【登場人物】
・ラディ、セト、キート、ダロ、総隊長
・記者の先輩後輩的な二人(モブ)。一人はおっちゃん、一人は見習いの若者
・酒場の女給(おどおどした若い娘)
あらすじ
壁外にモンスター討伐に来ているラディ隊と、同時期に酒場でだべるモブ達。
ハルナ達が来る前の話です。見た目は今と変わらないけど、セトがまだまだ未熟な感じです。
初めてのモンスター討伐ぐらいの気持ちで!
【モンスターのコア回収】
討伐した証に何か…と思ったので、モンスターの心臓的な意味で「コア」っていうのを作りました!
体内に埋まっていて、心臓的なフォルムで、、モンスター種別ごとに浮かぶ模様とか違いがあるのかもしれないです。
*******************************
ドォン…(大きなモンスターが倒れる音)
目標のモンスターを退治したところ。
周りにも小さなモンスターの骸が転がっててもいいな?いなくてもいいな…。
目標モンスターの上に座って真顔で景色を眺めるラディ。
モンスターの足元付近でキートがモンスターのコア回収をし、ダロはそのそばでセトを気に掛けている。セトは戦闘についていくのにいっぱいいっぱいでへばっている。
ダロ「おいセト 大丈夫か」
セト「だ…だいじょ…ぜぇ…ぜぇ…うぇ」(吐く?吐きそうな感じ?)
キート「(回収作業しながら)上出来だって!無傷でついてこれたんだから」
ラディ「(モンスターの上から)ったく情けねぇな。「必ず任務を果たしてみせる!」って息巻いてたのお前だろうが」
セト「う…うるさいな!倒したんだから結果は一緒だろ!(でも正直足手まといだったのは否めない…ちくしょう(半泣き))」
ラディがそれを聞いてフッと笑う
*場面転換。クエスティアの酒場にて。
見習い「え?壁外までモンスター退治に?」(↑ラディの笑顔とかぶせる?)
先輩「そ。大型のやつが先日放牧していた牛を食い荒らしたって話だ。近年狂暴化が進み、壁に近づいていることも考慮してのことだとよ。」
見習い「へぇ…そんなことまでやるんですね。」
先輩「あいつらはよぉ、街の治安維持活動だけじゃなく、命令とあらば国外への遠征やモンスター討伐…場合によっちゃ殺人…とまぁ、およそ万人がしたがらない事までやるんだ。いうなれば使い勝手の良い王様の手駒ってやつだな。」
先輩「勅令って後ろ盾があるから手段も選ばねぇし、一見するだけじゃ単なるゴロツキと変わらねぇよ?俺こないだ路上で酔いつぶれてたのを殴って起こされてさ~」
給仕の娘「(食事を出しながら)あの、でも…あの人達のお陰で私達が安心して眠れているのは事実です。それをそんな、悪く言うなんて…」
先輩「お?なぁんだ嬢ちゃん。えらく肩を持つじゃねぇか。誰か好いてるやつでもいるのかい?」
給仕の娘「そ、そんなんじゃ…」
見習い「すみません!この人酒入ると口が悪くなるというか」
先輩「悪い悪い、酒の肴にしてただけで、別に文句がある訳じゃねぇんだ俺ぁ」
ちょっとムスっとしてる娘と、場の空気をよくしようと焦る見習い
見習い「お、王様のいうことを忠実に実行してくれるなら、王も安心して国政を担えますよね。」
先輩「あぁ~…でも一人…アイツは 王の声で動くっていうよりも―」
(ぼんやり総隊長の背中?後ろ姿?)
*場面転換 ラディ達の現場
ラディ「-さて。さっさと帰ってオヤジに報告だ」
キート「いや~ドッと疲れたわ。ったく総隊長の頼みだと一言返事で請けるんだからお前は。」
ラディ「いいだろ別に。報酬は弾むんだしよ。」
ダロ「報告終わったら今日は肉だな。豪快に食うぞセト。」
セト「え…スフレさんに焼いてもらうのか?」
キート「バッカあそこ(食堂)じゃ酒飲めないだろ。ここはやっぱり「ジャッカル(店名)」でしょ。フレアちゃんいるかな~///」
ラディ「こいつはスフレさんの焼肉定食が恋しいんだよな~ッ。」
セト「(ムッ)馬鹿にしやがって…」
ダロ「美味いけどな。今日は一仕事終えたあとだ、外でパーッとやろうぜ。」