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    アガルタの島

    『ISLE of AGARTHA アガルタの島』
    設定やこぼれ話などはこちらで。
    イラストは本垢にもあります。(タグ:アガ島)
    https://poipiku.com/920843/

    ***

    Twitterで『#hrm_IoAg』をつけてお話してる事も。
    https://twitter.com/hiramy
    質問感想、励ましや応援のお便りなどは
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    アガルタの島

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    王子様をさがして(ロビンイベント/全5話)
    幼い頃に出会った『白馬の王子様』を探しているロビンが、
    マスコットガールの仕事そっちのけで、色々な人に聞き込みをするイベント。
    好感度次第で、最終的にライバルイベントに変化する。

    ##シナリオ_イベント

    王子様をさがして(ロビンイベント/全5話)【概要】【登場人物】【王子様をさがして①】【王子様をさがして②】【王子様をさがして③】【王子様をさがして④】【王子様をさがして⑤】【概要】幼い頃に出会った『白馬の王子様』を探しているロビンが、
    マスコットガールの仕事そっちのけで、色々な人に聞き込みをするイベント。
    好感度次第で、最終的にライバルイベントに変化する。


    【登場人物】ロビン:女優の卵で、リコッタの宿屋に泊まっている。レジャー施設化のマスコットガールとして島にやってきた…が、仕事そっちのけで幼い頃に出会った運命の王子様を探しているようだ。
    リコッタ:宿屋の娘で、ロビンと仲が良い。ロビンの熱い王子様語りは、半分聞き流している節がある。
    ジェイ:侯爵令嬢。デズモンド卿から島を守りたいが、公務が多忙のためなかなか身動きが取れずにいるらしい。
    ジル:馬車小屋の御者。ジェイとは浅からぬ因縁がある。ロビンの探す王子様が誰なのか、薄々感付いているらしいが…?
    リア:町長家次女。誰に対しても分け隔てなく接する。ロビンの熱い王子様語りも、親身に聞いてあげる女神。
    ディーター:酒場のマスター。酒場で争いごとが起きると、暴力で解決する。やはり暴力…!暴力は全てを解決する…!
    マリエ:酒場の看板娘。酒場の荒事によく巻き込まれている。おかげさまで修羅場慣れしているようだ。
    バルトロ:自称貴族。名家の娘を狙っている。酒場に来る度に揉め事を起こし、返り討ちにされている。


    【王子様をさがして①】島のどこか(未定)を歩いている、リコッタとロビン。

    リコッタ
    「ロビンって、全然マスコットガールの仕事してないわよね~。あのデズモンド卿?とかいうオジサンに何も言われないの?」
    ロビン
    「一応、定期報告はしてるわよ?全部ウソだけど~♪」
    リコッタ
    「ウソの報告!?それって大丈夫なの…?」
    ロビン
    「だってぇ~、あたしには運命の王子様を見つけるという使命が…キャッ!」
    ジェイ
    「おっと…失礼、レディ。お怪我はありませんでしたか?」
    ロビン
    「ひゃ…は、はい…。」
    リコッタ
    「もう!ロビンったら、ぼけーっと歩いてるからよ!」
    ジェイ
    「ロビン…?あぁ…デズモンド卿の懐刀のお嬢さんでしたか。これはこれは、ごめんあそばせ?マスコットガールのお仕事に支障が出るよう、もっと強く当たっておくべきでしたわねぇ。」
    ロビン
    「な…………!!」
    リコッタ
    「ちょ、ちょっとジェイさん!そんな言い方…、」
    ジェイ
    「リコッタさん、あなた…この方のせいで自分の故郷が無くなってもよろしいの?…お友達は、ちゃんと選んだ方がよくってよ。」
    ロビン
    「な、何ですってー!?第一あたし、運命の王子様探しで忙しくて、マスコットガールどころじゃ…」
    ジェイ
    「運命の、王子様……?フン………。デズモンド卿はどうやら随分と、"見る目がおあり"のようですわね。…では、わたくしはこれで。ごきげんよう。」
    ロビン
    「な、な、な、何なのあの人ーーー!?」
    リコッタ
    「ジェイさんは、侯爵様の娘さんなの。私達には、あんな態度とることないんだけどね…。」
    ロビン
    「きーーー!!!よりによって、あたしの運命の王子様と同じ名前だなんてー!!!」
    リコッタ
    「同じ名前…?どゆこと?」
    ロビン
    「あたしが覚えてるのは、太陽できらめく金髪と、空のような鮮やかな青い目……白馬を華麗に乗りこなして、名前の頭文字がJという事だけ……。」
    リコッタ
    「性別以外はジェイさんの特徴を満たしてるけど…。」
    ロビン
    「あたしの王子様はあんな失礼な態度じゃないわよ!!もっと、こう…包み込むような優しさでぇ…。」
    リコッタ
    「はいはい、わかったわよ。見つかるといいわね~。」
    ロビン
    「んもう!!リコちゃんったら、冷めてるー!!」


