甘やかな時間 茨は甘え方を知らない。
甘えるなんてしたことないのかもしれない。
誰かに受け入れてもらって、包まれて、許されて、信頼して、体を預ける。
それが怖いのかもしれない。
甘えて欲しいと思う。そのためには私を受け入れてもらえないといけない。
いつも頑張っている茨を抱きしめて、よしよしして、いいこいいこして、とろとろにとろかしてあげたい。
ようやく恋人になったのだから、私の好きをいっぱいあげたいな。
***
「閣下はプリンが食べたかったんですか?」
帝國ホテルのレストランのVIPルームで、同じプリンアラモードが並んでいる。すべて私が手配しておいた、評判の美味しいプリン。
「茨が喜ぶかなと思って」
「え、……? ……、お心遣い感謝であります! ああ嬉しい、こんな果報者他にいませんな!」
「本当に美味しいから食べてみて」
そうして、本当に喜んで欲しい。
茨はにこにこ作った笑顔のまま、綺麗なプリンにスプーンを滑らせて掬って食べた。一瞬だけ本当に綻んで、計算してからまた笑顔を作る。
「とても美味しいであります! 筆舌に尽くし難い美味しさ、こんな美味を食したことはありません! 流石閣下、逸品をよくご存知でらっしゃる!」
「茨が気に入ったならよかった。今日は私、茨を甘やかせる日にするの」
「あまやかせる」
「たくさん幸せにしたい」
「はあ」
茨は不思議そうな顔をしながらプリンを食べた。
とろとろとカラメルの蜜が溶けて、美味しそうに雫を作った。
***
そのままホテルのスイートに入って、手を繋いだままベッドに沈んだ。茨を抱き寄せて、よしよしと頭を撫でる。
「……閣下、あの、……なんだかこそばゆいです」
「うん、よしよししてる。茨はあかちゃんになって? ごはんを食べたらおねむの時間だよ」
「……しないん、ですか」
「したい?」
「あ、えっと」
茨はまごついて目をそらす。そんなつもりじゃないのに、なんて云おうとしている。
「私はしたいな」
「……閣下の望むままに」
茨はほっとした顔をしてわらった。
まだ自分からおねだりすることができない茨。
こうして私の望みにしないと一歩を踏み出せない。
そんなところも可愛い。
「今日は茨は寝ているだけでいいからね。私が全部やってあげる」
「はあ……」
「かわいい、茨……」
「ん……」
キスをしながら服をゆっくり脱がしていく。そうしてちいさく快楽を注いでいった。すっかり裸になった肌を確かめて、ボトルを取り出す。
「これはね、媚薬ローションだから、少しずつ気持ちよくなっちゃうよ」
「あ……」
とろり、と胸に垂らして、それを塗り広げていく。腹、へそ、股間、ふともも。ぬるぬるした滑りの良さが、肌を触れ合わせるとわかってきた。
「きもちいい?」
「ふ……はい……」
手を握りしめて、ぴたりと体を合わせる。そうしてにゅぐにゅぐとすり合わせれば、それだけで気持ちがよかった。
「ん、あ……閣下ぁ……」
「茨、かわいい、いい子、頑張ったね、たくさん気持ちよくしてあげるからね、ちからをぬいて、私に体を預けてね」
「あ、……ふぁ……ん」
耳元で囁き続ける。くちゅくちゅと性器が擦れて、二人して勃起していた。
「ほら、きもちいいね、お胸も、おちんちんも、ほら、硬くなってる、かわいいね、なにしてほしい? お胸触ってあげようか」
「ん……はい……、」
むにゅぬにゅと胸をマッサージして、そうして突起をかりかり♡ と愛撫する。そうすると茨はびくんと震えてあえかなこえを漏らした。
「あ♡ あ……♡ ふ♡」
「ふふ、お耳もしてあげるね」
「ひっ♡ あ♡ や……♡」
胸をくにゅくにゅとこねながら、れろりと耳介を舐める。きっと茨の脳はいやらしい水音でいっぱいになって、響き合っているんだと思う。
「あ♡ あっ♡ や♡ あ♡ かっかぁっ♡ あ♡ ひ♡ みみ♡ らめ♡ あ♡ あっ♡ んんっ♡ お胸もぉっ♡ ちんちんもぉっ♡ あ♡ らめれしゅ♡」
「いばら、かわいい」
くちゅん♡ れろん♡ と耳を吸いながら、胸とペニスを擦り合わせる。媚薬はどんどん馴染んできて、快楽が倍増していく気がした。
「いばら、いいよ、イって、いばら」
