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    Umiland_1

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    Umiland_1

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    前に話してた陸空メインの🇯🇵ホラー的なやつの続きやけど

    呪われた血まみれの日本ホラーチック陸空②タイトルどれだけ怖くできるか選手権だけど、ちょっとだけ怖くなった気がする。いいぞいいぞ。

    前回からの続きじゃし、仄暗くなりそうな予感がする、でも眠いのでそんなに進まない気もする。

    いつものように陸を迎えに行って六と登校する折に弁に呼び止められて「空、また今晩から……」って言葉を濁す弁。
    今晩から物置部屋で一週間閉じ込められるって分かってたけど、弁と兎ちゃんが罪悪感抱いてるって知ってたので空も気丈に振る舞って
    「オレ平気だよ!物置部屋だってそんなに居心地悪くないしさ!」って笑ってる。玄関の扉越しに待ってた陸に挨拶して登校してる最中に陸がふと
    「さっき空たちの声が聞こえてきたんだ。今晩、物置部屋で何かするのか?」って普通に尋ねてる。

    今晩から座敷牢で一週間何かから隠れて過ごします。なんて言えず、陸相手に上手く答えられない空を庇った六が「明日から空は家の用事で一週間空けるんだ。物置部屋だって?誰もそんなこと言ってないし、空耳だろ?」って陸を茶化す。
    陸も「そうか」ってそれ以上言及せずにいつも通りに登校して、学校帰りは六がバイトのため陸と二人で帰る空。最近よく白い大きな犬が帰りに着いてきてくれるってニコニコ笑ってる陸に話してる。
    「喉が渇いたな、少し空の家に寄っていいか?」って別れ際手前で空に尋ねる陸。快く頷く空が「ちょうどサイダーがあるよ、オレ注いでくる!」ってパタパタ台所まで走って行くし、青いストロー挿したサイダー二人分持って戻ったら玄関にいたはずの陸がいないし、なんか嫌な予感がしたので離れの物置部屋の方まで走って行く。

    思ったよりおもっくそ物置部屋に立ち入ってた陸。人の家の扉勝手に開いたらあかん。
    しかしもう何の遠慮もないし、今朝の時点で六も空も何か重大なことを隠してるって当然のように分かってた。空が焦って「陸!ここには何もないから!」って陸を部屋の外に押し出そうとするけど体幹鍛えられてるのでビクともしない。

    「奥には何があるんだ?」ってズンズン進む陸。止めてる空の手首を逆に掴んでるし、焦る空が引っ張って陸を止めてもビクともしない。
    そのまま座敷牢の薄暗い部屋まで空連れたままノンストップで進んじゃうし、黄ばんだ古いお札がびっしり貼られた木の格子に手をかけて
    「どうしてこんな牢屋に、人が住んでた形跡があるんだ」って空に尋ねてる。逆光で顔が見えず、腕を掴む手の力が強くなったせいで痛みに呻いた空を見て、思わず手をパッと離す陸。
    「すまない」って謝ってる陸の目の前でとうとう空が泣き出してしまうし
    そりゃ定期的に見えない何かから隠れてお札びっしり貼られた座敷牢に一週間一人で閉じ込められてたら怖いし、逆光でイケメンに凄まれたら怖いわな。

    気の抜けたサイダー飲みながら、陸に定期的に座敷牢で過ごさなくちゃいけないことを全部話す空。陸が理由を尋ねても「どうしてなのかはよく分からないんだ」って目を腫らして答えてる。
    夜は弁たちも物置部屋でお菓子やゲームを持ち込んで過ごしてるって聞いてそれに陸も参加する。ってことになるし、弁は「別に、いいけど……」って答えるし兎ちゃんは普通に「空とも仲がいいんだ、ならいいんじゃないか?」って言うてる。
    六はあとで物置部屋で空たちと合流した時に驚いてるし、ちょっと陸のことを訝しんでる。今朝のこと、全部聞いてたのか?って

    五人で夜にお菓子食べながらマリ…カーとかゲームして、そのうち雑魚寝みたいに寝てる陸とみんなを格子越しに眺めて少し安心してる空。
    そのまま格子にもたれかかってうとうと寝ちゃうけど、夜中に鋭い腕の痛みで目覚める。そこにはいつか見た黒い犬みたいなやつが、格子からはみ出てた空の腕に噛みつきながら「そら、みツけたミツケたみつけタみつけた……」って不気味に囁いてるし、そのまま引き摺られそうになる空。
    格子越しに腕引きちぎれそうなのに恐怖で声が出ないし、痛みと恐怖にかられて小さな声で「いやだ、助けて」って呟いたら空を連れて行こうとしてた黒い犬が横から吹っ飛ばされる。

