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    ハツカ/拔華

    @Hatuka_0520

    TRPG好きで3L◎な人間。
    最近ストグラにハマってる

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    ハツカ/拔華

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    VOIDのHO4の秘匿バレがあります。お気をつけください。
    またこれは自陣のifです。自陣の探索者の名前が出てきます。

    ##自陣if

    ありえたかもしれない別れ「アムネシア、なんで俺が今怒ってるか分かるか?」

    「……騙していた、からでしょうか……?」

    「そうだ」

    重苦しい空気の中、対面して座っているのは警察第1課からドロ課に共に移動したパートナーであり、スパイの隠れ蓑としてそばにいさせて貰った相手である警察の、葛城志狼だ。
    騙されていたから怒る。
    その感情の表れを理解できないものの、察することができる。だって、私には、感情のデータが整っているから。なぜかは分からない。けれどこれだけはずっと持っていた。
    志狼さんは私を疑っているらしい。他になにか黙っていることはないかと。今の私は信頼ができないから、信頼できる何かが欲しいと、志狼さんはそう、私に乞うているのだ。

    「……初めから、です」
    「初めからってのは、あの廃棄所で出会った時のことか?」
    「はい」

    グッと握り締めているその拳から、怒りが見て取れる。
    志狼さんは、相当怒っているようだ。
    ……それは、そうだろう。
    だって、信頼しているパートナーが自分を騙していたのだから

    ふと、以前大翔さんとレイさんの3人で話していたことを思い出す。

    『私は、信頼されていると感じていますから、その信頼に応えているだけですよ』

    自身の言葉が今になって首を絞めてくる。
    無いはずの心臓が痛い。しているはずのない息が荒くなる。
    グルグルとめまぐるしくデータが脳内を飛び交う。

    「私は、あなたの敵ではありません」
    「……アムネシア……」

    口が、つい、滑ってしまう

    「ですが、あなたの味方でもありません」

    志狼さんの表情が隠されてしまう。
    志狼さんは私より小さい。だから俯けばすぐに顔が見えなくなってしまうのだ。他にわかる場所があるか、と探るように見ていれば、志狼さんは急にその場を立つ。

    「志狼さ__」
    「アムネシア」
    「っ、はい」
    「俺は、お前を信頼できない」

    そうして、扉に八つ当たりするかのように激しく扉を閉めて出ていった。
    私は、何故か、ぽっかりと穴が空いたような、なにか失せ物をしたかのような感覚に見舞われた。
    志狼さんの言葉が脳内を駆け巡る。
    どうして。バレてしまえば、こうなることはわかっていたはずなのに。
    どうして、私はアンドロイドなのに。



    __どうして、こんなにも、"悲しい"のか



    両手で顔を覆う。
    出ないはずの涙が出ているような気がした。
    出ないはずのしゃくりが、出ているような気がした。

    「申し訳ありません、申し訳ありません、申し訳ありません」

    「申し訳、ありません……申し訳っ……」


    「ごめんなさい、ごめんなさい……志狼さん……!!」

    「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……!!!」

    「あなたに見つけてもらわなくては、私はこの場にいなかったかもしれないのに……! 」

    「あなたに名前をつけてもらったのに……!!」

    「あなたの、パートナー、なのにっ……!!!」

    「ごめんなさい、志狼さんっ……!騙して、ごめんなさい……!」






    _____許してなんて、言いません



    _____助けてなんて、言いません



    _____そばにいて欲しいなんて、言いません





    __だって、私は……あなたを裏切ったアンドロイドですから__








    __だって私は、あなたの敵であり、味方ではないのですから











    _____でも、安心してくださいね



    _____あなたに、志狼さんにどう思われようが、







    「__私は、この身にかえても、あなたを……志狼さんを__」













    「_______護って、見せますから……______」














    そっと、機体の見えないところに『amnesia』と彫る。
    忘れないように、隣には『841』とも。

    私は、こころとキョウの『841』であり、
    私は、志狼さんの『amnesia』だ。

    これは、たとえ世界が滅びようとも、変わらない


    大丈夫。私はあなたを護ります。

    たとえ、あなたに拒まれたとしても。


    だって、パートナー、ですから


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