    【王子様をさがして②】馬車小屋の周りをうろうろしているロビン。

    ジル
    「おい。」
    ロビン
    「ひゃん!!」
    ジル
    「……ウチの馬に何か用?」
    ロビン
    「え、えっとぉ~…は、白馬なんかいないかな~…って…。」
    ジル
    「どうして。」
    ロビン
    「へぇ!?」
    ジル
    「いや、だから何で白馬を探してんだよ。盗む気か?」
    ロビン
    「え!?いやいやいや、そんな!!めっそうもない!!」
    ジル
    「怪しい…つーか、誰なんだお前?見ない顔だけど。」
    ロビン
    「あ、あぁ…ええと、ちょっと言いにくいんだけどぉ…。」
    ジル
    「んじゃ、駐在に身柄引き渡していいか?」
    ロビン
    「ダッ、ダメダメ!!あー…あの、島のマスコットガールの…ロビン、です。」
    ジル
    「へぇ…それで?デズモンドのジジイに上等な馬をかっさらってこいとでも言われたのか?」
    ロビン
    「うぅ…だから言いたくなかったのにぃ…違うわよぉ。あたしぃ…小さい頃に、この島に来た事があるんですぅ。」
    ジル
    「へぇ。」
    ロビン
    「そこで運命の王子様に出会って…名前も聞けなかったあの人を探すために、マスコットガールになったんです。だからあたし、運命の王子様を見つけるまでは、意地でもこの島を売り渡すつもりはありません!!」
    ジル
    「見つけたら売り渡すのか?」
    ロビン
    「え!!!いえ、あの…、」
    ジル
    「ま、いいや。今は白馬は一頭だけだよ。侯爵令嬢が所有している。」
    ロビン
    「またあの女…あのぉ、今はってことは、前はいたんですか?」
    ジル
    「ジェスロって男が預けてた馬がいたよ。」
    ロビン
    「ジェスロ様…!その人って、もしかして貴族だったりします!?」
    ジル
    「あぁ、もう死んだがね。」
    ロビン
    「死ん……え?」
    ジル
    「島で起きた船の事故でね。」
    ロビン
    「そ、そんな…!」
    ジル
    「そいつがアンタの言う王子様かどうかは知らないけど、どのみち町長の娘と結婚する予定だったからな。勝ち目無しってわけだ。」
    ロビン
    「うぅ…あたしの青い瞳の王子様ぁ…。」
    ジル
    「用は済んだのか?それならさっさと帰った帰った。馬は警戒心が強いんだよ。じゃあな。」
    ロビン
    「は、はい…。」