    物置部屋の中に白いシェパード犬みたいなやつがいつの間にか現れてて、空を庇いながら物置部屋の中で大声で吠え立てて弁たち起こしてるし
    白い犬は突進してきた黒い犬と取っ組み合いになってたけど、白いのが黒い犬に噛みつかれて怯んだ時に空が咄嗟に「陸!」って叫んでる。
    思わず口を手で覆う空。二匹の犬たちは物置部屋から転がり出てて、吠え立て争いながら夜闇に消えてしまうし、みんながようやく落ち着いた頃に確かめたら、晩からずっと一緒にいたはずの陸一人がなぜか居なくなってる。

    六は空が昨晩犬が取っ組み合いになってた時に咄嗟に「陸」って叫んだのを覚えてたので犬の正体が陸だって見抜くし、昨晩見知らぬ犬に空が噛みつかれて襲われてたのも見たので
    「オレたち陸に騙されてたんだ!」って怒って空に捲し立ててるけど、弁に嗜められてる。弁は弁で「あれってさ、やっぱり犬じゃなくて狼じゃなかった?」って空に言うてる、違うそこじゃない。

    怪我した腕を兎ちゃんに手当てされながら落ち込んでた空。でも陸は黒い犬から庇ってくれたよ。って六に言うてるし、六は信じずにムスッとしたまま押し黙ってしまう。
    夜が明けて、昨晩のバタバタのせいで休み損ねた兄弟みんなが仮眠とってる時に空が一人で庭先に出てるし、本当は座敷牢に居なくちゃいけないけど

    血痕を見つけて辿って行くと、白い犬が草陰で苦しげに呼吸してるのを発見してしまう。胸や腹から血が流れてるのを見つけて空がそっと手を伸ばすけど白い犬は空の手を噛みそうな勢いで唸り声を上げてる。

    「……陸。オレには分かるよ、陸なんだろ?」って尋ねられて思わず唸り声を一瞬止めてしまう白い犬。
    「やっぱりそうだ!」って嬉しそうに笑う空が傷に触れても犬はもう噛みつこうともしないし、空は大きな毛布で犬を包んで抱えて座敷牢まで連れ帰る。
    幸いにも空を手当てした換えの包帯や清潔なガーゼとかも置いてあったので座敷牢の中でも手当てできるんや。

    でも咄嗟に牢から走って出ようとした白い犬に「今出て行ったら危ないんだ。昨日、陸がオレを襲ったって思われてるから」って説明するし
    その日、こっそり怪我した白い犬を匿ったまま、座敷牢での夜時間を迎えるんじゃないかなって思ってる。


    所変わって、この話の陸の空との出会いの過去編が以下になるんやけど

    子供の頃、空が原因不明の高熱に罹った時
    真神(狼の神様)として数百年地域信仰的に崇められてた神様がなんとなく気分転換に百年ぶりに人里に降りてきて、陸なんやけど。辺りをものめずらしく歩いてた陸の目に苦しんでた空の姿が止まって

    見てる限り、苦しげに布団でゼイゼイ言うてる空の病が家に対する呪いの類いだって分かったので
    「人里に降りたついでに、人間に借りでも作って信仰を集めとこう」くらいの気軽さで空を助けることになるし
    その時に「命を助ける代わりに、齢七つまでこの子を自分の元に置く」って空の家の者に条件をつける。単に暇潰しが欲しかったらしい。

    空家の家督が夢枕で了承したら、次の日に空の熱が嘘のように引いてたし、空の家の門の所に土に埋められてたらしい萎びた黒い犬の生首が横たわってて、ついでに近くの家の人達が一晩のうちに一族もろとも全滅してる。
    単純に呪い返しやと思う。

    何事もなく回復したあと、幼い空はよく分からないうちに親元から引き離されて大掛かりな輿に乗せられ峰の方にあった陸の元にドナドナと連れて行かれるし、平安貴族が住んでそうな寝殿みたいな広い建物に辿り着いて
    そこで顔がほんやりとしか見えないよく分からないお兄さんに出迎えられて昼間二人で楽しく遊ぶけど、いよいよ夕暮れ時に空が「楽しかった、おれもうおうちに帰るね」って手を振ったら、お兄さんは不思議そうに首を傾げて

    「空。お前は七つになるまで、俺と共にここに居るんだ」って教えられる。
    何言うとるんか分からんくて、首を傾げ返す空を見て「何も聞かされてないのか」って陸も人間たちに対し少し呆れてる。

