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    Yuuzora6

    @Yuuzora6

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    Yuuzora6

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    3年前?に書いてた🎲📚
    多分導入だったんだろうけど、この後何書こうとしたのか一切思い出せない
    何書こうとしたんだ自分……教えてほしい

    🎲📚未完今日は少し長居してしまったなと、いつもの喫茶店で日課である人間観察を終え、太陽が沈み切る前の地平線が真っ赤に燃える空のもと帰路へ就いていた。ようやく家が見えたと思ったら、玄関の前に誰かがしゃがみこんでいた。まぁ、誰かと言っても大体は想像つくんですけど。そう思いながら近づくと、案の定一文無しで体を温めるすべもなくした青い毛並みの野良猫がコートで体をつつみ縮こまっていた。
    「大当たり」
    「何がだよ」
    「いいえ、こちらの話です」
    少し怪訝そうに眉を寄せる野良猫、もとい帝統はもう決まり文句のようになっているセリフをはいた。
    「今夜泊めてください!!ついでに、飯も!!!」
    本当に図々しい男だなと思いつつも拒否する気などさらさらないので
    「しょうがないですね」
    とこれもまたお決まりのセリフを。すると帝統は嬉しそうな顔をして立ち上がった。
    「よっしゃー!さすがげんたろー!」
    そしてその勢いのまま抱きついてきた。なんだかんだ言いながらもこうして自分に懐いてきてくれるこの男が可愛くて仕方ないのだ。思わず頬が緩むのを感じて慌てて表情を引き締めようとしたが、時すでに遅しだったようで帝統にもニヤけ面を見られていたらしく笑われてしまった。
    「お前って結構わかりやすい奴だよな〜」
    「うるさいですよ」
    そんな他愛もない会話をしながら家に招き入れると、彼は遠慮なしにずかずかと上がり込み居間へと直行していった。勝手知ったるなんとやらとはこのことだろう。そのまま台所へ向かい冷蔵庫から缶ビールを取り出している様子を横目に、僕は戸棚の奥にしまってあるカップ麺を取り出すことにした。湯沸かし器に水を入れスイッチを入れると、後ろから声をかけられた。「幻太郎〜俺の分もー」
    振り向くとちょうど冷蔵庫から出したばかりの缶ビールのプルタブを開けているところだった。仕方なくインスタントラーメンを用意することにした。
    「ほら、これでも食べなさいな」
    どんぶりの中に粉末スープを入れてやる。
    「サンキュー!いただきます!!!」
    相変わらず元気の良いことで。しかし、こんな風に彼が家に来るようになってからというもの、こんな食事でいいものかと密かに後悔していた。別に小生は料理ができないわけではないのです。ただ、あまり作らないだけで……それに今は仕事の方が忙しくなってきてしまっているため尚更作る機会が減ってしまいましたね……。
    ふぅっと小さく息をつくと、突然肩に重みを感じた。視線だけ横に流すと帝統の顔があった。
    「重いんですけど……」
    「んー?」
    明らかに聞いていないであろう返事をして体重をかけてくる。
    「ちょっ……ちょっと待ってください。今火を使っていますから危ないんですよ」
    「じゃあ離れればいいじゃん」
    「…………」
    確かにそうだけれど……というか、わざわざ帝統の分も作ってあげているというのに(まぁインスタントだけど…)その自分勝手な言い草にちょっとカチンときたので無視することにしました。
    「げーんたろぉー」
    「うわっ!?あのねぇ……耳元で喋るの止めてくれません?ゾワゾワするんですけど……」
    「だってお前全然反応してくれねぇんだもん。だからさ、早く離れろって」
    「嫌です」
    「はぁー?」
    「貴方こそ離れないなら夕飯抜きにしますよ」「それは困る!!」
    …本当に扱いやすい男だな。再び調理(麺を茹でるのも立派な調理だ、多分)に戻った僕を見て、帝統はまた話しかけてきました。
    「そういえばさっき溜息ついてたみたいだけどなんかあったのか?」
    一瞬手が止まる。
    「いえ、特に何もありませんよ」
    「そっか」
    興味無さそうに答えたかと思うと今度は僕の背中側から腕を伸ばしてきて、抱きつかれる形になった。そしてそのまま頭をグリグリ押し付けてくる。
    「どうしたんですか急に甘えたさんになってしまって」
    「別にそういうわけじゃないんだけど……なんとなくこうしたくなったんだよ」
    「全く、猫ですか貴方は」
    「猫じゃねぇって」
    「それなら忠犬かな」
    「それも違うって」
    「嘘ですよ。分かってます
    さて、もうすぐできますから離れて下さい」
    「へいへーい」
    渋々といった様子で帝統が離れたのを確認してから僕は鍋の中をかき混ぜた。
    「はい、出来上がり。帝統の分もちゃんと用意してありますから安心してください」
    「おう!ありがとな!」
    帝統は目を輝かせながらどんぶりによそり始めた。
    「熱いので気をつけて食べるんですよ」
    「わかってるよ!」
    「それと、お箸はそこに置いてあるのを適当にとって使ってください。あと、飲み物は冷蔵庫に入っていますのでご自由に」
    「わかった!」
    子供のように嬉々としながら食べ始める帝統を尻目に僕は自分の分を用意し、テレビの正面にあたる位置に座って割り箸を割った。帝統はというと、順々にチャンネルをまわしていたが特にめぼしいものがなかったのかよくあるバラエティ番組を映した。
    『今日の特集は、最近流行りのタピオカミルクティーについて!』
    「あれ幻太郎飲んだことあんの?」
    「まぁ、前に乱数に誘われましてね。一応飲みましたよ」
    「どんな感じだった?」
    「普通でしたが」
    「ふーん」
    「何を期待していたのやら」「べつにぃ〜」
    テレビでは女性リポーターと若い男性タレントが何やら話している。
    『最近は女子中高生の間で爆発的に人気が高まってるタピ活ですけど、皆さんは何味が一番好きですか?』
    『俺はやっぱり王道のミルクティですね!甘くて美味しかったです』
    『私は抹茶ラテが好きです♡』
    「俺も最初は甘い方がいいな」
    「この前は抹茶ラテだったので機会があったら次はミルクティでも飲みましょうかねぇ」
    「じゃあ一緒に行こうぜ!!」
    「え?今なんて言いました?」
    「だから!今度2人でタピオカドリンク飲みに行こーぜって言ったんだよ」
    「えぇ〜……まぁ、いいですけど……」
    「本当か!?約束だかんな!!」
    「はいはい、わかりました」
    「よし、言質取ったぞ!」
    そんなことを言いつつ帝統はあっという間に完食してしまった。そして満足そうに腹をさすっている。
    「はぁー……うめー」
    「それは良かった」
    「あー……幸せ……」
    「大袈裟すぎませんか?」
    「いーんだよ。こういうときは素直に喜んどくべきだろ」
    帝統はどんぶりを持ち上げて残ったスープまで一滴残らず飲み干すと、空になった容器を流し台に持っていきました。
    それから殊勝にも洗い物を始めたので僕も手伝おうとしたのですが、断られてしまいました。
    そして洗い終わり居間に戻っていく帝統を見て少しだけモヤッとした気分になりました。
    なんだ、これ。
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