    ロビン、とぼとぼと歩き去る。

    ジル
    「青い瞳…白馬…王子様、ねぇ…。ま、心当たりはあるけどな。」


    【王子様をさがして③】道を歩いているリアに話しかけるロビン。

    ロビン
    「あのぉ~…。」
    リア
    「あら、ロビンさん。こんにちは。どうかしたの?」
    ロビン
    「実はあたし、探してる人がいて~…名前とかも知らないんだけど、リアさんに心当たりないかな~って…。」
    リア
    「まぁ、そうなの?どんな人?」
    ロビン
    「えっと…多分、服装や立ち振舞いから思うに貴族でぇ…金髪で青い瞳の…、」
    リア
    「あ!もしかして、ジェシカさんのことかしら?」
    ロビン
    「ジェシカ…?」
    リア
    「あ、みんなはジェイさんって呼んで…」
    ロビン
    「いーえ!その人じゃないですっ!だってあたしの王子様は、優しくって紳士的でぇ…。」
    リア
    「王子様…では、男のかたなのね?」
    ロビン
    「そうなんです!!」
    リア
    「そういえば…酒場にたまに、貴族…だったと仰る方が来ると聞いた事があるわ。あ、私は会ったことないんだけどね!ただ、確か青い瞳だと聞いた気が…。」
    ロビン
    「きゃ!その人かも!ありがとうリアさん!やっぱり、リアさんは頼りになるわ♪」
    リア
    「お役に立てたなら嬉しいわ。探し人、見つかるといいわね。」
    ロビン
    「あ、ちなみに~……や、やっぱりなんでもない!それじゃ~!」
    リア
    「?」
    ロビン
    (さすがにジェスロさんのコトを聞くのは…失礼よね。)


    【王子様をさがして④】酒場に入ってきたロビンを、マリエが迎える。

    ロビン
    「こんばんは~!!」
    マリエ
    「あら、ロビンちゃん。どうしたの?」
    ロビン
    「あのね、マリエさんに聞きたいコトが…」
    レオ
    「マリエ~!酒無くなったぞ~!」
    マリエ
    「あーもう、はいはい!ロビンちゃん、ごめんね?お話、後で聞くから待っててもらえる?」
    ロビン
    「う、ううん!やっぱり出直すね!私、お酒飲めないし…。」
    マリエ
    「あら、そう?お酒以外もあるのに…残念。じゃあ、今度の休みにでも聞かせてちょうだい。」
    ロビン
    「えへ、ありがとぉ。それじゃあ、あたしはこれで…。」

    酒場の外に出て、体格のいい男とぶつかるロビン。

    ロビン
    「キャッ!ご、ごめんなさ……」
    バルトロ
    「おーっと、お嬢ちゃんどこ行くんだぁ?」
    ロビン
    「えっ?」
    バルトロ
    「んん?お嬢ちゃん…どっかで見たことがあるような…。」
    ロビン
    「え?えへへ~…ほんとですかぁ?実はあたし、女優の卵でぇ…」
    バルトロ
    「む、思い出した!お嬢ちゃん、プリチェット家の人間だろ?」
    ロビン
    「ゲッ…ど、どうしてそれを…?」
    バルトロ
    「そうかそうかぁ、まさかこんな所でお目にかけるとは…お嬢ちゃん、どうだい?今夜はこの俺様と二人っきりで過ごすってのは?」
    ロビン
    「へぁ!?いやー…ちょ、ちょっと…忙しくってぇ…。」
    バルトロ
    「ああん?酒場にいて忙しいはねぇだろ?なーに、二人っきりで仲良く話してぇだけよ。」
    ロビン
    「あの!ええと…いやー、そのですねぇ…。」
    バルトロ
    「いいから来いよォ!」

    ロビンの腕をつかむバルトロ。

    ジェイ
    「その汚い手をお離しなさい。」
    バルトロ
    「ああ!?」
    ジェイ
    「その手を離しなさい、と言ってますの。」
    バルトロ
    「おめぇ、メイザースの……」
    ジェイ
    「いいから、さっさと手を離せ!無礼者が!」
    バルトロ
    「ぐっ…。」
    ロビン
    「ひぇ…。」

