線香花火を灯して くしゃみで起きた。肩がすっかり冷えていた。
眠そうにしながら日付ぴったりを待つアイツをくすくす笑いこの日を迎え、祝いの言葉でもくれるのかと思ったら押し倒されて、何が何だかわからないまま三回致した。
祝い方が下手すぎるだろ。くしゃみをもう一度して、スマホを手繰り寄せる。お祝いのメッセージがたくさん届いていた。朝になったら返そう。このまま幸せな眠りにつくためには服を着ようか、それならばついでにアイツも起こして一緒に服を着させようか。風邪でも引かれたら困るし、それが俺のせいだと周りにバレるのはもっと困る。
なあ、と隣に声をかけようとすると、寝ていたはずのアイツがこちらを見ており、ぱちんと目が合った。
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