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    花街三忍数⑦

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    genko_gorilla

    MAIKING雑伊で現パロ(作家と編集)。
    長文や会話練習、体力づくりを目的に、毎週更新→ある程度まとまったら整えて支部にアップを予定しています。毎金曜目安。秋までに書ききりたい。ファイト自分。

    ・支部にアップする際に大幅加筆・修正の可能性があります
    ・誤字脱字因果関係の齟齬もその段階で直しますので見逃してください
    ・週刊漫画誌のネーム連載とか許せない方には向いてないです
    ・これは雑伊なのか?
    タイトル未定(作家と編集)★8/22追記 Pixivにて完成版を掲載しました!★
    みなさんからのリアクション(絵文字)を消すのが忍びないので、
    こちらのポイピク版はこのまま残させてもらいます〜




     編集長に声をかけられたのは、あるうららかな春の昼下がりだった。
    「善法寺、お前そろそろ担当つくか」
     薄汚れた社内の廊下。切れかかった蛍光灯が、ぢりぢりと小さな音を立てている。企画書のコピーとゲラの束を抱え、会議室に走っていた伊作は、すれ違い様の唐突な申し出につんのめりそうになった。
    「担当……ですか?」
    「うん。文芸編集部に入ったからには、やっぱり作家の一人や二人担当してなんぼだろ。お前、今月で二年目に入ったよな?」
    「はい」
    「じゃ、そろそろいいだろ。いい加減雑用だけで給料もらうにも飽きた頃だろうし」
    20414

    そらお

    DONE #雑伊版深夜のワンドロライ
    お題「ハロウィン」
    オチが行方不明。かっこいい雑渡さんはいません。
    猫耳しっぽの伊作くんがいます。名前のないモブ忍が出ます。
    ワンライ、遅刻はするわ時間超過はするわでなにひとつ成長できていないのですが、とりあえずお題を頂いて頑張って書こう!というモチベーションになっています。
    いつもありがとうございます。チャレンジできてうれしかったです。
    「ハロウィン」そらお@masakanootiran「なんでこうなっちゃったんだよ~」

     伊作は頭を抱えて部屋の隅にうずくまっている。
    「なんでって、君が突然こんなところまでやってくるからだよ」
    「雑渡さん~」
    「辛いならやめてもいいけど、任務どうするんだい」
    「だって――まさか、こんなことするなんて思わなかったんですよ~」
    「大丈夫。よく似合ってるよ」
    「なんの慰めにもなってません!」
    「言っておくけど、今回わたしはなにもしていないからね」
    「分かってます~~!」
     うずくまったまま嘆く伊作を横目に、雑渡は雑炊の入った竹筒を軽く振って、ここに伊作を連れくるまでを思い返した。

     
     忍術学園の六年である善法寺伊作がうずくまっているこの場所は、タソガレドキ領内の一角にあるタソガレドキ忍軍の拠点のひとつである。
    3422

    さかえ

    TRAININGめっちゃ暗い上にこれだけ長くなってしまった・・・。
    山さんと雑さん、もしくは殿と雑さん、雑父と雑さんの話。
    雑父と山さんの関係をねつぞうしていますのでご注意ください。
    次からようやく伊くんが出てきます。
    いずれ雑伊になる話 その2三 陣内と私
    「山本陣内、入ります」
     諾と返すと襖がすっと開かれた。途端に目を見張る陣内を、雑渡はにやりと笑って迎える。生来、人をからかうのが好きな質の雑渡の餌食になるのは、昔からだいたいこの男だ。父の側近で、幼いころから何かと顔を合わすことが多かった陣内は、その面倒見のよさから雑渡の冗談によく付き合ってくれた。だから今もまた陣内は慣れた様子で溜息だけを一つつくと、苦虫を噛み潰したような顔で応ずる。
    「寝たままでよろしいとお達しをいただいておりますのに」
    「そうもいかないだろうよ」
     何せ、この城の殿さまがこちらへおわすのだからね。
     雑渡の言葉に陣内も思うところがあったか、それ以上追求されることはなかった。ただ、すっかりと片付き、畳が一枚用意された室内を見て小さく溜息を繰り返すばかりだ。雑渡も陣内も長い付き合いだから、お互いの考えはよく分かっている。陣内からすればもう少しこの部屋に雑渡を縛り付けておきたかったのだろう。この男はどうにも心配性で、雑渡が小さなけがを負うことすら内心嫌がっている節がある。だからこそ、そうも言ってはいられないという雑渡の考えを、きっと陣内もよく理解しているはずだ。
    6674

    さかえ

    MAIKINGようやく伊くん編 冒頭のみです。
    いずれ雑伊になる話 その3四 善法寺伊作と私
     その少年が、かの大川平次渦正が創設した忍術学園の生徒であると知った時、雑渡の中に生まれたのは奇妙な落胆であった。以前から忍術学園の存在とその評判自体は耳にしており、その在り方に疑問を抱いていたからだ。城付き忍者の息子として生まれ育った雑渡からすると、忍術とは秘匿の術であり、決してもののように金品で購うものではない。それを学校という、ある種おおやけのものとして門戸を開くというのがどうにも理解ができなかった。忍術を――人を欺き命を奪うためのすべを、なかよしこよしの道具にするなどと、正直に言って舐めているとしか思えない。
     理解できないといえば、いくさ場で出会ったあの少年であった。部下によれば名を善法寺伊作というらしい。忍術学園の生徒がいくさ場にいること自体は、授業の一環であろうと察することができる。だが、そこでの彼の行動はまったくもって不可解であった。本当に偶然のこととして、雑渡は善法寺がいくさ場に入る様子を見ていたが、彼はまずざっと状況を観察してひとまずの安全地帯を確保すると、そこにひとりのけが人を引っ張り込んだ。何をやっているのかという疑問は浮かんできたが、その行動が戦況に影響を与えるわけでもなし、雑渡はとりあえず彼を放っておくことにしたのだ。別段、こどもがいくさ場に入ってくること自体はさほど珍しくもない。おおかた見物か、どさくさに紛れて物取りでもするのだろうと思って、雑渡は一度忍軍への指示のためにその場を離れた。
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