    ジェイ、馬から下りてバルトロとロビンの間に。

    ジェイ
    「ロビン、私の傍に。」
    ロビン
    「ひゃ…は、はい!!」
    ジェイ
    「…最近酒場を賑わせている殿方がいると聞いていましたけれど…なるほど、貴公でしたか。」
    バルトロ
    「おっと、俺様の名声はついに侯爵令嬢の耳に入るまでになったってかァ?」
    ジェイ
    「愚かな…名声ではなく汚名ですわ。このわたくしが貴公の蛮行を知らないとでも?…わたくしの父から貴公の家へ、正式に島への立ち入りを禁ずる命令書を送ります。よろしくて?」
    バルトロ
    「ハッ、俺様の家へだと?俺様の家に送りゃ、俺様が受けとる。紙切れ一枚の命令なんざ、暖炉にポイだぜ!ガハハ!」
    ジェイ
    「…そのおめでたい脳天を、あの馬蹄で蹴り飛ばしてほしいのなら、また来るといい。それくらいの荒療治でなければ、貴公の悪癖は治らないだろうからな。…去れ!」
    バルトロ
    「やれやれ…テメエには家柄だけで、島をどうにかする権力も力もねぇクセによ!クソが!」

    捨て台詞を吐いて去っていくバルトロ。表情が沈んでいるジェイ。

    ジェイ
    「………馬鹿な男。……怖かったでしょう。怪我はさせられませんでしたか、ロビン。」
    ロビン
    「あっ、あのぉ………。」

    ここで店からディーターが出てくる。

    ディーター
    「おい、何かあったか………ん?ジェイか?」
    ジェイ
    「ディーターさん……その拳銃は見なかった事にいたしますわ。」
    ディーター
    「俺の若い頃は、護身用に持ってるのが普通だったんだよ。で、何があった?」
    ジェイ
    「バルトロが来ました。父の名で正式に島への立ち入りを禁ずる命令を出すつもりですが…。」
    ディーター
    「……ま、聞きゃしねぇだろうな。だが、公の文書を出したって事実を作っとくのも必要だ。手間かけるが、頼む。」
    ジェイ
    「いいえ、わたくしには…何も、出来ませんから。…ロビンを送っていきますわ。」
    ディーター
    「あぁ、嬢ちゃんが絡まれたのか。災難だったな…気付いてやれなくて悪かった。詫びに今度奢ってやる。ジェイと一緒に来るといい。」
    ロビン
    「えっ!!いえいえ、そんな!!…え~?い、いいんですか~?」
    ジェイ
    「あら、わたくしにも奢ってくれるのかしら?」
    ディーター
    「ハハ、当然だ。他の飲んだくれには秘密だぜ。じゃあな。今日はありがとよ。」

    店内へ戻っていくディーター。

    ジェイ
    「……ロビン。」
    ロビン
    「ふぇ!!はっ、はいぃ!!」
    ジェイ
    「送ってさしあげます。馬には乗れますわね?さ、手を。」
    ロビン
    「う、うん…ありがと…。」

    ジェイの馬に乗って、宿屋前へ。

    ロビン
    「あ、あのぉ……送ってくれて、ありがとうございます。」
    ジェイ
    「あの男が逆上して襲ってきては困りますから…。あの男が、何故あなたに迫ったか…理由はお分かり?」
    ロビン
    「さ、さぁ…?でも、あたしの家のことは知ってたみたいで…。」
    ジェイ
    「あの男は、元を辿るとアガルタ島の貴族の家系に連なる者なのです。」
    ロビン
    「へぇ~…んじゃ、あの人がリアさんの言ってた…ん?でもあの人、島で暮らしているワケじゃない…ですよねぇ?」
    ジェイ
    「ええ。彼よりも前の代の者が、貴族の立場を捨て、農民として生きる道を選んだのです。自分が貴族の家系にある事を知ったバルトロは、過去の栄光を再び手にしたくなった…それゆえ、名家の女を狙うのです。」
    ロビン
    「それって、女を自分の出世の道具にするため!?……かなりダサいかも。」
    ジェイ
    「ええ、かなりね。それにしても、あなたが…。…いえ、何でもありません。とにかく、バルトロにはお気をつけあそばせ。…あと、酒場に行く時は声をかけるように。あなたに都合を合わせます。」
    ロビン
    「う、うん!!わかった!!えへへ~、楽しみだねぇ。」
    ジェイ
    「……では、おやすみなさい。ごきげんよう。」
    ロビン
    「ご、ごきげんよう……。………。」


