君と未来 4ビューティハリーの外階段で。
2人で静かに過ごす、最後の夜。
「私に伝えたいこと?今更何?」
ハリーは私の想いを受け入れてはくれなかった。
悔いはない。
でも、やはりまだ忘れることは出来なくて。
そんな複雑な気持ちを、勘のいいハリーなら気付いているんじゃないだろうか。
けれど、話は全く違う所にあった。
「俺たちは…ここから6年先の未来から来たんや」
予想外の告白に、ほまれは驚くいてハリーを見た。
「何…言ってんの?だってハリーは、ずっと遠い未来から来たって…」
「言うてない。前にパジャマパーティーしたやろ?あん時、俺は具体的に言うた。でも…」
ハリーはどこか遠くを見ているようだった。
「でも、みんなはすぐにそれを忘れよった」
1675