ていた。大きめの本が書架に並んでいる一番奥の通路に二人は入っていった。 「ありがとう律。こんな奥にあるんじゃ僕一人だと見付けるの大変だったよ。」 「大した事ないよ。僕も用事あったし。」 一番下の棚にある目的の本を取ろうと茂夫がしゃがむと律もその隣にピタリと張り付くようにしゃがむ。茂夫がどうしたのかと律の方に顔を向けると額がぶつかりそうな距離に律の顔があり…驚く間もなくそのまま頬に手を添えられ口付けられた。 1022