【薫零】プラネタリウム「おや?逆先くんたちのプラネタリウムかえ?」
「うわびっくりした!!」
プラネタリウムの招待券を2枚。頬杖つきながらぴらぴらさせていた薫は突然の声にがたりと椅子を揺らした。
「そ、そんなに驚かずとも……」
同じ番組に一緒に出ていたのだ、少し楽屋に戻るのが遅れたとは言えすぐ戻ってくるのはわかっていたはずなのにどうしてそんなに驚くのかと零の方もたじろぐ。
「あ、い、いや、ちょっと考え事してたから」
「ほう?……さてはデートに誘う相手にでも悩んでいたんじゃな」
帰り支度を始めながらからかうように言う零に、そうだよ!と心の中でだけ叫ぶ。
薫は、零をどうやって誘おうかと悩んでいたのだ。
「凛月くんからチケットもらったんだけど」
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