Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    とりぞの

    @torizono1024
    ここでは壱、弐、参を中心に無惨様も巌勝も縁壱もみんな仲睦まじく暮らしてる。
    do not use /repost my art

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 🐔 🐥 🐓 🐤
    POIPOI 63

    とりぞの

    ☆quiet follow

    リクエスト「眠る鬼と起きる鬼のお話の続き」
    その後の無惨様や猗窩座が見たいというリクエストを複数頂きましたので、まとめて漫画で応えさせて頂きます。リクありがとうございました!とことん詰め…終わってはいる感じです。

    前話→https://poipiku.com/3014509/7009571.html

    Tap to full screen (size:900x1100).Repost is prohibited
    👍👍👍👍👍💯💯💯💯💯👏☺❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤☺❤💜❤✨✨😭😍😍💗💓💓💓💓💓✨✨✨✨✨❤🙏💕☺☺☺😍💗💗❤❤💘💞💗💕
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works

    komaki_etc

    DOODLE天使の漣
    天使 平日の十四時のカフェなんて、人気のないものだ。タケルとの待ち合わせまで、時間つぶしに入っただけの漣にとって、それは都合のいいことだった。どこかの日陰でやり過ごすには暑すぎる日だった。
     心地いい雑音と、ゆったり氷の融けていくアイスティー。机の上に溜まっていく水滴を尻目に、背中の違和感が増す。漣は何度も姿勢を変えながら、じんわりと広がる痛みに眉根を顰めた。普段ならしまっているはずの羽が、窮屈そうに頭を出す。
     自身が天使であることは、タケルには隠していなかった。満月の夜にしか姿は変わらないし、日常生活に支障はない。ただ、こうして時々、背中が痛むのだ。早く人間の殻から解放されたいというように。
     人間でありつづけることを選んだのは漣自身だった。天使の母親と人間の父親の間に生まれ、父と共に暮らすことになったその時に、その運命は決められた。強い存在であることを望まれながら、人知の及ばない力が身体を襲う時、自分の存在意義がわからなくなる。漣にとって、満月とは煩わしいものだった。一種の呪いに、血を恨む。顔も知らない母親は、どうして父となど交わったのだろう。堕天する気もなかったくせに。
    1437