    「お前はしばらく帰れない、そういう約束なんだ」
    って手短に陸が教えると、能天気に鬼ごっこを楽しんでた空は事の大きさにだんだん気づきはじめて泣き出すし、ギャン泣きで陸が抱き上げようとしても手を振り回すわ足をばたつかせるわで嫌がって逃げて寝殿を駆け回り、そこからガチめの鬼ごっこに発展。素直だったのに、陸の言うこと全然聞かなくなる。

    空の扱いに手を焼く陸と、散々泣き疲れて陸の膝の上でぐったり眠ってしまった空。聞かん坊の幼児に対して、上手く言うことを聞かせられる方法はないかって陸は考えてから次の日の朝に、仲直りとして経木に包んだおむすびを手渡す🍙
    「お腹空いただろう?」って優しく言われて、泣き腫らしたまま渡された塩むすびを頬張る空。声優さん的に言うとやってること逆なんだよな。

    日本神話的に見たらおむすびって結構特殊な食べ物らしいし、実はおむすびを通じて陸の神通力を取り入れさせられてるけど、無味無臭なので気付くわけもない空。
    おむすび食べ終わったら空急に大人しくなるし、陸が対応に困るくらい泣き喚いて「おうちに帰りたい」とも言わなくなる。

    陸が空の頭を撫でながら「こっちにおいで」って手を繋いで言うたらちゃんと言うことを聞くようになるし、ずっと夢見心地で青い目は虚ろになってる。あかん隷属させられてる……
    膝の上に座って大人しくするように命じられて
    、命令通り何も言わずに座った空の後ろ髪を手で梳きながら「やっと落ち着いたな、良い子だ」って陸は純粋に喜んでるし、全く悪気はない。
    人外の良心とか、常識とか通じないところ本当推せる。

    また泣かれると困るので泣く声まで取り上げられて、陸の膝の上で枯山水の庭を眺めながらじっとしている空を眺めて嬉しいし、神通力が切れないように定期的に塩むすび陸の手から食べさせてる。
    陸の手のひらについた米粒まで綺麗に舐め取って、また大人しく膝に乗ったまま眠そうにしてる空に「眠ってて良いよ」って告げる陸。
    大人しく陸の胸にもたれかかってスッと寝入る空に対して少し物足りなさも感じてるし、最初に出会ってからの元気な空とワチャワチャ遊んでた時が一番楽しかったらしい。
    陸はふと「今の空の心の方はどうなってるか」って気になり始める。いくら神通力を用いて身体の動きは制御できても、心まではどうにもならん。

    なのでこっそり空の夢に潜り込む陸。
    いつもの姿で会うと空が怖がって起きるかもしれないので、仮初に白いシェパード犬みたいな姿を取る。匂いで空を探して岩陰で泣いてる空を見つけてしまうし、大きな白い犬の姿に怯えて後ずさる空に対して「傷つけたりはしないよ、俺はお前の友達だから」って挨拶する。

    陸が犬の姿で寄り添いながら、どうして泣いてるのかって尋ねたら空は「身体が動かない、声も出せない、お家に帰れない」って泣きながら話すし、陸は少しだけ納得してる。ただでさえ人間は寿命が短いので無闇に仲間から引き離すの良くなかった、反省。
    白い犬陸は空の涙を舐め取りながら
    「自分が神様にお話しよう、彼は悪い神様じゃないからきっと大丈夫だ。お前の願いを聞き入れてくれるよ」って提案する。

    少し心配するも犬の言うことを聞いて頷く空、空が目覚めたら寝殿はなく、手紙の付いた白い矢を抱えて自宅の門の前に立ってるし、手紙には「幼児を無闇に親元から引き離すのは良くなかった」って反省の旨と「時々でいいから空に花を見舞いに来て欲しい」ってのが書かれてあった。
    真神なのに存外と友好的な手紙の内容に面食らう空家の人々。空が何か神様に粗相したせいで帰されて、一族全員臓物引き摺り出されて食われるかと思ってた人もおった。

    そこから空は毎日祠か寝殿の方まで幼稚園帰りに立ち寄って摘んだ花を届けるようになるし、この神様と少しずつ交流して親友みたいな関係になる。幼稚園の帰り六もついて行って三人で神様と遊んだりしてた。真神は狼だから子供が好きなのかもしれん。

    でも色々あって空と六は中学生だった兎ちゃんに連れられて、少し離れた弁のところまで逃げることになるけど
    それはまた今度話すかもしれないし、忘れたら話さないかもしれない
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