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    CitrusCat0602

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    CitrusCat0602

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    これは竜族がいる世界で起きたやつの話

    竜王聖戦1、概要

     この世界にて起きた最も大きな戦争である。神王と始祖竜の陣営に分かれて起こり、この世界の大陸と海を戦火が飲み込んだ。

     勝利したのは神王側であり、始祖竜の陣営はこの大戦で大幅に力を奪われた。



    2、開戦

     国を産んだ大地の始祖が更に世界の覇権を握ろうとした為、発生した。かの竜の宣戦布告を神王側は最初無視していたが、やがてかの竜が神王側の者を害し始めたことにより、王の化身たる黒き空の怒りを買い戦争が始まる。

     この時大地の始祖の配下である竜の中で、海の始祖とその子孫たちのみが神王やその子供たちとの共存を求めて宣戦布告の撤回を求める。しかしそれは却下され、更に上位竜の権能により自由意志を奪われた。このときから海の始祖たちもまた戦争に引きずり出される。



    3、竜王戦線

     当時竜の国として名高かった帝国と、神王に囲われた国であった公国とが主に争っていた。しかし残った白辰と滄劉もまた、神々の戦に巻き込まれていくこととなる。



     始まった当初は竜陣営が優勢であった。公国以外の国は始祖の生み出した、竜の息のかかった国である。更に王の化身の片割れである白き星は、王の目覚めを阻止していたため戦争に参加せず。そのため数の利は竜の側にあった。更に人類種が奇跡を扱うには自らの生命力を消費する必要があり、放たれた奇跡も海の竜によって防がれてしまう。そのため神王側は消耗するばかりであった。

     そのままであれば神王陣営は敗北し、始祖竜の陣営が世界を手に入れていたであろう。自らの勝利を前にし、やがてそれを確固たるものにしようとした大地の始祖は人に自らを含めた竜の力の一部を与えることにした。

     竜と人の精神を共有し、或いは自らの鱗を与えて新たな竜族を作り出す。そうして人々は魔術を与えられ、その力によって竜族側は勝利するはずだった。



     ある時海の始祖と精神を繋げられていた人間が、大地の始祖の妬心を買って殺される。それに激怒した海の始祖が大地の始祖の支配をはねのけ、子孫共々神王側に回ったことにより戦況は大きく変化した。

     守り癒やすことに長けた海の竜が全て神王側に回ったことにより、守りが崩れた竜族側は奇跡を防ぐ手立てがなく、神王側は守護の力と生命力の治癒を手にする。

     これにより優勢であったはずの竜族側はあっという間に劣勢になり、やがて大地の始祖が黒き空によって大幅に力を削られ捕縛されたことにより終戦した。



    4、戦後

     敗北した竜族側は海の始祖の嘆願により、多くは生かされた。生存していた竜族たちは全て枷を嵌められ、力の殆どを封じられることとなる。その中で頑なに抵抗していたものは、黒き空に命じられた海の始祖により処刑された。

     残った始祖も同じように枷を嵌められることで生かされたが、大地の始祖のみは地の奥底に縛られ封じられる。そしてその見張りと封印を白き星が担うこととなった。

     海の始祖は海に縛られることを条件に、枷を嵌められていない。その子孫においては他の竜族と同じ処理をされている。
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