    【王子様をさがして⑤】酒場にやってきた、ロビンとジェイ。

    ディーター
    「いらっしゃい…おう、来たか。」
    ジェイ
    「ごきげんよう、マスター。それに、マリエも。」
    マリエ
    「いらっしゃいませ。ジェイさん、ロビンちゃんも。」
    ロビン
    「こんばんは~!早速来ちゃいましたぁ。」
    ジェイ
    「できれば、個室がいいのだけれど。」
    ロビン
    「えっ!!こっ、ここ個室!?」
    ディーター
    「俺としてもそっちの方が都合がいい。…他の連中に、奢りだってのがバレないからな。」

    奥の個室に通されたロビンとジェイ。飲み物と食べ物を黙々と口にする。

    ロビン
    「…………。」
    ジェイ
    「…………。」
    ロビン
    「えーーーとぉ……あのぉ、ご趣味は?」
    ジェイ
    「乗馬を少々。」
    ロビン
    「なるほど~…あー、ええと…?」
    ジェイ
    「…あなた、プリチェット家のご令嬢だったのですね。」
    ロビン
    「うっ…まあ、その、はい。見えないって言いたいんでしょ?」
    ジェイ
    「そうね。所作に品が無いし、かなりのお転婆と見受けられるし。」
    ロビン
    「な、何よー!そんな言い方しなくたってぇ…。」
    ジェイ
    「フフフ…。」
    ロビン
    「もぉ…何よぉ…?」
    ジェイ
    「礼儀作法を気にするような場ではないのだから、気軽にしてもらって結構ですわ。」
    ロビン
    「う、うん…あの、はい。助かります…。」

    酒場の外に出るロビンとジェイ。

    ロビン
    「飲み物も料理も、すっごく美味しかったぁ~!どうもありがとう!」
    ジェイ
    「ディーターさんにも、礼を言っておいてちょうだい。また来るわ。」
    マリエ
    「ええ、わかりました。二人とも、またいらしてね。」

    店の中に戻るマリエ。

    ジェイ
    「ロビン。」
    ロビン
    「ん?」
    ジェイ
    「……少し、話をしましょう。私の別荘に来なさい。」
    ロビン
    「え?い、今から?…わ、わかったわ…。」

    ジェイの別荘に通されるロビン。

    ロビン
    「素敵な別荘ー…あのぉ、ここには一人で?侍女とか連れてきてないの?」
    ジェイ
    「うちに侍女はいません。自分の事は自分でできますので…。」
    ロビン
    「へー、そうなんだ…。」
    ジェイ
    「…ロビン。あなたへの非礼、謝ります。色々な人から聞きました。あなたは、デズモンド卿の計画には反対していると…。」
    ロビン
    「そりゃそうですよぉ!!ここが無くなったら、あたしの運命の王子様と会えるチャンスが……」
    ジェイ
    「あなたはもう、その人には会っています。」
    ロビン
    「え………?」
    ジェイ
    「ロビン、あなたはもしその人と再会出来たとして…その後はどうするつもりなのです?」
    ロビン
    「再会、できたら…?」
    ジェイ
    「……この島は、あなたにとってもう守る価値のないものになってしまいますか?」

    ※分岐※
    ロビンとジェイ両方の好感度が高い→A(友情)
    ジェイの好感度がかなり低い→B(ライバル)

