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    hyoukaaisu

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    hyoukaaisu

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    『ノレノレちゃんとおじさまの
    料理教室
    ブレイサは見守る係』
    ブレイサ

    書いて欲しいといわれたので書きました(*´ω`*)

    『ルルちゃんとおじさまの 料理教室 ブレイサは見守る係』赤く丸いみずみずしいトマト。
    大きなトウモロコシ。
    ナスにピーマン。
    全てが太陽をたっくさん浴びて
    ルルとイサミとブレイバーンの愛情をたっぷり受けた夏野菜達だった。
    「大きく育ったなルル」
    「イサミとブレイバーンのおかげ!
    これでおじさまとスミスに美味しい
    夏カリー作るの!」
    『スペルビアやルイス・スミスも驚くぞ』
    ブレイバーンが籠いっぱいになった野菜達を持ち、イサミが手早くナスなどのトゲがある野菜達を収穫し
    ルルはそれを両手いっぱいに抱えて運ぶ。
    ブレイバーンが作ってくれる影で、夏の暑さは軽減され、冷たい風も心地良い。
    「暑くないかブレイバーン?」
    『私は大丈夫だイサミ
    それよりも、そろそろ休憩の時間だ』
    「休憩ー賛成!」
    「そうだな」
    流れる汗を軍手越しに拭い、
    今日はここまでにするか、とブレイバーンの日陰でよく冷えたビン入りのサイダーがコックピットから出される。
    『冷たーいサイダーだぞ』
    「ひやーい、きもちいいー」
    「あ"あ"ー、いいな」
    ビンもしっかりと冷たく、頬に当てるだけで気持ちが良かった。
    「イサミ、開けてー」
    「ん」
    ポンと蓋を押して開けた瞬間、シュワシュワと弾ける炭酸は見ているだけで涼しい気分になる。
    「ありがとうイサミ!」
    「ほら、お前にも」
    『ありがとうイサミ』
    ポンと開けて、ジリジリと暑い太陽からその背で守ってくれる愛機にもサイダーを渡す。
    イサミも、ポンと自身のサイダーを開け、シュワシュワと気持ちの良い喉ごしを楽しみ、カラカラと鳴るビー玉が懐かしい気持ちになる。
    「お野菜達がしなびちゃう前にお料理しようイサミ!ブレイバーン!」
    「そうだな」
    『運搬は任せてくれ』
    この夏の暑さにも負けず大きくなってくれた野菜達を大切にブレイバーンが運ぶ。




    さて、手を洗い料理をしようとしたところでスペルビアが参戦したのだ。
    『ルルよ、我にも料理を教えて欲しい
    ルルに貰うばかりではなく、
    ブレイバーンとイサミのように、我もルルの為に作り、共有したいのだ』
    「おじさまも一緒にお料理しよう!」
    そんな訳で、スペルビアとルルのお料理教室が始まったのだ。
    ブレイバーンとイサミは見守り係となったのだ。

    『本日の料理は野菜カレーか』
    「ルル達で作った愛情たっぷりのお野菜なんだよ!」
    『だから、こんなにも今すぐに食べたくなるほどに美味しそうなのか
    我も、次回からは参加しても良いだろうか?』
    「もちろん!ね!イサミ?ブレイバーン!
    スミスもきっとルルの作ったピーマンを食べたらピーマン食べられるようになる!」
    「そうだな」
    『きっと、美味しいと泣いて喜ぶぞ』
    本来の目的はそれだったのだ。
    ルイス・スミス、ピーマン克服計画。

    取れたての野菜は美味しい。
    愛情をたっぷり受けた野菜はもっと美味しい。
    相手を思って作った手料理はもっともっと美味しい。
    3つが合わさり、混ざり合ったら完璧だ。

    「猫の手だぞルル、スペルビア」
    「にゃんこの手!」
    『中のそれは種だぞスペルビア』
    『これが種なのか!?
    ピーマンの中にはこんなにも種があるのかッ!』
    スペルビアがピーマンを切り、その中にある白い種に驚く。
    「ピーマンってほとんど種なんだねー」
    「スプーンを使うと種が取りやすいぞ」
    『おお!まことだ!!』
    イサミのナイスフォローにブレイバーンもうん、うん、と頷く。

    野菜達がそうして、食べやすい1口サイズにされたならば
    次は炒める。
    『炒めるのか?煮るのではなく?』
    「俺は肉なんかが生煮えが恐くて炒めてるな」
    『生肉は危険だぞスペルビア
    私達は大丈夫でも、イサミ達のお腹を守る為にもしっかりと火を通さねばならない。
    しかし、通しすぎると硬くなる』
    「難しいね」
    『うむ』
    肉をほどよく炒め野菜も少し炒める。しんなりとしたならば水を入れて煮込む。
    「肉さえ気をつければこの辺りは好みだな」
    「ルル!飴色の玉ねぎ大好き!」
    『ならば、次回も炒めよう』
    《そうだ、スペルビア。
    会話をし、失敗を恐れずそれを糧とし、相手が何を欲しているのかを次に生かすのだ》
    とブレイバーンが頷く。
    そうして楽しく会話をしていたならば鍋がコトコトと吹く。
    「リンゴとハチミツ!」
    日本で人気のカレールー
    これさえ入れてしまえばカレーになるのだからありがたい。
    『次は、イサミの言うスパイスから作るカレーにも挑戦してみたいな』
    「レシピ、教えるぜ」
    『ありがたい』
    「ルルも頑張る!」
    さて、ルーが焦げないようにゆっくりと数分回せばカレーの完成だ

    「スミス!」
    カレーの美味しそうな匂いに釣られてルイス・スミスがやって来た
    「スミス!食べて!」
    「良いのかい?」
    「ルル達が作ったんだ」
    『もちろん、その為に作ったのだ』
    「ねー」
    スペルビアもルルもニコニコとしてスミスを見守る
    「いただきます……ん!……美味しい!
    美味しいよ2人とも!」
    「やったねおじさま!イサミ!ブレイバーン!」
    ルルが順番にハイタッチをして回る。
    「?」
    『そのカレーにはピーマンが入っているんだ
    おめでとうルイス・スミス
    ピーマン克服、だな』
    「これならいくらでも食べられるよ!」
    愛より勝るスパイスは無い。
    ブレイバーンもイサミにあ~んとして、ちょっとピリ辛で甘いカレーを食べましたとさ


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