夜、呼吸を聞くマイキーの体調は落ち着いたとは言えず、少し元気になって飯を食ったかと思えば次の日にはやっぱり吐き戻して、離れていてもケロッとしていると思えば次の日には片時も傍を離れようとはしなかった。そういう、不安定な日々を過ごすことにももう慣れてきている。
もう二ヶ月は仕事を休んで、そうしていたら、少しずつだがオレにしか出来ないことが嵩んでいく。イヌピーはほとんど一人でよくやってくれていると思う。オレのわがままにすら付き合ってくれるのだから、相当いい同僚だろう。
だけど、そればっかじゃやってられねぇ。こうしてマイキーと過ごしている間にも、仕事は溜まってく。例えば、イヌピーを何故か毛嫌いしている上客のメンテ、とか。
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