    ~分岐A(友情ルート)~

    ロビン
    「そ、そんな事ない!!あたし、この島が好きなの!!もし…もし、王子様と会えなくたってあたし、この島を守りたいわ!!」
    ジェイ
    「…そうですか。それを聞いて安心しました。…これを見てください。」
    ロビン
    「写真?…こ、これは…!!」
    ジェイ
    「その人でしょう、あなたの探し人は。」
    ロビン
    「そっ、そうです!!あの、この人は今…、」
    ジェイ
    「目の前にいます。…わたくしです。」
    ロビン
    「えっ……ええええええええ!?」
    ジェイ
    「何を驚いているのですか。幼い頃、男子として育っただけのこと…大した事ではありませんわ。」
    ロビン
    「いやいや、そんなことありますぅ!?」
    ジェイ
    「現にこうして、あったでしょう?フフフ…しかし、あの時の天使のようなご令嬢が、まさかこんなお転婆娘になっていたとは。」
    ロビン
    「それは、そのー…変わったのはお互い様、ということで、ひとつ…。」
    ジェイ
    「それは違いありませんわね。…あら、がっかりしたかしら?」
    ロビン
    「はい、それは…まぁ。だってぇ、折角あんなロマンチックなセリフを言ってくれたのにぃ…。」
    ジェイ
    「はぁ、正直な人ね…。まぁ、あなたほど可憐ならば、殿方など引く手あまたでしょう。気を落とさないことです。」
    ロビン
    「うぅ…応援ありがとうございますぅ。はぁ、これがあたしの王子様物語の結末かぁ……はぁぁ。」
    ジェイ
    「フフフ…。」


    ~分岐B(ライバルルートフラグ有り)~

    ロビン
    「そんな事…ない。だってここには、あの人との大事な思い出があるから…。」
    ジェイ
    「…それが、このわたくしとの思い出だったとしても?」
    ロビン
    「えっ…。」
    ジェイ
    「…この写真を見てください。」
    ロビン
    「こっ、これは…!!じ、じゃあ…あたしの探してた、王子様って…。」
    ジェイ
    「…現実は、王子様でも何でもない。家柄ばかり立派な、無力な女です。…がっかりしましたか?」
    ロビン
    「…あたし、心のどこかで…本当はそうなんじゃないかなって、思ってた。その気持ちが、その…さっきあなたが助けてくれた時、実はあなただったらいいな、って気持ちになったの…。」
    ジェイ
    「…………。」
    ロビン
    「…え。ええええええええ!?あ、あたし、何言ってるんだろ…これじゃ、まるで…。」
    ジェイ
    「ねぇ、覚えていて?あの時…あなたと別れる時に、交わした約束を。」
    ロビン
    「…覚えてる。忘れたことなんか、ないもん。」
    ジェイ
    「いつかこの白馬に乗って、君を迎えにいくから。…どう?約束…守ったでしょう?」
    ロビン
    「う、うん…。そっか…じゃあ、分かってたんだ最初から…あたしのこと…。」
    ジェイ
    「…ロビン。ロビン、君の前では…、君の前だけでは、王子様の頃の私でいさせてほしい。今の自分は…淑やかで、非力な自分を演じなければいけない…とても、窮屈なんだ…。」
    ロビン
    「…うん、わかった。」
    ジェイ
    「…本当にわかっている?」
    ロビン
    「わかってる…けど、まだ現実味が無いっていうかぁ…思考が追い付いてない、っていうかぁ…。」
    ジェイ
    「…正直なところだけは、昔と変わらないね。ロビン…少しずつ、会えなかった時間を埋めていこう。私は公務で各地を転々としているから、夏しか島にはいられない…だからその限られた時を、私と共にいてほしい。」
    ロビン
    「は、はい…あたしの、王子様…。」


    ~分岐B補足事項~
    ※このイベント通過時点でロビン&ジェイ攻略不可となる。
    ※最終イベントが発生した夏から数えて三度目の夏(レジャー施設化回避後)に、結婚式の知らせがくる。
    ※結婚後、ロビンは島から離れ、ジェイに帯同する事になる。(夏は一緒に別荘で過ごしている)
    ※ロビンとの婚約の時、両家の関係者からかなりバッシングを受けたが、ジェイの父メイザース侯爵が二人を守ってくれた。
    ※ロビンと結婚した後のジェイの口調は、タイガ&ミハルと話すときはいつものお嬢様口調。王子様なのはロビンの前だけ。(タイガorミハルと結婚した場合は、お嬢様と王子様の中間くらいの話し方に落ち着く)
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