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    Dochi_Kochi28

    @Dochi_Kochi28
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    Dochi_Kochi28

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    喰種の「ワンライ」
    お題 「家族」

    アキラさん亜門さんの家族写真の話。
    多分アキラさんは写真とか大事にしてるけども、亜門さんの家族とか孤児院時代の写真は残ってないだろう、と考えてこんな流れにしました。

    「○○のプリクラにイケメンとめっちゃきれいな人はいってったんだけど」となんとカッターに軽く騒ぎになってたとかどうとか

    お題 「家族」
    部屋の片づけを手伝っていた時のことだった。かつての上司と一緒に写った、あいつの幼い時の写真を見つけた。アルバムを探し、空いているポケットはないか、とパラパラと写真を眺める。
    こんなに柔らかい笑顔をしているあの人も、アイツも初めて見たかもしれない。入学式や卒業式。誕生日。何気ない散歩のときに撮ったであろうと思われるようなありふれた写真まで。
    なんだか、眺めていてついついにやけてしまう。

    「おい。何をにやけている…む、懐かしいものを見ているな。」
    背後から写真の主であるアキラがのぞき込んでくる。つい、写真の中のアキラと目の前のアキラを見比べてしまう俺の考えを見透かすように彼女は微笑んだ。
    「どうだ。幼いころの私は。」
    「まぁ。な。 ・・・」
    そのあと、いくばくかの沈黙の後。
    「そういえば、君には・・・」
    そう。俺には。
    「あぁ。こういう頃の写真はないな。」
    「ふむ」

    ふむ、と口にした後、彼女がもってきたのは携帯電話だった。
    「撮るか」
    「べ、別に俺は・・・」
    言いかけた俺の左腕を素早くつかみ、ソファに引きずり込まれた。
    「もう少し頭を寄せてくれ・・・」
    「首が痛い。」
    「我慢しろ。・・・よし、笑うんだ・・・撮れたぞ。」
    画面を見ると、そこにはぎこちない笑顔をした自分と余裕のある笑顔をした彼女がいた。
    「家族との写真がないのなら、こうやって今から増やしていけばいいだろう」
    さらりととんでもないことを言ってのけるのは、彼女の癖だ。当然俺は動揺して顔の周りを熱くする。
    「か、家族・・・っておい!」
    「さて。散歩に出かけるか。まだまだ撮りに行くぞ。亜門上等。」
    こうして俺はアキラに散々連れまわされ、携帯電話どころかプリントシールまで撮影する羽目になった。しかもそれを家族写真だと言って誇らしげに眼帯やラビットに見せるものだから、そのたびにいたたまれない思いをする。
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