アランナラSS シュヴルーズカリカリ。サクサク。ジュワジュワ。
「これが…「悪いナラの味」?」
「ああ。罪深い味だ。」
眼の前で粉をつけて揚げられた玉ねぎやジャガイモをつまむ小さいぬいぐるみたち。ぬいぐるみたちは、アランナラというらしい。
旅人からの報告に曰く、塩が毒らしいので、コンソメパウダーで代用。それが逆に旨味を増している。
やめられない、止まらない。それがこのメニューのいいところ。
せっかくのオフだし、スメールに足を伸ばし、森歩きでトレーニングをしようと入った矢先。
大量のキノコ(キノコンというそうだ)に囲まれた彼らを携帯用の銃で助けた。
彼らは少し怯えていたが、すぐについてきた。
「ありがとう 勇敢なナラ。えーと。」
「シュヴルーズだ、君たちの言う…悪いナラを捕まえるナラ、だな。」
「ナラシュヴルーズ、カッコいい」
それから森の中で小休止しようと、買い込んで置いたスナック菓子と水を広げた。興味を抱いた彼らと一緒に摘んで…今に至る。
「悪いナラの味は、ちょっとびっくりする味だ。でも、不思議な味だ。 枯れた葉っぱみたいにパリパリする。面白い。」
「過剰摂取には気をつけろ。極めて中毒性が高い。」
「気をつける。水も飲む。」
「食べたら、少し走るか。」
「かけっこ!かけっこならやる。」
「そうか。私も負けないぞ。」
紫の髪のカッコいいナラと、アランナラたちのかけっこは、その後、空を飛んでいた、傘のナラに見つかった。
その後は、また別の話