組織にいる孤児達と怪談話。ジェーンがいくつか話していたところ、
「私もひとつ話してやろうか」
とヴィクター。語り方やら表現やら内容やらがマジで怖いやつでその場の子供達がジェーンにくっついて震えてしまう。
「お、おねえちゃ〜〜ん!」
「どうしよ、夢に出るかも…」
「うええん……」
ジェーンも半分涙目。
「…ヴィク、そ、そんなマジな話…怖すぎるよぉ〜〜…………」
皆の反応を見たヴィクター、
「……そんなに怖かったか?」
「怖かったよ!!!!(全員)」
「……すまない」
読み聞かせとかドクターが一番上手いけどな……
定期的に組織内の子供達に絵本の読み聞かせをするドクター。相変わらず演技が上手いので、子供達は大喜び。
「面白かったかい?」
「うん!すっごくおもしろかった〜!」
「ドクター、こんどこのえほんよんで!」
子供達の喜ぶ顔を見ると嬉しくなるし、やって良かったと思うドクター
※過去
「ヴィク、すきな、いろ、おしえて」
「好きな色……」
「うん。わたし、は、みどりが、すき。ヴィ、クは?」
「………………紅(あか)、かな」
「あか、いろ……あかい、ろ、かっこいい、ね」
そう言って赤色の紙を取って、お花を折るジェーン。
「はい」
「私に?」
「うん。ヴィクに、あげる」
「……ありがとう」
綺麗に折られた赤い花を受け取る。
好きな色は?と聞かれて、紅(あか)と答えたのは血がの色(血が好き)だから……なんてジェーンには絶対言えないヴィクター
ジェーン、みどりと言ったけど、実際はターコイズ系。当時はターコイズなんて言葉知らないので みどりと言っている。
ジェーンが大きくなってから「ターコイズ系の色好きだな〜」と言うから、(成程、あの時言っていたのはこの色か…)と納得するヴィクター。
ジェーンの瞳も翠系だし、とても綺麗だからとその系統の色の石を自分の為に買ったり、ジェーンに石のブレスレットとかプレゼントしてたらいいな。
Ifか妄想か…
ジェーンが敵の術で一時(いっとき)だけ"吸血鬼"になってしまう。突然の血の衝動に耐えられず、"人間"の…血の匂いがするドクターに噛み付こうとするが、ヴィクターがジェーンを後ろから抱き寄せ、己の手首を噛みちぎり彼女の口に付ける。
「ヴィ、ヴィク……ジェーンは一体どうしちゃったんだ!?」
「敵の術で"吸血鬼"にさせられたようだ」
「ーーッ、ーーーーッ……」
「ジェーン……」
「"人間"の匂いに惑わされるな、私の血で我慢しろ」
自分に起きた身体の変化に戸惑いを隠せないジェーン、涙を浮かべながらヴィクターの
血を啜る。今"吸血鬼"になって初めてわかった感覚。愛しい人の血がこんなにも甘くて美味しいだなんて。
「術で"吸血鬼"にさせられたと言っても、一時だけのハズ。変化性術に永遠は無い…そう考えると暫くは誰かがジェーンを押さえておかないと……」
「同意見だ。私に任せろ」
「………………」
噛むチカラが弱まったのを見て、
「落ち着いたか」
と優しく言うヴィクター。口の周りに赤黒い血が付いたままのジェーンが泣きながら呟き始めた。
「わ、私…ドクターを、」
「僕は大丈夫だよジェーン」
「でもっ…私、"人間"の匂いで抑えられなくなって…!」
「ヴィクが感じてきた気持ちが突然わかって…ヴィクの血が美味しくて……わけわかんなっ…ぅ、うああ……」
「…………」
言いたい事は山程あったが、今伝えるべきでは無いと言葉を飲み込んで静かにジェーンを抱き締めるヴィクター。その後ドクターが目配せして別室へ。
補給用の血液を数パック持ってきてヴィクターに渡す。
「感謝する」
「…"吸血鬼"の事については当事者のきみにしかわからないから、僕はどうこう言えないけど……。解決策を探してくる。ジェーンを頼むよ」
ヴィクターがコクリと頷くと、ドクターは部屋を後にした。
「ジェーン、暫くはこれを飲め。足りない時は私に言え。私の血をやる」
「……」
酷く縮こまったジェーン、いつもの彼女よりも小さく見える……。
「驚いたろう、自分の変化に。……それが"吸血鬼"だ」
「……ヴィク、私」
「たとえ一時であろうと君が"化け物"にならないようにする」
