mitotte_kazu
PASTナマコちゃんさん(@namakomesi )『うちよその片割れを「パートナーに愛されてる自信があるほど早く開く部屋」につっこんでどのくらいで部屋から出られるか聞きたい』やつの🦍の短いお話し解錠 重怠い頭を押さえて、ルガディンはゆっくり身体を起こす。無機質かつ生活感のない室内の床に転がされていたようだった。どことない既視感を覚える部屋の壁には「パートナーに愛されてる自信があるほど早く開く部屋」と書かれていた。無害そうな部屋で何よりだと思い、周囲を見渡す。当然ながら窓は見当たらず、厳重に鍵がかけられた扉のみが佇んでいた。念の為ドアノブに手をかけてみるも、扉は開かない。そうだろうなと苦笑して室内にぽつりと置かれた椅子に腰を下ろした。
さて現実逃避はここまでにしておこう。自身を愛しているとされるパートナー、と言われれば、当然彼女のことになるだろう。世間一般的にはエターナルバンドもしており、周囲もそう認識してくれている人も少なくはない。しかし情はなくとも教会の門は広く開かれ、エターナルバンドは誰かれ問わずできるものではある。そう形容すると語弊が生じるが、彼女に情がないわけではない。というかむしろ自身が思っている以上に彼女には大きな感情を抱いている恐れがある。あれほど魅力的かつ素敵な女性が自分を選んだ、などというのは正直尊大すぎる。思い上がりも甚だしい。
1212さて現実逃避はここまでにしておこう。自身を愛しているとされるパートナー、と言われれば、当然彼女のことになるだろう。世間一般的にはエターナルバンドもしており、周囲もそう認識してくれている人も少なくはない。しかし情はなくとも教会の門は広く開かれ、エターナルバンドは誰かれ問わずできるものではある。そう形容すると語弊が生じるが、彼女に情がないわけではない。というかむしろ自身が思っている以上に彼女には大きな感情を抱いている恐れがある。あれほど魅力的かつ素敵な女性が自分を選んだ、などというのは正直尊大すぎる。思い上がりも甚だしい。
さわやか さわお
PASTかつて描いたワートリのへうげものパロディ。いやへうげものワートリパロディか…??
もうどんな動機で描いたのか全く覚えてないけど絵もネタもかなり頑張ってて好感が持てますね。
同じジャンルの同士いたら教えてください。 2
エンジェライト
PASTトワが嫉妬に似た気持ちに戸惑うお話。ブレ→一人称はおれ。トワのことを、リンク、と呼ぶ。十七才。
トワ→一人称はオレ。ブレのことを、リンク君、と呼ぶ。十六才。性格は温和。天気病という病を患っている。
天気病→湿度や気圧によって身体に影響を受ける病気。身体と同じほど、精神にも揺らぎをきたす病。
舞台はトワの方のハイラルです。
白い花眠っていた。夢を見ていた。
大切で大好きな人が、見知らぬ誰かと連れ立っていく姿を見る。なんてことのない風景とばかり思っていたのに、夢の中でオレは、息が苦しくなるほど胸が痛かった。嫉妬したことはなかったのに、一体。この感情は―。
目覚めて、目尻に涙が溜まっていることに気付く。オレは悲しかったのか。よく分からない心境のまま隣を見ると、いつも隣に眠る彼はもう任務に出掛けてそこにはいなかった。それが、夢の中の光景に重なって、無性に悲しさを煽った。
嫉妬。いや、なんだか微妙に異なる気もする。オレはいつも、例え怒り等を感じたとして、それが通り越して悲しみに直結しやすい質だ。だから多分、あの光景を見てなにかを感じて、またそうして通り越して悲しくなって涙が出たに違いない。
2708大切で大好きな人が、見知らぬ誰かと連れ立っていく姿を見る。なんてことのない風景とばかり思っていたのに、夢の中でオレは、息が苦しくなるほど胸が痛かった。嫉妬したことはなかったのに、一体。この感情は―。
