Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    みうみ

    @miumi_amam
    倉庫です

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 18

    みうみ

    ☆quiet follow

    あんぜんなおくすりです。ちと怖あかあむ。前のやつのつづき

    わかってた———俺はこれから、彼を手に入れるための準備をしに行く。




    ここは、俺と彼の家。


    まだ脳は覚醒しないと思うが、逃げると言う選択肢があったら困る

    だが、それも対策済みだ、この部屋から出る術は俺だけにしかわからない。

    らしくないが、これから起こるであろう事に心底わくわくして、足音がたってしまう。

    「…っあ…?」

    そうか、やっと起きてくれたんだな。



    かわいい、俺の、君。


    「そう、なんですか…今の俺にはわからなかったけど、よろしくお願いします」

    俺の名前を教えたら、少し考え込んでも、思い当たる節はなかったらしい。

    まだ頭が醒めなくて、ボーッとしている頃だろうか。

    そうしていると、少し蹲った彼がベットのシーツを乱した。

    「ぅ、」

    「……どうしたんだ?頭が痛いのか?」

    この質問では、バレてしまうか?…まぁ、分からないか。

    そんな事を考えながつつ、彼の頭は、自分を介抱してくれる男について思い出そうとしているようだ

    一生懸命で、愛らしい

    「本当に大丈夫か?顔色が悪いな…とりあえず水を持ってくる_____ 」


    さあ



    思え


    行くな、と


    「?」


    あぁ…思い通りだ とても嬉しい

    俺の手を掴んで、引きとめたままの彼が、愛おしくてしょうがない。


    「…れいくん?」


    「…あ」


    そういえば、彼からはいつものような覇気がない


    きっと…薬の量が丁度良かったんだな


    そうだな、失敗しても、俺はどんな彼でも愛せるから…

    だが、あんなにも自分のことを知っている男のことを、彼は
    疑いもなく俺を信じているようだった。

    …………これは、かなり上手くいっている


    こうしただけで、こうするだけで君は、俺を見ていてくれるんだろう___?



    「大丈夫、俺はずっと、君の側にいるよ」


    その言葉で、彼をさらに縛った。


    さっきからずっと、頭が痛いんだろうな。


    そのまま頭が醒めず、ボーッとなってしまえれば、君は…




    君は



    「君は俺のこいびとだよ」
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    👏💗💖💗💖💗💉
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works