二次創作オタクの芽生え回顧録オタクである。紛うことなくオタクである。
歴史オタクであり二次元オタクである。
中国史を嗜み、大河ドラマも観るし、ゲームするし漫画もアニメも好きである。
そして今は絵やら漫画やらを描いてSNSに流し、去年から同人誌も出しはじめた。年々創作オタク化が進んでいる。
が、いわゆる「オタクの芽生え」というか、そういうことを趣味とすることになったきっかけが思い出せなかった。園児の頃からゲームをしてアニメを観て漫画を読み、小学生の頃に初めて大河ドラマや中国歴史系小説にハマったと思うので、まぁ「オタク」としては自然とそうなったのかもしれないが。
ここで言うのはもっと具体的に、「二次創作を漁るオタク」になったきっかけである。私の小中学生の頃はすでにpixivはあったような…あったんだよな…だがまだまだ個人サイトも主流な時代、中でも手軽にホムペを作れるフォレストページとかリゼとか、その辺が流行っていたと思う。ジャンルで言えば、イナイレ、ヘタリア、BASARA、Dグレ、黒執事、銀魂…その辺りが少なくとも私の周囲では流行っていたはず。あと少し後にうごメモもめちゃくちゃ流行った。すごい独特な文化だったんじゃ無いのか、あれ。そのためにDS iを買った友達がいたなぁ。
で、そういった物が溢れていた中で一体何に触れて二次創作にハマったのか。それが思い出せなくてずっとモヤモヤしていた。
古いパソコンのブックマークとか見れば何か分かりそうだが、もう無いし。でも何か、ある時を境に急に二次創作を追い始めたような…そんな気がする。
わかる範囲で言うと少なくともうごメモが流行り始めた頃には既に二次創作オタクだったはず。ってことは…小学校高学年の頃にはすでにそうだったんだよな…?確かに初めて福岡の天神にあるまんだらけに本を買いに行ったのもそのくらいだった気がする。初めて買った同人誌は確か聖闘士星矢かBASARA。あと関係ないけどちょうどこの頃ジャイキリにバカハマりしてサッカーも詳しくなったなぁ。ステッカー付きの初版本を買っていた。そのずっと前にキャプ翼とかも読んでいたが、あんまりサッカーを知らずに読んでいたと思う。まぁ、キャプ翼だし。
話を戻す。何かないかと思い巡らす。なんだろう……何にハマって、日々何を見て生きてたんだっけ……オタクになるとオタクになる前の生活が思い出せないって言うよね………
二次創作……イラスト……小説………SS……
……………SS。
えす……えす。
SS!?
そう、SS。
それだ!!!!!
なんか急に閃いたが、途端に色々思い出した。
皆さん、「ムシウタ」というライトノベルをご存知だろうか。私はかなり本を読むタイプの人間であったので(恐らく史学本以外あまり読まなくなった現在よりよほど本の虫だった)、学校の図書館にやけに豊富に置いてあったライトノベルも手をつけていた。その中でハマったのが「キノの旅」とムシウタだったのだ。
で、そのムシウタ、アニメ化もされたりしたのだが(出来は置いといて)、恐らく前述のキノの旅や同じく流行った禁書やシャナあたりに比べると知名度は高い方ではない。図書館に置いてあったのに周りの友人(少ない)は誰も読んでいなかった。裏表紙の内側に貼り付けてある貸出表を見たら丸々一年自分しか借りていなかった。なんてことだろう。
そこでとにかくムシウタについて知りたい!人の感想も気になる!というやっぱりオタク気質な当時の私はネットで検索をかけたのだ。するとヒットするのはwiki、ラノベの感想サイト、角川スニーカーのサイト、そして……
エ ロ パ ロ 板
そう、エロパロ板である。正しくは、「角川系ラノベ全般エロパロディssまとめ倉庫」みたいな、そう言う感じのページがあったと思う。
しかし当時は規律を守る健全な良い子だった私は、「これすけべなやつやんけ!」と気づき読まなかった…………読まなかったんだよな……?わ、分からん………自信無くなってきた。腐向けとかはまだ興味はなかったと思うがすでにToLOVEるとか好きだったからなぁ。信じようかつての自分を。
とにかく、その中でSSという概念を知ったのである。うろ覚えだが、そのページに健全ものSSをまとめたページのリンクがあったか、同じように検索でヒットしたかで、それも読んだはずである。
身近にいない、自分以外のムシウタという作品を知る人の解釈で編まれた、登場キャラクターたちのなんでもない平和な日常。原作も日常パートはあるものの基本的に主人公たちが辛い戦いを強いられる作品なので、良い癒しとなっただろう。
それで好きな作品のSSを検索して、二次創作.comとか個人サイトとか、SSのスレとかに触れるようになり、自然と二次創作イラストや漫画も探すようになったのではなかったか。多分そうである。あーーーーすっきりした!
すっきりしたが、
エロパロスレが二次創作オタクの芽生えだったのかよ。
今も、というか今こそエロパロスレには大変お世話になっているので、まぁ運命の出会いだったのかもしれない。