"吸血鬼"になる事をこの件で体験するジェーン、今までヴィクターと同じになりたいと思っていたけど、その気持ちが揺らいでしまう。こんな衝動に勝てる訳が無い……"人間"を目の前にしたら絶対に自分を抑えられない。それでもヴィクターはこの本能に抗っていたのか、と思いながら…
予想外の事象で"同族"になったジェーンを見て、なんて事だと思う反面嬉しさを感じてしまう己に怒りを感じるヴィクター。彼女が「ヴィクと同じになりたい」と言っていた事を思い出し…本能が抑えられぬ彼女を哀れむと同時に、この件で"同族"になるとはどういう事かを体験してほしいとも思い……
結局補給分じゃ足りなくて元に戻るまで毎日ヴィクターから血を貰うジェーン。彼女が罪悪感を感じているのが顔から見てわかるヴィクター、「これは今の君に必要な事だ、罪だと感じる必要は無い」と言う。
自分の補給分を全てジェーンに渡し、ジェーンから血を貰うのを我慢していた結果、
自分も喉の乾きに耐えられなくなって……それでも耐えねばと自分の手首に噛み付いて欲を抑えようとするヴィクター……
そんな日々もあるかなという妄想だったけど、これ…本編でもいいかしら…………
まあ……血風呂とか血の池とかいう手段もあるんですけども…………そうすればいつぞやの夢か現かのやつが現実になるな、なんて……
なんかのアレで海で溺れてそれをヴィクターに助けられるジェーンの話…………
休暇で海で泳いでたらor調査で海来てたら"何か"に引きずり込まれて…っていう。ヴィクターが上着脱いでネクタイ取って海に飛び込んでジェーンを助けるやつ……。海にいる"何か"には噛み付くとかして頂いて……水中で人工呼吸もして……
実験大失敗ドクター「え!?この状況からでも入れる保険があるんですか!!??」
ヴィクター&ジェーン「無い(よ)」
初めてジェーンに出会った時、たくさんの影が見えてしまったサハラとか……
まだ"想いをチカラに変える特殊体質"についてがわかる前なので、何故こんなにも影を抱えているのかがわからないサハラ……。
「あの娘(コ)は本当に……"人間"、よね?」
日光平気だけど、ジェーンが光のようだから、焼け焦げてしまいそうだと思うヴィクター。
暗いの怖いけど、ヴィクターが闇のようだから、飲み込まれて彼の色に染められてしまいそうと思うジェーン。
一時だけ"吸血鬼"になったジェーンに「君が"化け物"にならないようにする」って言うヴィクター、いつかジェーンが"ヴィクターに関する悪夢"を見、その後「絶対"化け物"になっちゃダメだよ、ヴィク」って言われた事を思い出してる…って言うの忘れてた
"人間"やその他の種族に危害を加える暴力性のある者は"化け物"認定されるって事で…………
ちぎれた腕ぶん投げて攻撃し、対象に近づいてそのまま腕くっつけて再生させるヴィクター(?)
ワンチャンを抱っこするジェーン。人懐っこい子だから抱っこしてよしよしするとワンチャンは喜ぶ。
「ヴィクも、ほら!」
ワンチャンも「早く抱っこ!抱っこ!!」という感じでヴィクターを見ている。ワンチャンを抱っこすると毛がもふっとしていて、小さくて…………、
「……可愛い」
とヴィクターがワンチャンの背を撫でながら呟くと、嬉しそうに「ワフッ」と鳴くワンチャン。
後からジェーンは犬っぽいなと思ったりしてほしい。
じゃあヴィクター、ジェーンに耳飾り(ピアス穴開けてるかの設定してないのでこう表記する)プレゼントしてね…………
ジェーンはよくプレゼントしてそうだけど…………ヴィクターも紳士だからよくプレゼントしてるかな…………
今日お出かけ中に脳内でぐるぐるしてたのは、
ヴィクターが突然がくがく何かに怯えるように震えて、それをジェーンが「大丈夫…大丈夫だよヴィク……!」って抱き締める場面
不老、不死身のヴィクターにもね…たまには弱みを出さないと……主に過去の記憶(自分)が原因で……
ジェーンもヴィクターもドクターも過去の記憶にやられすぎでは
この創作はもしかすると、過去を乗り越え今を生きて未来を創っていく話なのかもしれない、と思うなど