目覚めて、目尻に涙が溜まっていることに気付く。オレは悲しかったのか。よく分からない心境のまま隣を見ると、いつも隣に眠る彼はもう任務に出掛けてそこにはいなかった。それが、夢の中の光景に重なって、無性に悲しさを煽った。
嫉妬。いや、なんだか微妙に異なる気もする。オレはいつも、例え怒り等を感じたとして、それが通り越して悲しみに直結しやすい質だ。だから多分、あの光景を見てなにかを感じて、またそうして通り越して悲しくなって涙が出たに違いない。
エンジェライト
PAST悪夢を見るブレと、その後のトワとの平和な時間のお話です。これは私が眠っている時に降りてきたアイディアを元に作ったお話です。
ブレ→一人称はおれ。トワのことを、リンク、と呼ぶ。十七才。
トワ→一人称はオレ。ブレのことを、リンク君、と呼ぶ。十六才。性格は温和。
舞台はトワの方のハイラルです。
夢の果て無数の矢の雨が飛び交う戦火の中。
ここはおれの元いた“息吹の”ハイラル。
魔物達が矢を頻りに放ち、その魔物の数も多勢に無勢で、壊れかけの建物の壁に身を寄せ敵の攻撃を凌ぐので精一杯。
矢が上からも横からも飛んできて鼻先を掠めた。
おれの腕の中にはぐったりとしたリンクが、腹部や胸に矢を受けて倒れていた。
おれも腕や背中に数本の矢を受けたまま、それでも構っていられずに、青白い顔をしたリンクの血糊にまみれた手をひしと握り締めた。
リンクの傷口を必死で押さえつける。
だが、矢じりに毒でも塗られていたのか、傷口からはとめどなく血液が溢れた。
「クソ…ッ!!クソ、クソクソクソ……ッッッ!!!止まれ………!!!止まれったら!!!」
3051ここはおれの元いた“息吹の”ハイラル。
魔物達が矢を頻りに放ち、その魔物の数も多勢に無勢で、壊れかけの建物の壁に身を寄せ敵の攻撃を凌ぐので精一杯。
矢が上からも横からも飛んできて鼻先を掠めた。
おれの腕の中にはぐったりとしたリンクが、腹部や胸に矢を受けて倒れていた。
おれも腕や背中に数本の矢を受けたまま、それでも構っていられずに、青白い顔をしたリンクの血糊にまみれた手をひしと握り締めた。
リンクの傷口を必死で押さえつける。
だが、矢じりに毒でも塗られていたのか、傷口からはとめどなく血液が溢れた。
「クソ…ッ!!クソ、クソクソクソ……ッッッ!!!止まれ………!!!止まれったら!!!」
ヨワネ
PAST【五の彼女が女補助監督に狙われている話】 最近入った若い補助監督。
仕事をテキパキとこなし、伊地知を始め、他の補助監督は大助かり。猫の手を100個は借りたかった現場なだけに彼女の株はぐいーんと上昇!そんな彼女の噂は五条の耳にも入り。へー、そんなにすごいんだぁ。でも、なんか煮え切らない。いつもはヘラヘラするくせに顔がスンッの五条。
そんな彼に周りは首をかしげる。
「どうしたんでしょう……」
「さぁ?」
彼女のもとへと向かった五条。廊下を歩いていると角に彼女の姿が。
あ、いたいた!
おーい!
声をかけようとしてストップ。
さっきまで噂をしていた補助監督と一緒だった。
(……なにを企んでる)
実はその補助監督が彼女にだけ対応がキツいと知っていた。もし泣かせたらぶん殴ってやる。暴力で解決させる気満々である。そ〜っと2人の様子を眺めると、
897仕事をテキパキとこなし、伊地知を始め、他の補助監督は大助かり。猫の手を100個は借りたかった現場なだけに彼女の株はぐいーんと上昇!そんな彼女の噂は五条の耳にも入り。へー、そんなにすごいんだぁ。でも、なんか煮え切らない。いつもはヘラヘラするくせに顔がスンッの五条。
そんな彼に周りは首をかしげる。
「どうしたんでしょう……」
「さぁ?」
彼女のもとへと向かった五条。廊下を歩いていると角に彼女の姿が。
あ、いたいた!
おーい!
声をかけようとしてストップ。
さっきまで噂をしていた補助監督と一緒だった。
(……なにを企んでる)
実はその補助監督が彼女にだけ対応がキツいと知っていた。もし泣かせたらぶん殴ってやる。暴力で解決させる気満々である。そ〜っと2人の様子を眺めると、