敵艦からのビームがラインハルトを直撃する寸前、ロイエンタールは彼を突き飛ばし、代わりにその一撃を受けた。左肩から胸にかけて焼け焦げた軍服の下、深い傷が刻まれ、彼は膝をついた。「ロイエンタール!」ラインハルトが叫び、キルヒアイスが素早く駆け寄ったが、ロイエンタールは異色の瞳を細め、「問題ない」と呟いた。しかしその顔は蒼白で、血が床に滴っていた。
戦闘が終わり、艦隊は一時撤退。ロイエンタールは医務室へと運ばれ、応急処置を受けた。だが彼の傷は深く、全快には時間がかかると医師は告げた。ラインハルトとキルヒアイスは医務室の外で立ち尽くし、互いに顔を見合わせた。