「あ♡ あっ♡ ひ♡ あ♡ イっひゃうぅ♡ りゃめれふ♡ あ♡ いっひゃうからぁ♡ あ♡ あっ♡ あ♡ あっ♡ あああっ♡ ッ〜〜♡♡♡」
びくんと体をしならせて、茨のかおはとろとろになってしまった。脳イキしてしまったらしい。
はーっ♡ はーっ♡ と発情した顔をして、茨はなにがおきたかわからない目で私をみた。
「かっかぁ……♡」
「きもちよかったね。ぬるぬるできもちいいね。じゃあ今度は射精しようね」
媚薬ローションをお股にたっぷり垂らして、熱り立ったペニスを扱いた。そうして、ぱくりとくちに含む。
「んあぁ……♡ は、そんな、らめれす、閣下ぁ……♡」
フェラチオを茨は私にしてくれるのに、されるのは恥ずかしいらしい。でも気持ちよくしてあげたい。ちゅぷちゅぷと吸い上げて、くちのなかでもっと肉は育っていった。
「あ♡ あっ♡ は♡ きもち♡ い♡ あ♡ そんにゃ♡ あ♡ イっちゃうぅ……♡ やら♡ 離して、♡ らめれしゅ、かっかの、おくちにぃ……っ♡ あ、あっ♡ 射精ちゃうぅ♡ やら♡ らめ♡ あ♡ あっ♡ あ♡ あっ♡ あああっ♡ ッ〜〜♡♡♡」
「ん」
びくんと震えた茨は、逃げようとするけれど離さない。そのまま精液をごくりと飲んで、全てを綺麗にしてしまう。
「あー♡ あ♡ かっかぁ……♡」
「ちゃんと射精してえらいね。ふふ、後ろもヒクヒクしてる……、こっちも愛してあげるからね」
そうして、くぱぁと茨の虚を開かして、ちゅぷりと神経が集まった敏感な場所に舌を差し入れた。
「あ♡ あっ♡ ひゃ♡ んにゃぁっ♡ や♡ や♡ らめ♡ かっか♡ それぇっ♡ らめれしゅ♡ あ♡ ひぃ♡ ぎもぢいぃ♡ おっ♡ おぐっ♡ そんにゃっ♡ あ♡ ひ♡ ぎもぢいぃれしゅ♡ あ♡ らめ♡ かっかぁっ♡ あ♡ ひ♡ へんにゃる♡ ひ♡ あ♡ らめ♡ らめれしゅ♡ あ♡ あっ♡ ぎもぢいぃよぉ♡ あ゙♡ 挿入てぇ♡ ナカ♡ おぐにっ♡ おぐほしぃっ♡」
「ん……、ほしい?」
「あ♡ あっ♡ 閣下のくらしゃい……♡ 犯して……♡ おく……♡ おくせつないからぁ……♡」
「ふふ、茨からお願いされるの嬉しい」
火照った足を抱えて、ギンギンに勃起した昂りを押し付けた。
「挿れるよ……」
「あ♡ ぐ♡ あっ♡ おおっ♡ 」
ばちゅんっ♡ と穿って、望み通り深い奥まで届くように律動する。ぬるぬるする体が滑って、もっと奥まで貫けそうだった。
「あ゙♡ あ゙っ♡ ぎもぢいぃ♡ それぇ♡ ひぃ♡ かっかぁっ♡ あ♡ ひ♡ ぎもぢいぃよぉ♡ らめ♡ ら゙めぇ♡ おぐっ♡ おぐぎでるっ♡ お♡ おっ♡ おかひくなるっ♡ あ♡ らめらからぁっ♡ あ゙♡ あっ♡」
すっかり酔ってトんでいる茨が可愛くて、もっと愛してあげたくなる。茨の体を回して、うつ伏せの体にピッタリとくっつく。そうしてどちゅっ♡ どちゅっ♡ と律動を始めた。
「お゙♡ あ゙♡ あ゙あ゙っ♡ 凄♡ らめ♡ ら゙めれしゅ♡ あ゙♡ ぎもぢいぃ♡ やらぁっ♡ まえ♡ まえこすれてぇっ♡ あ゙♡ あっ♡ イっひゃう♡ いっひゃうぅ♡ がっかぁっ♡ いぐ♡ イグイグイグ♡ らめれしゅ♡ あっ♡ あ゙〜〜♡ 閣下ぁ♡ かっかぁっ♡ あ♡ ひ♡ ぎもぢいぃ♡ お゙♡ おっ♡ いっひゃうぅ♡ らめぇ♡ あ♡ あっ♡ あああっ♡ ッ〜〜♡♡♡」
「射精すよ、」
寝バックのまま穿って、絶頂までとどく。愛しくて、みえない背中にちゅうと鬱血痕を残した。ぴったりくっついた体は一つになったみたいで、茨の体温を感じながらナカにどくっどくっと欲望を注いだ。
「……気持ちよかったね、茨。いい子、かわいい、イけてえらいね。もっとしようね、もっと甘やかしてあげる」
「ふ……閣下……」
茨を覗き込んで、そっとキスをする。茨はよわく、少しだけ、くちびるを触れさせて、その返事をした。
もっと抱きしめてあげたい。小さく寄り添ってくれた臆病な甘えたを、手繰り寄せて愛してあげたかった。
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でろでろに甘やかしたの
(210904)