ネイルが渇く迄満足に動けないのを良い事に好き勝手されるドラロナの話「ねぇ、ロナルドくん一生のお願いしていい?」
土管工が一国の姫を救いに行くゲームのタイムアタックをしていたドラルクが、思い立ったように隣に居る俺を振り返り言った。
ちなみに一生のお願いはこれで24回目だ。何を持って一生のお願いなのか分からないが、そのツッコミは既に過去10回以上はしてるし、その度に適当にはぐらかされるから無駄な問答だ。
「内容による」
よって俺の答えは最近もっぱらこれに統一されている。
已然ドラルクの可愛さに内容も聞かず承諾した結果、とんでもない目に合ってから同じ轍は二度と踏まないと心に決めたのだ。
「警戒しないでいいよ、酷い事でもえっちな事でもないから」
「ならさっさと言えよ」
「ちょっと待って、その前にこの面だけクリアさせて」
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