あたまのゆるいいちゃらぶたるしょ「公子殿…」
鍾離先生がおずおずと言った様子で甘えてくる。
あまりにも可愛い。可愛すぎてクラクラしそうだ。俺の先生は今日も可愛い。
そうして俺は、口元をゆるゆるに緩ませ、鍾離先生を受け止める。
「なぁに?先生」
「公子殿……その……」
「うん?」
「……う、うむ、なんでもないぞ」
鍾離先生が顔を真っ赤にして口篭る。石珀色の瞳をふいっと逸らして、耳まで真っ赤になってる先生が可愛い。
何がしたいかバレバレなのに、恥ずかしさが勝ってしまったようだ。そんな先生も可愛い。
「もう、どうしたのそんな可愛い顔しちゃってさ」
「かっ!?いや、これは違うのだ!」
「あー、照れてるんでしょ?ホント可愛いね〜」
「〜ッ!公子殿!」
鍾離先生がキッと睨みつけてくるけど全然怖くない。むしろもっと可愛くなるので困ってしまう。本当に可愛いなぁ。この人こんな可愛い人で大丈夫なのかな。心配になるくらいだ。
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