第三者目線現パロブラ晶♀ 駅に直結した大型の商業施設。地階の片隅のベンチに腰を下ろした一人の男は、待ち合わせ場所に着いたことを、これから合流する相手へ手短に知らせた。すぐに既読がついて、あと五分くらいで着くから、と返事が来る。
少し喉が渇いたが、これからカフェに行く予定なので、少しだけ我慢しよう。適当に時間を潰そうと、手にしたスマートフォンを適当に弄る。
(そうだ、明日の天気は……)
そろそろシーツを洗濯したかったのだ。もしも明日晴れるなら、と天気予報アプリを開いたところで、「お前、まだやんのかよ」と呆れたような若い男の声が耳に届いた。
「あと一回だけ! あと一回だけやらせてください!」
答えるのは、こちらも若い女性の声。
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