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    Dochi_Kochi28

    @Dochi_Kochi28

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    Dochi_Kochi28

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    ネコの日 るろうに剣心 蒼紫さんと操ちゃんと剣心の話

    陽だまりのんびり襲撃事件左肩に一匹。
    足元に一匹。
    右肩には操。
    背中に二匹。
    どいつもこいつもすやすやと寝息を立てて眠りの中。

    どうしてこうなった。
    十数分前に向けて考えを巡らせてみる。

    昼食の後、天気もいいし、縁側で座禅を組んでいた。これはいつも通り。
    操がやってくるのも、いつもどおり。
    隣で座禅に挑戦した操が数分で寝落ちするのも、いつもどおりだ。
    それからなぜか猫がやたらやってくる。これはいつも通りではない。

    「・・・そろそろ人を呼ぶか・・・」

    足のしびれはないし、長時間の瞑想に慣れているから問題はないが、さすがにこの量では瞑想どころではない。ただ、問題はどう、この猫たちを退けるかだ。
    ネコを押しのける、もしくは掴むことはできるだろう。だが、いかんせん力加減がわからない。脇をつかめば体が伸びるし、首元をつかめば骨をへし折ってしまいそうだ。

    おまけに操も心地よさそうに寝ているものだから、起こすのも忍びない。

    神谷と弥彦が適任だろうが、この時間は稽古で道場にいるだろう。
    相楽は論外。猫をよけようとする中で操を起こす可能性が高い。
    あとは・・・

    「おろ?」
    そうだ。こいつは天気のいい昼は洗濯に勤しむのだった。正直、この姿は見られたくなかったが。

    「こいつらのせいで動けなくなった。手を借りたい。」
    「承知した。ほら、こっちでござるよ・・・」
    小さく手招きをしたとたんに一斉に猫たちが目を覚まし、緋村の方に寄って行く。
    やっと動かせるようになった左腕を伸ばす。
    「すごいな。」
    「前に寺に泊まった時にも猫が寄ってきて、大変だったでござるよ。蒼紫は猫が苦手でござるか?」
    「苦手ではないが…その、加減がわからん。普段はこんなに寄ってこないのだが」

    今日に限ってなぜ自分に猫がやたら寄ってきたのか。
    考えを巡らせているうちに、ぼんやりと操が目を覚ました。
    「ふわぁ・・・昼の焼き魚・・・じゃない?おはよ・・・あおしさま・・」
    「俺も手伝ったな…」
    そうだ。数が多いから、捌くのを手伝った。そのあと手はしっかり洗ったはずだが…嗅ぎつけられたのか。やっと納得がいった。
    「操殿、蒼紫、何か飲むものを持ってくるでござるよ。」
    「ありがとー・・・ひむら・・・」

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    Dochi_Kochi28

    DOODLEアトルガンの秘宝のネタバレ並びに「特定のシーンのIF展開」が含まれています。
    パラレル作品が苦手な方は閲覧にご注意くださいますようよろしくお願いします
    「隻眼の獅子」  

    「あいたたた。」

    急ごしらえの右腕の「代わり」が悲鳴をあげる。なじむまでに半年はかかる、と言われた。それでも最近やっと動かせるようになった。

    右側が真っ黒の視界には、随分慣れた。代わりに自分の「普通ではない」聴覚に救われた気もする。右目の代わりに右耳が「目」になってくれている、とでもいうのだろうか。おかげでこの大通りを人にぶつかることなく、今、歩けている。

    馴染みの茶屋で、いつも通りにチャイを二杯。最近開発された試作品の保温容器に入れて貰う。それから、いつものイルミクヘルバスも注文した。今日はいつもと違って、持ち帰りだけれども。


    「よう、若いの。いつものお嬢ちゃんはどうした?」
    「今日はちょっと。仕事が忙しくて。」

    チャイの入った保温容器と、イルミクヘルバスの入った包みを提げて、元来た道を戻る。
    帰ったら、また整備を頼まないといけないな。
    整備中、また物珍しさにやって来ないと良いけれど。

    「オートマトンをみてるから、平気だもの!」
    出来上がったばかりのこの義手を、綺麗な宝石みたいな目をかがやかせて、あちこちみられたのは、その、控えめに言って心臓に悪か 2591