🎲📚未完今日は少し長居してしまったなと、いつもの喫茶店で日課である人間観察を終え、太陽が沈み切る前の地平線が真っ赤に燃える空のもと帰路へ就いていた。ようやく家が見えたと思ったら、玄関の前に誰かがしゃがみこんでいた。まぁ、誰かと言っても大体は想像つくんですけど。そう思いながら近づくと、案の定一文無しで体を温めるすべもなくした青い毛並みの野良猫がコートで体をつつみ縮こまっていた。
「大当たり」
「何がだよ」
「いいえ、こちらの話です」
少し怪訝そうに眉を寄せる野良猫、もとい帝統はもう決まり文句のようになっているセリフをはいた。
「今夜泊めてください!!ついでに、飯も!!!」
本当に図々しい男だなと思いつつも拒否する気などさらさらないので
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